パールの種類による違いは?色や形などの評価項目、ジュエリーの選び方
パールの種類は日本になじみ深いアコヤ真珠の他、白蝶真珠や黒蝶真珠、淡水真珠などが存在します。それぞれサイズや色、形状などに違いがあります。今回はパールの種類とその特徴に加え、パールの品質を決める項目を紹介。パールジュエリーの選び方やおすすめジュエリーにも触れていきます。
パールの種類
パールと一口に言っても、種類によってサイズや色、輝きなどに違いがあります。まずは、主なパールの種類とその特徴を紹介していきます。
アコヤ真珠
アコヤ真珠は和珠(わだま)とも呼ばれ、古来より日本で親しまれてきたパールです。アコヤ貝から採れるパールで、主な産地は日本。美しく上品な光沢をもち、比較的丸い形状が多いです。
サイズは約2~10mmで、9mm以上のものは大珠と呼ばれ、希少価値が高いとされます。色はホワイト、ピンク、グリーン、ブルー、クリーム、ゴールド、シルバーなど多様です。
また、アコヤ真珠のなかでも、巻き・照り・キズ・形・色の5つの項目において最高品質のものは花珠真珠と呼ばれます。
白蝶真珠
白蝶真珠は、南洋珠(なんようだま)とも呼ばれるパールです。白蝶貝と呼ばれる大ぶりな貝から採れ、主な産地はオーストラリアやインドネシア。大きく、巻きの厚いパ―ルで、重厚感や格調の高さを感じさせます。
サイズは約10~15mmで、まれに19mmを超えるパールが採れることもあります。色はホワイト、シルバー、イエロー、ゴールドなどです。
黒蝶真珠
黒蝶真珠はタヒチアンパール、黒真珠とも呼ばれるパールです。黒蝶貝から採れ、主な産地はタヒチ。奥深い色艶が美しく、ドロップやバロックなどユニークな形状のものも多いです。
サイズは約8~13mmで、15mm以上のものは希少価値が高いとされます。色はブラックの他、グレー、グリーン、ブルー、レッドなど多様です。なかでも、赤みがかった深い緑のものは、孔雀の羽の色を思わせることから「ピーコックグリーン」と呼ばれ価値が高いです。
淡水真珠
淡水真珠は、イケチョウ貝と呼ばれる川や湖にいる貝から採れるパールです。日本の琵琶湖などでも養殖されていますが、現在の主な産地は中国。オーバル、ドロップ、コインなどさまざまな形状のものが存在します。比較的安価なパールですが、養殖技術の向上で美しい輝きのものが増えています。
サイズは約2~10mm、色はホワイト、パープル、ピンク、オレンジと種類が豊富です。
パールの品質の評価項目
パールにはダイヤモンドのように統一化された評価基準はありませんが、一般的にサイズや形状、色、巻きなどの総合的な品質で評価されます。パールの品質を決める項目について紹介します。
サイズ
形状や色、傷などサイズ以外の項目が同品質のパールであれば、サイズが大きいものほど価値が高くなる傾向にあります。
ただし、パールは総合的な評価で品質が決まるため、大きさが当てにならない場合も。例えば、サイズが大きくても巻きが薄かったり表面の傷が多かったりする場合は、巻きが厚く傷のない小さなパールの方が価値が高くなることもあります。
形状
パールの形状にはラウンド(真円)、ニアラウンド(ほぼ丸)、バロック(変形)、ドロップ(しずく型)などがあります。完全な球体であるラウンドは希少で価値が高く、歪みがあるほど価値が低い傾向。ただし、バロックやドロップなどの個性的な形は貴重とされ、評価が高くなることもあります。
色
パールは真珠そのものの色(実体色)と、光の屈折や反射によって見える色(干渉色)があり、これらの要素が重なりあって美しい色が生み出されます。例えば、ホワイト系のアコヤ真珠にも光沢がピンクっぽいものや、グリーンがかったように見えるものなど微妙な色の違いがあります。
色の価値はその時点での需要と供給によって変化するため、そのバランスによって一気に価値が高まる色もありますが、基本的には肌の色との相性で選んで良いでしょう。
巻き
巻きとは、パールの核を巻いている真珠層の厚さを指します。真珠層の厚いものほど良質とされ、強い輝きを発し、永く愛用できるでしょう。
目安として、真珠層が0.3mm以上の厚さだと美しい光沢を生むとされています。肉眼では巻きの厚さは測れないため、テリを見て判断します。鑑別書があれば、巻きについて記載されている場合もあるため、そちらを参考に選んでみてください。
テリ
テリとはパールの光沢のことで、巻きの厚さとの関連性が強いです。真珠層が整然と重なり合い、0.3mm以上の厚さをもつと美しい光沢が生まれるとされ、評価が高くなります。テリの良いパールは、自分の顔や照明など映り込むものがはっきり見えると言われています。
傷
