8月の誕生石は3種類
8月の誕生石はペリドット、サードオニックス、スピネルの3種類です。以前はペリドットとサードオニックスの2種類でしたが、2021年12月に日本の誕生石が改定され、新たにスピネルが加わりました。
8月誕生石|ペリドット
爽やかな緑色のペリドットは、8月の誕生石として代表的な宝石です。特徴や歴史などをチェックしていきましょう。
ペリドットの特徴
ペリドットは新緑のように爽やかな黄緑色が特徴的です。その色はオリーブグリーンカラーと呼ばれることもあります。また、和名は「オリーブの石」という意味を持つ「橄欖石(かんらんせき)」です。ペリドットの色は黄緑色のみですが明度や彩度には幅があり、なかでも理想は黄みや茶色みの少ない草緑色とされています。
ペリドットの宝石言葉
ペリドットの宝石言葉は「夫婦の愛」「幸福」「和合」「希望」など。それらの意味から、愛情にまつわるお守りジュエリーとして人気です。身に着けると気持ちが前向きになったり、朗らかな気持ちになれたりすると言われています。心を成長させ、人間関係を良好にしてくれるとも信じられています。
ペリドットの語源・歴史
ペリドットの語源は、アラビア語で「宝石」を意味する「faridat」です。古代エジプト人によって発掘され、明るい輝きから「太陽の石」とも呼ばれていました。女王クレオパトラはエメラルドを好んでいたことで有名ですが、実はエメラルドではなくペリドットだったという説もあります。
12世紀頃にはヨーロッパ全域にペリドットが普及し、魔避けの力を持つお守りとして身に着ける慣習が生まれました。
ペリドットの主な産地
現在のペリドットの主な産地は中国、ミャンマー・パキスタン・アメリカなどです。最古の産出地はエジプトですが、現在は枯渇しています。産地によって色味が異なり、高品質のもののほとんどはミャンマーとパキスタンから採掘されています。
ペリドットのお手入れ方法・保管場所
ペリドットのモース硬度は6.5~7とやや低いため、優しく扱いましょう。衝撃や熱、酸に弱いため、スチームクリーナーや超音波クリーナーでのお手入れは避けてください。
<お手入れ方法>
1. 着用後にやわらかい布で優しく拭き取る
2. 汚れが気になるときは、ぬるま湯に中性洗剤を2~3滴溶かして、やわらかい筆やブラシで力を入れずに磨く
3. ぬるま湯で洗い流し、やわらかい布で拭き取る
<保管場所>
・暖房やドライヤーの近くなど、高温になる場所以外
・接触による傷を避けるため、他の宝石や硬い容器に直接触れない場所
8月誕生石|サードオニックス
続いて紹介する8月の誕生石は、温かみのある赤色と縞模様が魅力的なサードオニックスです。
サードオニックスの特徴
ふんわりと広がる赤と白の縞模様が特徴的なサードオニックス。その見た目から、和名は「赤縞瑪瑙(あかしまめのう)」「紅縞瑪瑙(べにしまめのう)」となっています。
サードオニックスは、微少な石英の結晶が集まってできた天然石「カルセドニー」に属する「瑪瑙(めのう)」の一種です。縞模様がない単色のものは、カーネリアンとして区別されています。
サードオニックスの宝石言葉
サードオニックスの宝石言葉は「幸せな結婚」「夫婦和合」など。赤と白の異なる色が調和してひとつの宝石になっているため、絆の象徴と言われています。夫婦円満のお守りとしてだけではなく、人間関係を良好にするパワーがほしいときに身に着けられることもあります。
サードオニックスの語源・歴史
サードオニックスの語源はギリシャ語で、「赤みがかった茶色」を表す「sard(サード)」と、「縞模様」という意味の「onyx(オニキス)」の造語です。新約聖書 「ヨハネの黙示録」では、聖なる都エルサレムの城壁の土台に飾られた12個の宝石のうちのひとつとして登場するなど、古代から重要視されてきました。
縞模様の美しさから、古代ローマでは浮き彫りを施す装飾品「カメオ」の素材として重宝されていたと言われています。その他にも、加工のしやすさから紋章や印章、食器の素材などにも使われていました。
サードオニックスの主な産地
サードオニックスが産出されるのは、アメリカ・ブラジル・中国・インド・ドイツ・ウルグアイなどです。瑪瑙が産出される地域で採れる可能性が高く、上記以外の国でも採掘されています。特に有名な産地は、ブラジルと中国です。
サードオニックスのお手入れ方法・保管場所
サードオニックスのモース硬度は6.5~7と、ペリドットと同様に優しく扱う必要があります。潜晶質(せんしょうしつ)と呼ばれる水分が染み込みやすい性質を持っているので、浸け置き洗いは避けましょう。
