新郎の首元を飾るアスコットタイ。おすすめのおしゃれな着こなし方を紹介
アスコットタイとは、結婚式などのフォーマルな場で男性が身に着けるものです。結婚式では新婦のウエディングドレスに注目が集まりがちですが、新郎もアスコットタイを身に着けることで装いを華やかに見せられます。本記事ではアスコットタイの概要やコーデ術、おしゃれな結び方、結婚式でのマナーなどについて解説します。
アスコットタイの概要
アスコットタイとは、男性が身に着ける幅の広いネクタイのようなものです。まずはアスコットタイについて、その概要を解説します。
アスコットタイとは蝉型のネクタイのこと
アスコットタイは、幅広でボリューム感のある蝉型のネクタイのことを指します。スカーフのような生地でできており、一般的なネクタイと同じようにシャツの襟周りで結んだり、首に直接巻いてスカーフのように着けたりします。さらにリングやピンなどの小物をあしらった着こなしも可能です。
アスコットタイのルーツはイギリス
アスコットタイの「アスコット」は、もともとイギリスにある小さな町の名前です。アスコットタイの始まりは、1870年代にアスコットにある競馬場で、イギリス紳士達が身に着け流行したことだとされています。当時は、モーニングコートなどの第一礼装をする際に身に着けていたようです。現在日本では、新郎がタキシードを着用する時に着けたり、パーティーや式典のような華やかな場でスーツに合わせたりもします。
新郎の装いをより華やかにしてくれるアイテム
普段のスーツに合わせるネクタイより幅が広くボリュームがあるため、ラグジュアリーな雰囲気を出せるアスコットタイ。そのため、新郎の装いをより華やかに見せたい時にぴったりのアイテムです。結び方や巻き方を変えれば、同じアスコットタイでも異なった趣のコーデを楽しめるでしょう。
おしゃれなアスコットタイの選び方&コーデ術
ネクタイの代わりに着用することで、新郎のタキシード姿をより華やかに見せてくれるアスコットタイ。ここでは、結婚式でアスコットタイを身に着けようと思っている人に向けて、選び方やおしゃれ見えするコーデ術を紹介します。
定番カラーのシルバーやホワイトを選ぶ
アスコットタイのカラーやデザインはさまざま。どれを選べば良いか迷ったら、どんなタキシードにも合わせやすい定番のシルバーがおすすめです。ブラックやネイビーなどのダークカラーのタキシードに合わせれば、落ち着いたなかにも上品な華やかさを感じさせる着こなしになります。その他、すっきりした印象に見せられる白のアスコットタイもおすすめです。
カラータイを選ぶならポケットチーフと色を合わせる
新郎のアスコットタイには、シルバーやホワイトなど清潔感のあるカラーが選ばれることが多いですが、なかには鮮やかなカラータイもあります。例えばくすんだピンク系のアスコットタイならクラシカルな印象に、パープル系ならラグジュアリーな印象に見せられます。新婦のドレスカラーと合わせるのも素敵ですね。また、カラータイを上手に着こなすためには、ポケットチーフとタイの色を合わせると、全体的にまとまりが出て良いでしょう。
リングやピンでアクセントを足す
アスコットタイのコーデにアクセントをつけるなら、リングやピンなどの小物を加えるのもおすすめです。新郎の着こなしに似合うのは、シルバーのタイリングや品のあるパール付きのピンなど。アスコットタイに添えることで胸元がより華やかな印象になり、ワンランク上のスタイルを楽しめるでしょう。
合わせるシャツにもこだわる
フォーマルシーンの定番シャツである、ウイングカラーシャツ。襟先が尖ったこのシャツは、結婚式でアスコットタイを身に着けるのにぴったりです。格式高く、洗練されたタキシードの着こなしを演出できますよ。
アスコットタイの結び方
普段身に着けているネクタイと同じように、アスコットタイの結び方にもいくつかパターンがあります。いろいろな結び方をマスターして、よりおしゃれな着こなしを楽しみましょう。ここでは、アスコットタイの定番の結び方を2種類紹介します。
基本のプレーンノット
基本のプレーンノットの結び方は、一般的なネクタイと同じです。この結び方は、礼装の種類に関係なく使えるので覚えておくと役立つでしょう。
【結び方】
- 向かって右側が長くなるように首にかける
- 右側を交差するようにして左側の上に重ねる
- 長い方を短い方のネクタイの下にくぐらせる
- くぐらせた部分から首元に向けて上に通す
- 持ち上げた部分を結び目にくぐらせて完成
フォーマルシーンに似合うブラインドフォールドノット
プレーンノットよりフォーマルな結び方としては、結び目を見えないように結ぶブラインドフォールドノットがあります。この結び方は、新郎だけでなく参列する時にも使えます。
【結び方】
- アスコットタイを首にかけ、右側を長く整える
- 短い方を軸として、右側から左側に上から1周巻きつける
- 首の回りにできた輪に、右側の先端を下から上へ通す
- 結び目にできた輪の中に、再度右側の先端を上から通す
- 下側にあるアスコットタイを首の輪から外側に出して結び目を隠せば完成
アスコットタイのマナー
結婚式の服装にマナーがあるように、アスコットタイにも気を付けたい着用時のマナーがあります。きちんとマナーを理解して、アスコットタイを身に着けましょう。
基本的に昼の結婚式で着用する
アスコットタイは、昼の礼装アイテムです。そのため、午前中から夕方にかけての結婚式で着用するのに適しています。もしも夜の結婚式や二次会などで着けたい場合には、スカーフのように巻くスタイルがおすすめ。ただし、スカーフのようにして着用する場合は、基本的にカジュアルな着け方であることを理解しておきましょう。
黒は避ける
ピンクやブルー、グリーンなどアスコットタイのカラーバリエーションは豊富ですが、黒色に関しては避けた方が無難です。黒1色のものや、柄が入っていても遠くから見ると黒無地に見えるものなどは、葬儀などを思わせるためお祝いの場にふさわしくありません。柄について特別な決まりはありませんが、アニマル柄や迷彩柄などの奇抜なデザインは避けましょう。
アスコットタイ以外にもおすすめの新郎が身に着けるアイテム
新郎の結婚式コーデを華やかに見せてくれるアイテムには、アスコットタイ以外にもポケットチーフやカフスリンクスなど、いろいろなものがあります。最後に、新郎コーデをおしゃれに仕上げてくれる、おすすめのアイテムを紹介します。
ポケットチーフ
ポケットチーフは、ジャケットの胸ポケットに挿してスーツスタイルに華やかさを与えるアイテムです。アスコットタイと同じように折り方で異なる印象を与えるので、さまざまな楽しみ方ができます。新婦のドレスカラーやアスコットタイとリンクさせるなどしながら、コーデを楽しんでみてはいかがでしょうか。
カフスリンクス
カフスリンクスとは、シャツの袖口をボタンの代わりに留める小物のことを指します。袖口をおしゃれにしてくれるので、結婚式やお祝いごとなど慶事の際にぴったりのアイテムです。袖口からチラっと見えるのがポイントで、個性的なデザインも多いためさり気なく自分らしさを表現できるでしょう。
アスコットタイで新郎のコーデをワンランク上の着こなしに
新郎のタキシードをよりおしゃれに演出してくれるアスコットタイ。種類も豊富なので、シャツやジャケットとの組み合わせを工夫すれば、自分のなりたいイメージを叶えられます。アスコットタイをコーデに取り入れて、ワンランク上の着こなしを楽しんでくださいね。