結婚式エンドロールとは
結婚式エンドロールは、披露宴の最後を飾る人気の演出のひとつ。まずは、結婚式エンドロールとはどんな由来で始まったのか、ムービーの基本の構成を紹介します。
新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを伝えるムービー
結婚式エンドロールは、映画の最後に流れるスタッフロールをまねて始まった演出です。ゲストの名前と一緒に、ふたりからの感謝の気持ちを伝えます。結婚式の主演は新郎新婦ですが、ゲストを含めた全員で披露宴を完成させたという一体感が生まれます。ムービーの長さは音楽1曲分と同じくらいで、5分程度が目安です。
エンドロールムービーの構成
結婚式エンドロールの構成に決まりはありません。ですが、以下のような流れで作ることが多いです。
- 初めのメッセージ
- 新郎ゲスト紹介
- 新婦ゲスト紹介
- 終わりのメッセージ
- ラストカット
結婚式エンドロールの作り方
結婚式エンドロールの作成方法は、大きく分けると2種類で、専門の業者に依頼する方法と自作する方法があります。ここでは、それぞれのメリットと注意点を紹介します。
【方法①】業者に依頼する
エンドロールの作成を業者に依頼したい場合、結婚式場に依頼をするか、専門業者を探して依頼する方法があります。それぞれの違いを見ていきましょう。
結婚式場での撮影になれているため、ベストな撮影場所を熟知していてクオリティーの心配がありません。また、自分で業者を探す手間を省けます。
業者によっては、構成やクオリティーが異なるため、自分達に合ったテイストのエンドロールを作ることができます。業者を探す手間はかかりますが、低価格でこだわりのあるエンドロールを作れるのが魅力です。
【方法②】自作する
ソフトやサービスを利用すれば、初心者でも自作でエンドロールを作成できます。業者に依頼するよりも費用を抑えられる、ゲストの出欠変更などもすぐに対応できる、結婚式のギリギリまで調整ができるなどのメリットがあります。
また、上映時間や写真の枚数なども制限がないため、世界で一つだけのオリジナルエンドロールを作れるのも魅力です。
- 動画を作成するパソコン：Mac、Windowsのどちらでも問題はないが、基本操作の知識は必要
- 動画作成ソフト：無料で使えるフリーソフトや有料ソフトなど
- 素材：エンドロールに使用するふたりの写真や動画、フリー素材など
心に残る結婚式エンドロールの演出
写真やメッセージを使って、感動的なエンドロールを作ることができます。ここでは、エンドロールで人気の演出を紹介します。
【演出①】撮って出しエンドロール
結婚式当日に撮影した写真や動画を使って、披露宴中に作成したムービーを最後に流す撮って出しは、エンドロールで定番の演出。式の様子を走馬灯のように思い出させてくれますよ。
【演出②】ゲストの名前やコメントを手書きする
エンドロールのメッセージを、新郎新婦が手書きした演出は、パソコンとは違った特別感を味わえます。想いを込めた手書き文字は、感謝の気持ちがより伝わるでしょう。
【演出➂】結婚式までの道のりをエンドロールに
結婚式の準備から当日までを、ドキュメンタリー風に撮影する演出。結婚式のプランを考える様子や、前撮りの撮影風景などを盛り込むと、より魅力的なエンドロールに仕上がります。
【演出④】当日お世話になった人へサプライズメッセージ
結婚式当日の受付や演出に協力してくれた人や会場のスタッフなど、ふたりの結婚式に協力してくれた人へのサプライズとしてメッセージを送る演出です。思いがけないメッセージに、感動すること間違いなしでしょう。
結婚式エンドロールのゲストへ向けたメッセージの入れ方
エンドロールでのメッセージの入れ方は大きく分けると3種類です。ゲストの人数に合わせて、自分達に合った方法を選びましょう。
①ゲストの名前のみ入れる方法
個別のメッセージはなく、ゲストの名前だけを流すシンプルで人気の演出です。撮って出しムービーに良く使われています。
②ゲストの名前に個別メッセージを入れる方法
ゲスト一人一人に、メッセージを入れる方法です。人数にもよりますが、できるだけ短く、一文添えるくらいで良いでしょう。また、ゲストの人数が多い場合は、文章量が多くなってしまうため向いていません。
③ゲストをグループ分けする方法
新郎の中学の同級生、新婦の高校の同級生、職場の人達など、ゲストをグループに分けて、グループ毎にメッセージを添える方法です。ゲストの人数が多くても、文字数が多くなり過ぎず、メリハリのあるエンドロールが作れます。どうしても個別にメッセージを伝えたい場合は、席札の裏に入れておくのもおすすめですよ。
結婚式エンドロールで紹介するゲストの順番
紹介するゲストの順番に大きな決まりはありませんが、悩みがちなポイントですよね。基本的なゲストの紹介順を紹介します。
