婚約食事会の流れ
婚約食事会とは、婚約の決まったふたりがそれぞれの親を紹介するために行うものです。両家が顔を合わせ、親睦を深めます。
結納は金品の受け渡しなどを行う伝統的な婚約の儀式ですが、婚約食事会は食事のみのカジュアルな催し。最近は結納を省略するケースもあるため、結納代わりに行われることもあります。
当日の流れは以下の通りですが、プログラムに決まりはないので、ふたりで相談しながら決めましょう。
<婚約食事会当日の流れ>
- 挨拶
- それぞれの家族の紹介
- エンゲージリングなど婚約記念品のお披露目
- 記念撮影
- 婚姻届の証人欄へのサイン
- 乾杯、食事、歓談
- 結びの挨拶
婚約食事会、当日までに準備しておくこと
婚約食事会が思い出深い1日となるよう、下準備は念入りにしておきましょう。ここでは当日の服装や、費用についてなど事前に決めておくべきことや準備しておくべきことをお伝えします。
日取りと場所を決める
まず、婚約食事会を行う日程と場所を決めます。日程は自分達の都合だけで決めず、両家の出席者の予定を優先して決めていくのがポイント。親が大安や仏滅などの六輝を気にするケースもあるため、そこも考慮しておくと安心です。
場所は、新郎新婦であるふたりの生活している場所、両家の中間地点、結婚式場の下見もできる場所など、さまざまなケースがあります。両家の希望を聞きながら決めましょう。
服装スタイルの打ち合わせをする
婚約食事会は、両家が初めて顔を合わせこれからの縁をつなぐ大切な場所です。そういった場で、どちらか一方がフォーマルな服装に対して、もう一方がカジュアルな服装だとお互いの第一印象が悪くなったり、気まずい雰囲気になったりしかねません。
そういった事態を避けるためにも事前に親と相談しながら「服装の系統」をあらかじめ揃えておくようにしましょう。
男性の場合だと、ダークスーツやブラックスーツ。女性の場合は、スーツやワンピースが一般的です。
両家の父親は新郎と、両家の母親は新婦と服装の系統を合わせるようにすると良いでしょう。結婚するふたりは事前によく話し合い、服装は両家で「格」を揃えるようにすることがポイントです。
服装については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
手土産や費用分担は事前に両家で相談する
顔合わせ当日になってバタバタしないように、「手土産は用意するのか」「食事会の費用はどうするのか」を事前に話し合っておきましょう。
手土産に関しては、用意するかどうかは自由です。ただし、どちらか一方が持ってきていたとならないように、意見を合わせておくことは大切。手土産を用意する場合は、食べられるもの・食べられないものを確認し、家族全員が楽しんでもらえるようなものを用意することがポイントです。
また、食事会の費用に関しても、当日慌てなくてすむように両家で折半をするのか、結婚するふたりで費用を持つのかを、お互いの親と相談しておきましょう。お金に関することなので、あやふやにせずきちんと決めておくことが、のちのちのトラブル回避につながります。
お互いの家族について知っておく
事前に相手の家族に関する情報を自分の親に伝えておくと、親も心の準備をしやすくなり、食事会当日の話題の引き出しも増えます。
相手の親の趣味や仕事、出身地、共通点などを事前に聞いてから会うのと、そうでないのとでは気持ちのゆとりも随分違ってきます。親同士会話をしやすくなったり、結婚するふたりからも親に話を振ったりもできるので、食事会当日の雰囲気もなごやかで盛り上がりやすくなりますよ。
【失敗しない】婚約食事会でお店を選ぶとき3つのポイント
顔合わせを行うことが決まったら、実際に食事会を開くお店を決めていきましょう。両家のご縁を結ぶ大切なお店選びです。自分達だけでなく、親もゆったりとくつろげるようなお店を選びたいですよね。そこで思い出に残る素敵な食事会となるようお店を選ぶときの3つのチェックポイントをお伝えします。
ポイント①両家ともに立地やアクセス面が良い場所
どちらかの一方が負担になる形ではなく、両家が集まりやすい場所を選ぶことが大切です。
親の年齢や体調のこと、また、遠方から参加する場合は交通費や宿泊費など、お金の問題が絡んできます。お互いが納得した上でお店選びをしないと、後から反対意見が出たり、不満を抱きながら当日を迎えてしまったりする可能性もあります。
