3月の誕生石は4種類
3月の誕生石はアクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン、アイオライトの4種類。以前はアクアマリンと珊瑚の2種類でしたが、2021年末に日本の誕生石が63年ぶりに改定され、ブラッドストーンとアイオライトが加わりました。
3月の誕生石①アクアマリン
アクアマリンは海を想起させる透明感のある青が美しい宝石。アクアマリンの特長や石言葉、歴史を紹介します。
アクアマリンの特徴
アクアマリンは、澄んだ海のような透明感がある青色の宝石。ラテン語の「海水」が名前の由来で、和名は藍玉(らんぎょく)です。鉱物学的には、エメラルド・モルガナイトと同じベリル(緑柱石)に属します。緑がかった青色や透明に近い青色のものなどがありますが、透明度が高く濃い青色のものほど価値が高いとされています。
アクアマリンの主な産地は、ブラジル・ナイジェリア・モザンビーク・ロシアです。ブラジルではサンタマリアアクアマリンと呼ばれる最高品質のものが産出されていましたが、現在では鉱山が閉山しています。
アクアマリンの石言葉と効果
アクアマリンの石言葉は「沈着、聡明、勇敢」。身に着けていると穏やかな海のように気持ちを落ち着けてくれるため、人に優しく接することができて人間関係が円滑になるかもしれません。また、アクアマリンはカップルや夫婦に幸運をもたらしてくれる宝石とも言われています。
アクアマリンの歴史
アクアマリンは古くから存在していました。古代エジプトの王家の墓で発見された装飾品にも使用されていたことからも、歴史の長さが窺い知れるでしょう。ギリシャ神話では、海の精の宝物がアクアマリンであり、嵐によって海岸に打ち上げられたという話もあります。この伝承から、古代ローマやヨーロッパでは船乗りたちが航海のお守りとしていたそうです。また、マリー・アントワネットが愛した宝石としても知られています。
3月の誕生石②珊瑚
日本特産の珊瑚は海から生まれる宝石です。英名のコーラルで流通しているケースも多く見られます。
珊瑚の特徴
珊瑚はコーラルとも呼ばれる、海で採れる宝石です。珊瑚虫(ポリプ)と呼ばれる動物の一種で、宝石になるものは水深80~1,200mの深海に生息しています。宝石として販売されている珊瑚は採取後に形状を整え、研磨することで艶やかさや光沢を引き出しています。赤やピンク、白など、いくつかのカラーバリエーションが存在するのも大きな特徴です。
珊瑚は真珠と並ぶ日本の特産宝石ですが、地中海沿岸、アフリカ、東シナ海、台湾など世界各地でも採取されています。英名のコーラルは、ギリシャ語で「小さな玉石」を意味する「Korallion」が由来という説や、ギリシャ神話が由来という説があります。
珊瑚の石言葉と効果
珊瑚の石言葉は「幸福、長寿」。長い年月をかけて育つ性質から、長寿や生命力の象徴として親しまれています。病魔を払うお守りや、安産祈願、子どもの成長を祈るお守りとしてもおすすめです。また、危険を回避して幸福をもたらすとも言われています。
珊瑚の歴史
珊瑚は地中海で発祥し、シルクロードを通ってペルシャから中国、中国から日本へと伝わりました。ドイツにある2万5000年前の旧石器時代の遺跡から珊瑚が発見されているので、非常に古くから存在していると考えられます。
日本に珊瑚が伝わったのは、仏教が伝来した7〜8世紀の頃。仏教の経典の中で、珊瑚は極楽浄土を彩る七宝の中の一つに数えられているため、高価な宝石として扱われてきました。江戸時代になると日本でも採取が始まり流通量が増え、かんざしの装飾や彫刻の素材に用いられるようになりました。
3月の誕生石③ブラッドストーン
ブラッドストーンは3月の誕生石として新たに加わりました。その神秘的な見た目から、イエス・キリストにまつわる伝承も存在する宝石です。
ブラッドストーンの特徴
ブラッドストーンは深みのある青や緑に、赤い斑点が散った不透明な石です。赤い斑点が血のように見えることから名前も「血の石」という意味で、和名では血石(ちせき)と呼びます。赤い斑点は血ではなく、酸化鉄によるものです。鉱物学的にはカルセドニーの変種で、ジャスパーという石の一種に分類されます。
ブラッドストーンの主な産地はインドですが、ブラジルの一部や中国、アメリカ、オーストラリアなど、その他の国でも産出することがあります。
ブラッドストーンの石言葉と効果
ブラッドストーンの石言葉は「勇気、聡明、献身」。身に着けているとネガティブなエネルギーを跳ね除け、心身を強くしてくれると言われています。困難を乗り越えるパワーがほしい時や、健康のお守りにおすすめです。
ブラッドストーンの歴史