ゲスト紹介の順番
仕事や会社関係は役職順となるため、上司、先輩、同期、後輩の順が良いでしょう。
親戚は、父方の祖父母、叔父・叔母、いとこ、甥・姪（いとこの子）、次に母方の順です。家族は、一番そばにいる父、母を最後にするケースが多く、兄弟姉妹、甥・姪（兄弟姉妹の子）、父・母の順が一般的です。
結婚式のエンドロールに使える例文と注意点
どんなメッセージにしようか、考え始めると意外と大変な場合も。ここでは、エンドロールにおすすめのメッセージを紹介します。
コメントを書く時の注意点
コメントの書き方にも特に決まりはありませんが、会場でムービーを流した時の見やすさなど、注意したいポイントがあります。
コメントの文章が横に長すぎると、画像に文章が重なりモザイクのようになるため、画面の半分程度の長さに抑えるようにしましょう。また、パソコンのモニターではちょうど良い大きさに感じても、スクリーンから離れた席の場合見えにくくなる場合も。文字の大きさや色、背景との被り具合などを配慮しましょう。
結婚式では終止符を打つという意味がある句読点や、不吉なことを連想させる忌み言葉、重ね言葉は使わないのがマナーです。文章にも注意してくださいね。
【例文①】冒頭挨拶と締めの言葉
＜冒頭挨拶＞
皆さまに感謝をこめて
Special Thanks
＜締めの言葉＞
本日は私達の結婚式にお越しいただき
ありがとうございました
今日の日の幸せを忘れずに
ふたりで仲良く過ごしていきたいと思っています
これからも私達ふたりを
どうぞよろしくお願いいたします
【例文②】主賓
本日は心のこもったご挨拶をありがとうございました
これからも変わらぬご指導をお願いします
【例文➂】仕事関係者
＜上司へ＞
いつも優しく 時には厳しく
ご指導いただき 感謝しております
結婚後も変わらぬご指導をお願いします
＜先輩へ＞
新入社員の頃から面倒を見ていただき ありがとうございます
今後とも宜しくお願いします
＜同僚へ＞
お互いに忙しくなってしまったけれど
これからも頼れる存在でいてください
＜同じ課のメンバーへ＞
皆さんと一緒に仕事ができて とても楽しいです
これからもご指導宜しくお願いします
【例文④】友人
今までたくさんの思い出を作ってきたね
これからもずっと仲良くしてね
みんなと過ごした時間は
忘れられない思い出ばかりだよ
【例文➄】親戚・家族
＜叔父・叔母へ＞
小さな頃から可愛がってくれてありがとう
これからも変わらぬお付き合いを宜しくお願いします
＜祖父母へ＞
今日は来てくれてありがとう
これからもずっと元気でいてね
＜兄弟姉妹へ＞
いろいろ衝突もしたけれど 憎めない〇〇
これからもお父さんお母さんをよろしくね
＜父母へ＞
ふたりの子どもとして生まれてきて幸せでした
これからは彼とふたりで幸せになります
結婚式のエンドロールで人気のおすすめ曲3選
結婚式のエンドロールは、写真や動画に合わせたBGMも大切。BGMは、ふたりが好きなアーティストや思い出の曲を選ぶ場合や、その曲の歌詞で決める場合もあります。最後にエンドロールにおすすめの曲を紹介します。
Wherever you are／ONE OK ROCK
ONE OK ROCK - Wherever You Are ( Live MV )
ブライダルソングとして圧倒的な人気を誇るバラードソングは、感動的な結婚式のエンドロールムービーにぴったり。ISUMブライダルミュージックTOP10で2018年、2019年の2年連続1位を獲得しています。
115万キロのフィルム／Official髭男dism
Official髭男dism - 115万キロのフィルム［Official Audio］
エンドロールムービーだけでなく、プロフィールムービーのBGMとしても使われることの多く、ブライダルシーンで圧倒的人気の曲です。ふたりの記録を刻んでいこうという、ロマンチックな歌詞が感動的なエンドロールにぴったり。
MARRY ME / MEGHAN TRAINOR (メーガン・トレイナー)
MEGHAN TRAINOR - MARRY ME (Wedding Video)
「Won’t you marry me, marry me today?（結婚しよう、今日結婚しよう）」という歌詞が、結婚式にぴったりな1曲。ゆったりとした曲調で落ち着いた雰囲気になりますよ。ナチュラル系をテーマにした結婚式にも合いそうですね。
心に残るエンドロールで結婚式を盛り上げよう
結婚式を締めくくるエンドロールは、感謝の気持ちを伝える演出にぴったりですが、長くなりすぎるとゲストも飽きてしまうため、コメントは簡潔にしましょう。大切なのは、ゲストへの感謝の気持ちです。結婚式の締めくくりは、心を込めた最高のエンドロールで盛り上げましょう。