パールの表面のデコボコやシワを傷と呼びます。パールは自然に近い状態で養殖されるため、ある程度の傷はつきものですが、より傷が少ないものが品質も高いとされています。傷があまりに多いものは耐久性に影響しますが、小さなえくぼのような凹凸は真珠の美しさや価値を損なうものではありません。
パールジュエリーの選び方
パールジュエリーを選ぶ際は、自分に似合うサイズかを考えながら選びましょう。また、使用シーンに合う色や形を選ぶと失敗しにくいです。
年代に合わせてサイズを選ぶ
普段使いのパールのサイズは年代に合わせて選ぶとなじみやすいです。20代は大きなパールだと借り物のように見えてしまうこともあるため、7~7.5mmほどの小ぶりなサイズがおすすめです。ほど良いサイズ感で清楚な印象を与えられます。
30代は派手になりすぎず、ほど良い華やかさを添えられる8mmほどのパールが似合います。結婚式などのお祝いの場はもちろん、入学式など子どもの行事でも活躍するでしょう。
40代以上は大きめのパールも自然と身に着けられるので、8mm以上のものを。大人の魅力を引き立て、顔まわりを明るくしてくれます。
体格に合わせて選ぶ
フォーマルな連のパールについては、年齢よりもご自身の体格にあわせて選びましょう。理由は、フォーマルな連のパールは年齢に合わせて買い替えるものではなく、永く使うアイテムのためです。
年を重ねるにつれて着け慣れ、見慣れてくるので、迷ったら少し大きめを購入する方がおすすめ。身長や肩幅など、全身のバランスを見て選んでください。
使用シーンに合わせて色・形を選ぶ
パールの色や形は、身に着けるシーンを考慮して選びます。普段使いのジュエリーは好みで選んで問題ありませんが、冠婚葬祭で身に着ける場合は色や形に気を付けてください。
結婚式などのお祝いの場であれば、ホワイト以外のピンク、ゴールドなどのカラーパールを身に着けても構いません。ブラックはマナー面では問題ありませんが、お葬式を連想する人が多いため、できれば避けるのが望ましいです。また、バロックはカジュアルな印象を持たれるため、ラウンドのパールを身に着けるのがおすすめです。
お葬式の場合はホワイト、ブラック、グレーのいずれかの色、形はラウンドが無難とされています。
フェスタリアのパールジュエリー
フェスタリアではパールを用いたネックレスやピアスなど、さまざまなジュエリーを取り揃えています。最後におすすめのパールジュエリーを紹介します。
パールのイエローゴールドネックレス
フェスタリアのK18YG アコヤパール ネックレス
¥38,500(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
上質なパールと華やかなイエローゴールドを組み合わせたネックレス。パールを包み込むようにゴールドが添えられたニュアンスのあるデザインです。上品な輝きが、胸元に華やかさを添えてくれます。
パールのロングネックレス
フェスタリアのK10YG 淡水パール ネックレス
¥44,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
さまざまな形のパールが連なったロングネックレス。約100cmの長さなので、そのまま身に着けるのはもちろん、2重にして身に着けることも可能です。存在感のあるネックレスで、コーディネートの幅が広がるでしょう。
パールとダイヤモンドのブレスレット
フェスタリアのK10YG ダイヤモンド・淡水パール ブレスレット
¥33,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
パールにダイヤモンドを添えたブレスレット。淡水パールが上品なつやめきを放ち、さりげなく華やかさを添えます。ダイヤモンドの繊細な輝きも相まって、手元を美しく彩ってくれるでしょう。
パールとダイヤモンドのピアス
フェスタリアのK18WG アコヤパール・ダイヤモンド ピアス
¥49,500(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
パールに一粒ダイヤモンドを添えたスタッドピアス。シンプルながらも上品で洗練された印象を与えてくれます。デイリーシーンはもちろん、結婚式などのフォーマルシーンでも活躍するピアスです。
パールの種類を知って、自分にぴったりのジュエリーを見つけよう
パールはさまざまな貝から採れ、サイズや色、形もさまざま。品質は大きさだけではなく、形状や光沢などの総合的な評価で決まります。パールジュエリーを選ぶ際は大きさや色などの好みに加えて品質にも着目し、永く愛せるものを見つけてみてくださいね。