そういったことがないように、まず先に婚約食事会の場所はどのあたりが良いのかについて、しっかりと親と話し合っておきましょう。立地やアクセス面、道順の分かりやすさなどを事前に確認してからお店選びを進めていくとスムーズですよ。
ポイント②個室のあるお店
食事会ではお互いの家族についていろいろな話をし、プライベートな時間を過ごすことになります。そのためみんながリラックスをして、落ち着いた雰囲気の中で親睦を深められるよう、個室のあるお店を予約しておきましょう。
ポイント③顔合わせプランやサービスがあると安心
婚約食事会をスムーズに進めるためにも料理だけでなく、お店のサービスや接客の良さも重視したいところです。
顔合わせのプランやサービスがあるお店だと、婚約食事会で利用する人たちへの対応やサービスにも慣れていたり、個室対応や乾杯用ドリンクでなごやかな雰囲気となるようなプランを用意してくれていたりすることも。
サービスを優先したい人は「プラン」でお店を探してみるのもおすすめです。
都内で婚約食事会に選ぶならココがおすすめ
両家のお付き合いが始まる第一歩となる顔合わせ食事会。都内で両家のご縁を結ぶのにぴったりな個室のあるお店を厳選しました。ぜひお店選びの参考にしてみてくださいね。
厳選した食材の料理を楽しむ「リストランテ・ペガソ」
イタリア料理を上質な空間で楽しめるお店。全国の信頼する生産者から最高の食材を集め、食材を活かすシンプルな調理で食事を提供しています。店内は洗練されたモダンな空間が特徴です。
アクセス:広尾駅より徒歩12分
平均予算:【ディナー】20,000円 ~ 29,999円、【ランチ】8,000円 ~ 9,999円
アートな空間で上質なひととき「巴里 夕顔」
鉄板焼き、Neoフレンチ・ジャポニズム料理などさまざまな料理を楽しめ、食事会での利用者も多いお店です。アートに囲まれた店内で、上質な時間を過ごせるでしょう。鉄板焼きでは、長萩和牛や神戸ビーフ、北九州魚介などの最上級食材を使用。Neoフレンチ・ジャポニズム料理では、身体にやさしい料理をコンセプトに食事を提供しています。
アクセス:新橋駅より徒歩5分
平均予算:【ディナー】15,000円 ~ 19,999円、【ランチ】5,000円 ~ 5,999円
伝統的な日本料理を味わう「和田倉」
パレスホテル内にある、旬の味覚を楽しめる日本料理のお店です。季節や美しい色彩を感じられる、伝統的な会席料理を提供しています。極上の料理と日本のおもてなし文化を踏襲したサービスに、ゆったりとリラックスできるでしょう。
アクセス:東京駅より徒歩8分
平均予算:【ディナー】15,000円 ~ 19,999円、【ランチ】10,000円 ~ 14,999円
婚約食事会のコロナ対策
コロナ禍であっても、きちんと対策すれば婚約食事会を開催できます。どのようなことを意識すれば良いか、コロナ対策について紹介します。
少人数&短時間で行う
コロナ禍での婚約食事会は、新郎新婦であるふたりとそれぞれの親の少人数で、短時間の開催にするのがおすすめ。本来ならば兄弟姉妹、祖父母などが同席することもありますが、感染症対策の観点から人数は少なくしておくと安心です。
開催場所も個室を選び、それぞれ距離をとれるか、換気や消毒などの対策がしっかりと行われているかを確認しておきましょう。
自宅で行う
外食での開催が心配な場合は、自宅で開催するというのも手です。宅配サービスやテイクアウトなどを上手に活用すれば、外食同様に食事会ができます。食事会の2週間前から、両家でできるだけ外出を控えるなどすると、お互いに安心して会えるでしょう。
オンラインも検討する
両家が遠方、直接会いたい気持ちはあるが今は難しいなどの判断をした場合は、オンラインで顔合わせする方法もあります。感染の心配がなく、顔を見て話すことが可能です。慣れないオンラインでの食事会なので、食事はなしでお互いに挨拶のみ行う程度で済ませるのも良いかもしれませんね。
婚約食事会は下準備をしっかりと
両家顔合わせの食事会は、お互いの家族が初めて会ってこれからのご縁を結ぶ大切な1日となります。お店を選ぶ基準や服装のスタイル、費用などに関して、事前に親と話し合っておくべきことはしっかりと把握した上で準備を進めていきましょう。婚約食事会当日、お互いの家族が笑顔で大切なひとときを過ごせることを祈っています。