ブラッドストーンは紀元前3000年のメソポタミア文明や、紀元前2000年頃の古代バビロニアで神聖な石として用いられてきました。中世では、騎士が戦場を生き抜くお守りとして、ブラッドストーンを粉状にしたものを身に着けていたと言われています。また、十字架にかけられたイエス・キリストの血が足元のジャスパーに飛び散り、ブラッドストーンが誕生したという言い伝えも存在します。
3月の誕生石④アイオライト
アイオライトも新たに加わった3月の誕生石です。スミレのような青紫色が美しく、多色性もあるため飽きることなく身に着けられるでしょう。
アイオライトの特徴
アイオライトはスミレの花のような青紫色をした透明感のある宝石です。名前の由来であるギリシャ語のios(イオス)には、青紫やスミレという意味があります。和名である菫青石(きんせいせき)の菫も、スミレと読みます。見る角度によって色が変わる多色性を持つため、青色に見えたり水のように透き通って見えたりするのが特徴です。主な産地はマダガスカルの他、インドやスリランカ、タンザニアなどが挙げられます。
アイオライトの石言葉と効果
アイオライトの石言葉は「道を示す、誠実、貞操、愛を貫く」など。「誠実」と「貞操」はスミレの花言葉と共通します。進むべき道を照らし、目標を達成するために洞察力や直観力を高めてくれると言われています。成し遂げたい目標がある時のお守りとして身に着けていると、パワーを貸してくれるかもしれません。
アイオライトの歴史
アイオライトは、約1000年前の西ヨーロッパの海で勢力的に活動していたバイキングが、船出の際に重宝していた宝石です。航海の無事を祈るお守りとしてだけではなく、海上で方角を割り出すための羅針盤として用いていたと考えられています。伝承のような話に思えるかもしれませんが、アイオライトの持つ特性から太陽の位置をほぼ正確に計測できることは、科学的にも証明されています。
3月の誕生石のお手入れ・保管方法
3月の誕生石の宝石や鉱物の硬さを数値化したモース硬度は以下の通りです。
アクアマリン:7.5〜8
珊瑚:3.5
ブラッドストーン:6.5~7
アイオライト:7~7.5
着用後にやわらかい布で汗やホコリを拭き取るのが基本のお手入れ方法です。特に珊瑚は酸に弱い性質を持っているので、必ず拭き取るようにしましょう。
珊瑚以外の宝石は、ぬるま湯で作った石鹸水を使い、やわらかい布や歯ブラシで汚れを落とすお手入れもできます。また、アクアマリンは内部にクラックや液状のインクルージョンがないものであれば、超音波洗浄器やスチームクリーナーを使うのも良いでしょう。
保管の際は高温や急激な温度変化がなく、直射日光が当たらない場所でそれぞれ専用のケースに入れるのがおすすめ。珊瑚はモース硬度が低いので、他の宝石と接触しないように特に注意が必要です。
3月の誕生石をあしらったフェスタリアのおすすめジュエリー
フェスタリアでは3月の誕生石アクアマリンとアイオライトをあしらったジュエリーを取り揃えています。澄んだ青色や青紫色のジュエリーを厳選しました。
アクアマリンの1石ネックレス
フェスタリアのPt950/850 アクアマリン ネックレス
¥77,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
シンプルなデザインで、シーンを選ばず身に着けられるアクアマリンのネックレス。どの角度からでも美しく見えるように、石の左側と右側で留め方を変えています。プラチナの凛とした輝きに、アクアマリンの澄んだブルーが映え、爽やかな印象を与えてくれます。
アクアマリンとダイヤモンドのリング
フェスタリアのPt950 アクアマリン・ダイヤモンド リング
¥77,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
3石のアクアマリンのサイドに、ダイヤモンドをあしらったリングです。透明感のある輝きが、華やかさと清楚さを演出してくれます。やわらかなV字ラインは指をきれいに見せてくれるだけではなく、他のリングとの重ね着けがしやすいメリットも。
アイオライトとブルークォーツのピアス
フェスタリアのK18WG アイオライト・ブルークォーツ ピアス
¥35,200(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
しずくモチーフのアイオライトと、ブルークォーツが揺れ動くピアス。アイオライトとブルークォーツの美しい色と輝きが、顔周りを明るく見せてくれます。
3月の誕生石をお守りジュエリーとして身に着けて
3月の誕生石は、どれも神秘的な美しさや石言葉を持っています。好きな見た目のものを選んだり、石言葉から選んだりして、3月の誕生石をお守りジュエリーとして身に着けてみてはいかがでしょうか。また、自身のお守りジュエリーにするだけではなく、3月に誕生日を迎える大切な人へのプレゼントにもおすすめです。