※本記事で記載している情報は2023年11月現在の情報です。自治体によって期間や条件は異なりますので、申請の際は各自治体に確認しましょう
結婚助成金とは?
国が新婚世帯を経済的に援助する、結婚助成金制度。支給条件が緩和されたことで注目を集めています。まずは結婚助成金の概要や貰える金額、対象となる支出などを解説します。
新婚世帯の生活支援補助を目的とした制度
結婚助成金は、正式には「結婚新生活支援事業費補助金」という名称です。平成30年度から始まった制度で、少子化対策の1つとして新婚世帯の生活支援補助をしています。経済的な理由で結婚に踏み切れない若者に、費用の援助を行って、望む年齢で結婚できるようにするための政策でもあります。
貰える金額
結婚助成金には「一般コース」と「都道府県主導型市町村連携コース」があり、それぞれ貰える金額が異なります。
コース |
貰える金額 |
一般コース |
1世帯あたり30万円 |
都道府県主導型市町村連携コース |
1世帯あたり60万円/夫婦ともに29歳以下
1世帯あたり30万円/上記に該当せず、夫婦ともに39歳以下
|
婚姻にともない必要になった支出のうち、一定割合を補助してもらえます。その割合は、一般コースでは支出のうち2分の1、都道府県主導型市町村連携コースでは3分の2です。ただし、住んでいる地域・年齢・所得によって受給可能かが判断されます。結婚していても全員がもらえるわけではないため、住んでいる地域の条件確認が必要です。
支給対象者
- 令和5年3月1日から令和6年3月31日までに入籍した世帯であること
- 婚姻日時点の年齢が夫婦ともに39歳以下であること(ただし都道府県主導型市町村連携コースで60万を希望する人は、夫婦ともに29歳以下、夫婦の所得が500万円未満)
- 夫婦の所得を合わせて400万円未満(世帯収入約540万円未満に相当)であること(ただし奨学金を返還している世帯は、奨学金の年間返済額を世帯所得から控除可)
- 過去に同じ補助金を受給していないこと
- 申請する年度内に新居への引っ越し・支払いが完了していること
- その他、実施する市区町村が定める要件を満たすこと
対象になる支出
注意したいのは、結婚にかかるすべての費用が補助対象になるわけではないこと。補助の対象になるのは、新居の住居費や引越し費用に限られます。
新居の住居費とは、1ヵ月分の家賃・共益費、敷金・礼金、仲介手数料、新居の購入費が含まれます。引越費用は、引越業者や運送業者にかかった費用、荷造りのための費用が対象です。コースごとの補助率に応じて、申請した分の半額が渡されます。
結婚助成金の申請方法
結婚補助金を受け取るには、居住している市町村に申請して受理されなければなりません。ここでは、結婚補助金申請に必要な書類、申請先、申請時期を解説します。
必要な書類
① 補助金交付申請書
② 誓約書
③ 婚姻後の戸籍謄本
④ 入籍後の住民票
⑤ 世帯の所得証明書
⑥ 新居に関する書類(賃貸借契約書など)
⑦ 市県民税の滞納がないことを証明する書類
⑧ 補助金交付請求書
⑨ 新居の住居費や引越しの領収書 など
結婚助成金の申請に必要な書類は自治体によって異なります。ホームページで確認するか、問い合わせをしておくと安心です。また、書式は自治体のホームページでダウンロードできることがあります。
申請先
結婚助成金を申請できるのは、住んでいる地域の自治体の窓口です。窓口となる課は自治体によるので、事前に確認しておくとスムーズです。
申請時期
結婚助成金の申請期間は自治体ごとに異なります。年度いっぱい募集している場合もあれば、もっと早い段階で締め切る自治体もあるでしょう。必ず自治体のホームページや問い合わせで確認してください。
どの自治体でも注意したいのは、婚姻と引っ越しが年度をまたぐこと。この場合は、結婚助成金制度を導入している自治体でも申請できません。
結婚助成金を申請する時の注意点
結婚助成金を受け取るには、一定の条件を満たす必要があります。ここでは、結婚助成金の申請を行う際に注意しておきたいポイントを解説します。
すべての市町村で受給できるわけではない
結婚助成金制度を実施しているのは、2022年10月時点で、全国の市区町村のうち約36%にあたる634市町村です。申請を検討する前に、自分の住む自治体が実施しているかどうかを調べる必要があります。
年齢や所得に制限がある
結婚助成金の受給資格には、年齢や所得などの制限がありますが、これまで何度か見直されています。令和4年までは夫婦の所得が400万円未満が条件でしたが、令和5年からは500万円未満に引き上げられました。ただし、申請する自治体ごとに細かなルールがあるため、申請前に確認しておきましょう。
支払いが完了している費用が対象である
結婚助成金の事前申請はできません。婚姻と引っ越しが完了した後、その領収書を添えて申請を行うのが条件です。
新居への引っ越しにかかる費用でも一部対象外がある
新居への引っ越し費用は、基本的に補助の対象です。ですが、レンタカーや自車を使って自分で引っ越しをした場合、補助の対象外となります。引っ越しに伴って発生した不用品の処分費用、新居で使用する家具の購入費用も対象外です。
結婚には何にどれくらいのお金が必要?