<お手入れ方法>
1. 着用後にやわらかい布で優しく拭き取る
2. 汚れが気になるときは、ぬるま湯に中性洗剤を2~3滴溶かして、やわらかい筆やブラシで力を入れずに磨く
3. ぬるま湯で洗い流し、やわらかい布で拭き取る
<保管場所>
・硬いものに触れる場所、高温の場所以外
・紫外線に弱いため、太陽光を避けられる冷暗所
8月誕生石|スピネル
2021年12月から8月の誕生石に加わったスピネルは、カラーバリエーションが豊富な宝石です。
スピネルの特徴
スピネルは赤・黒・青・ピンク・グリーン・オレンジと、さまざまなカラーバリエーションを持つ宝石。同じ宝石で色が大きく異なるのは、クロム・鉄・マンガンなどの含有成分が違うためです。中でも特に有名なのは、かつてルビーと間違われていた赤色のレッドスピネルです。透明度と屈折率が高く、光を当てるとキラキラ輝きます。
スピネルの宝石言葉
スピネルの石言葉は「情熱」「成功」「目標の達成」です。鋭さの象徴で、頭の中をクリアにして感性や感覚を研ぎ澄まし、判断力を高めてくれると言われています。目標達成のお守りとして身に着けると、心強い味方になってくれるでしょう。
スピネルの語源・歴史
スピネルの語源は、「トゲ」を意味するラテン語「Spina(スピナ)」や、「火花」の意味のギリシア語「Spitha(スピタ)」と考えられています。鋭さの象徴やトゲを意味するのは、スピネルの結晶の先端が鋭く尖っている八面体であるためです。その特徴から、和名では「尖晶石(せんしょうせき)」と呼ばれています。
スピネルは、精密な鑑定ができるようになるまでルビーやサファイアと混同されていたので、他の宝石と比べると歴史が明確ではありません。1783年にフランスの鉱物学者が結晶の構造に着目し、ルビーとスピネルが異なる宝石であることが発見されました。
スピネルの主な産地
スピネルの主な産地は、ミャンマー・ベトナム・スリランカ・タジキスタン・タンザニアなど。東南アジア・中央アジア・東アフリカといった限られた地域でしか産出されません。ミャンマーはレッドスピネル、ベトナムはブルースピネルの産地として有名です。
スピネルのお手入れ方法
スピネルのモース硬度は8と比較的高く、耐久性も十分にあるので扱いやすい傾向にあります。ただし、熱で退色するおそれがあるため熱湯は避けてください。
<お手入れ方法>
・ペリドットやサードオニックスと同様の洗浄方法
・スチームクリーナーや超音波洗浄も可能
フェスタリアおすすめ!ペリドットのジュエリー3選
8月の誕生石の代表格とも言えるペリドットのおすすめジュエリーを紹介します。今回は、リング・ピアス・ネックレスの3つを厳選しました。
身に着けやすいサイズ感のペリドットリング
フェスタリアのK10YG ペリドット リング
¥25,300(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
どんなシーンでも身に着けやすいサイズ感の細身リング。新緑のように爽やかな緑色のペリドットが、手元を優しく彩ります。単体から重ね着けまで、幅広いコーディネートを楽しめるデザインです。
顔周りを明るく見せるペリドットピアス
フェスタリアのK18YG ペリドット ピアス
¥66,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
ほど良いボリュームが顔周りを明るく華やかに見せてくれるペリドットのピアス。左右で宝石の留め方を変えているので、輝きのニュアンスの変化を楽しめます。
上品な輝きを放つペリドットネックレス
フェスタリアのK18YG ペリドット・ダイヤモンド ネックレス
¥49,500(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
ペリドットとダイヤモンドをあしらった、上品な輝きのネックレス。フォトフレームのようなデザインがエレガントな印象を与えてくれます。ペリドットとゴールド、ダイヤモンドの色とりどりの輝きが、コーディネートを華やかにしてくれるでしょう。
8月の誕生石のジュエリーを身に着けて
8月の誕生石であるペリドット・サードオニックス・スピネルは、夏によく似合う、明るい印象の宝石です。お守りとして身に着けると、きっと気持ちを前向きにしてくれるでしょう。お気に入りの誕生石ジュエリーをお守りにして、気分を高めませんか?