結婚するときに必要になるお金について紹介します。何にどれだけの費用がかかるかを把握し、準備しておくと、安心して結婚まで踏み込みやすくなるでしょう。
住宅にかかる費用
結婚すると、多くのカップルが新しく部屋を借りて新生活をスタートさせます。ふたり暮らしなら、間取りは1DK以上が理想です。賃貸の相場は地域によって異なりますが、部屋が多い・広いほど、家賃・敷金・礼金が増える傾向にあります。
全国的な平均では、敷金・礼金がそれぞれ家賃の1ヵ月分で、10~16万円と言われています。これに加えて1ヵ月分の家賃、契約手数料などが初期費用として必要です。合計の平均は、おおよそ20~30万円程度とされています。
引っ越しにかかる費用
引っ越し業者に依頼する費用は、荷物の量や移動距離、シーズンによって大きく異なります。近場の単身引っ越しでオフシーズンなら4万円台、距離が遠く繁忙期なら10万円を超えることもあります。自分たちでトラックを借りて引っ越しも可能のため、コストと労力のバランスをふまえて検討しましょう。
家具家電の購入費用
冷蔵庫や洗濯機といった家電は、ふたり暮らしに対応できるサイズのものを購入するカップルが多くいます。テーブルや収納家具、寝具などの家具で、新調しなければならないものもあるでしょう。状況によって変わりますが、大型の家具家電をすべて買いそろえると平均40~50万円です。
結婚式や披露宴にかかる費用
希望するのであれば、結婚式や披露宴の費用も必要です。ゼクシィ結婚トレンド調査2022によると、挙式と披露宴の全国平均費用は303.8万円。コストを抑えたい場合は、ふたりだけの挙式や、写真のみのパターンを検討してみましょう。
結婚指輪や婚約指輪にかかる費用
婚約指輪や結婚指輪を用意するカップルは、その費用も予算に含めます。婚約指輪は全国的な平均が35.8万円、結婚指輪は26.1万円です。欲しい指輪が見つかっていない人は、相場を参考にしてみてくださいね。
結婚助成金以外に結婚で貰える可能性があるお金
婚姻に際して受け取れるお金は、結婚助成金以外にもあります。授かり婚の場合には、出産に関する補助金を受け取れる可能性も。ここでは、知っておけば得するかもしれない、結婚や出産で貰えるお金を紹介します。
結婚祝い金
一部の自治体や職場、加入している健康保険組合、共済では、結婚祝い金を申請できます。もらえる金額や支給条件は各団体によって異なるので、各窓口で確認してみましょう。
出産手当金・出産育児一時金
結婚と同時に妊娠している人は、出産関係の祝い金や助成金がもらえるかもしれません。勤務先の健康保険に加入していれば、出産手当金が受け取れます。出産手当金とは別に、健康保険に加入している本人やその被扶養者であれば、出産育児一時金が受け取れます。
さらに雇用保険に加入している人が受け取れるのが、育児休業給付金です。それぞれの支給金額は下記の通りです。
補助金 |
支給金額 |
出産手当金 |
1ヵ月の給与の3分の2を、出産日以前42日から出産翌日以降56日目までの休業期間分受け取れる |
出産育児一時金 |
1児あたり50万円 |
育児休業給付金 |
【育児休業開始から6ヵ月まで】
休業開始時賃金日額×支給日数×67%
【6ヵ月以降】休業開始時賃金日額×支給日数×50%
※給付期間は、原則子が1歳に達するまで
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その他、結婚お祝い金と同じく出産祝い金を準備している自治体や団体もあります。
失業給付金
結婚を機に仕事を退職したら、失業給付金が貰える可能性があります。金額や条件は、退職した職場の給与・雇用保険の加入期間によって異なります。
結婚にともなう転居で退職せざるを得なかった場合は、「やむを得ない理由での退職」と判断されて、支給開始までの待機期間が短くなることも。該当する人は、ハローワーク窓口で確認してみてください。
結婚にともなう退職で年内に再就職しなかった人は、確定申告をすれば還付金が受け取れる可能性もあります。
毎日身に着けやすいフェスタリアおすすめのブライダルリング
最後にフェスタリアおすすめのブライダルリングを2つ紹介します。指触りが良く、毎日身に着けても違和感のないデザインを厳選しました。
着け心地の良いウェーブラインが魅力のダイヤモンドリング
フェスタリアのInfinity Star インフィニティスター
左¥143,000(税込)
右¥187,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
無限をイメージしたウェーブラインで、違和感のない着け心地を生み出した結婚指輪。一方に施されたダイヤモンドは、引っ掛かりのないセッティングで毎日身に着けやすくなっています。
笑顔溢れる毎日を願ったダイヤモンドリング
フェスタリアのSmiling Star スマイリングスター
左¥154,000(税込)
右¥176,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
婚約指輪との重ね着けもしやすいVラインの結婚指輪。笑った口元をイメージしたVラインには、大小ふたつの星が映し出されるフェスタリアのオリジナルカット “Wish upon a star®︎” ダイヤモンドと、メレダイヤモンドが並んでいます。
結婚助成金を上手に活用して新生活に備えよう
国の少子化対策の施策としてスタートした、結婚助成金の制度。申請できる自治体は限られていますが、支給条件が緩和されたことで受け取れるようになる人も増えています。自分の住む地域が対象になっていたら、ぜひ補助金を活用してください。