大切な「思い」を繋ぐ、フェスタリアのジュエリーリフォーム
フェスタリアでは、世代を越えて宝石を受け継いでいく習慣を意味する “bijou de famille”(ビジュ ド ファミーユ)というコンセプトを大切にしています。そしてまさにこの思いを体現しているのが、ジュエリーのリフォームサービス。たくさんの思い出が詰まったジュエリーを、母から娘へ、そして孫へ……。愛の証として受け継いでいけるのは、他にはない宝石ならではの価値。そこで今回は、母親の婚約指輪をネックレスにリフォームした、フェスタリアスタッフの本山真帆さんのお話をお聞きし、その魅力や実際のリフォームの流れについてご紹介します。
ずっとタンスに眠っていた母の婚約指輪が、新たに息を吹き返す
以前から「着けないのはもったいない」と思っていたんです
――リフォームをするきっかけは何だったんですか?
母は昔から趣味でピアノを弾いていることもあり、日頃から指輪を着けていなかったので、婚約指輪は“タンスの中にしまってあるもの”になっていました。たまにタンスから出してきて「パパからもらったんだよ」って見せてくれたこともあったのですが、着けているところはほとんど目にすることがなく、子どもながらに「もったいなぁ」と感じていました。
その後、私がジュエリーの仕事に就いたこともあって、リフォームという活用の仕方があることを知り、母に「婚約指輪を別のジュエリーにリフォームするのもいいんじゃない?」と提案したのが最初のきっかけですね。
父母の指輪にまつわる素敵な思い出を知るきっかけにも
――リフォーム前には家族でお話し合いをされたとか?
そうですね、最初に私から提案してすぐに「じゃあやろう」とはならなくて、「やってみたいけど…パパに悪いかな」と母も悩んでいました。その後、父にも相談して「いいんじゃない」と言ってくれたこともあり、婚約指輪のリフォームをすることに決定。
その際にびっくりしたのは、父がしっかりと当時の鑑定書を保管していたこと。みんなで鑑定書を見ながら、実はふたりで一緒に買いに行ったのではなく、父から母にサプライズで渡したこと、父が一人でデパートに買いに行った話など、夫婦の歴史の一ページが垣間見られたこともうれしかったですね。当時の父は、母のために色々と迷いながら選んで贈ったんだな、頑張って買ったんだなぁ、と想像して微笑ましい気持ちになりました。
そもそも、リフォームをするという話になるまでは、婚約指輪について父から話を聞いたことは一度もなかったんです。でもこれをきっかけに、父の思いが詰まった本当に大切なジュエリーだということも実感することができ、リフォームがさらに楽しみになりましたね。
――実際にリフォームしてみてどうですか?
指輪のデザインは立て爪の高さがある立派な婚約指輪だったのですが、頻繁に着けていなかったので傷もほとんどなく、綺麗な状態。「この一粒ダイヤの存在感を生かしたい」と、ネックレスにすることにしました。
一粒ダイヤの婚約指輪が、輝きはそのまま、ネックレスに生まれ変わりました。
実際に出来上がったネックレスは、私や妹も一緒に使っているのですが、今までほとんどジュエリーをしなかった母も、今ではお気に入りのアイテムになっています。イベントの時など少しオシャレをしたい時は「パパのネックレス着けて行こう♪」とうれしそうに着けているのを見ると、30数年間眠っていた婚約指輪が蘇ったんだなと思って、私までうれしい気持ちに。
プレゼントした父も、ずっとタンスの奥にしまってあるよりはうれしいと思うし、口に出して言わないまでも「良かったね」という感じで見てくれています。
リフォームでこだわったポイントは、「デザイン」と「思い」
元の指輪に込めた想いはしっかり反映させたい
―リフォームする際、ポイントにしたことは?
せっかくリフォームするなら、今度はもっとたくさん着けられるものがいいなと思い、指輪をしない母でも着けやすいネックレスにしようと決めました。デザインは流行のデザインなどではなく、シンプルにしたのがポイント。枠にデザイン性が入ったものもできるのですが、婚約指輪の原型をとどめておきたいという思いもあり、あえて一粒ダイヤのシンプルネックレスにしています。
チェーンは細めか太めなど色々な種類から選べるのですが、おばあちゃんになってもずっと着け続けられるものをと考え、流行りの細めのチェーンではなく、ある程度存在感のある太さを選んだのもポイントですね。
あとは父の指輪への思いをしっかり受け継ぎたいなと、元々指輪に入っていた、A(父のイニシャル) to S(母のイニシャル)の刻印を、ネックレスのプレート部分に刻みました。細かいことですが、こういう一つ一つまでこだわることで、婚約指輪に詰まった思いや物語を受け継ぐことができるのかなと思います。父もそのこだわりは喜んでくれていました。
形を変えても思いは引き継がれる
――最後に、リフォームの感想をお願いします
やはり一番良かったのは、数十年間タンスの中で眠っていたジュエリーが蘇ったこと。そして、贈った側の父も、贈られた側の母の両者にとってハッピーになれる選択になったことが、すごくうれしかったです。
そして、これをきっかけに父や母のエピソードや知らなかった歴史を聞けたことで、特別な付加価値が生まれたのも良かった点。世の中に一粒ダイヤのネックレスはいっぱいあるけれど、これは“唯一無二の特別なネックレスだな”と思えるのもリフォームならでは。
今後このダイヤモンドは、ずっと受け継いでいきたいと思っています。母から私に、私から娘にと世代を超えて着け続けていけるのが、ジュエリーの良さだなということが今回のリフォームで改めて実感できました。
例えば、将来もしも私に娘ができて、またデザインを変えたいって思った時には、またこのダイヤモンド石を使ってリフォームしてもいいなと思っています。その際には「これはおじいちゃんが、おばあちゃんに贈ったものなんだよ」とストーリーも一緒に伝えていきたいですね。
フェスタリアのジュエリーリフォーム
眠っているジュエリーをリフォームしたい気持ちはあるけれど、どんな方法があるの? どんな流れなの? など疑問や不安も出てきますよね。ここからは、フェスタリアのリフォームサービスの詳細を紹介します。
まずはリフォームフェアに行ってみて
フェスタリアでは、リフォームフェアを定期的に開催しています。リフォームしたい実際のジュエリーを持参しなくてもOK。リフォームでどんなデザインにできるのかサンプルを見るだけでも「こんなデザインがいい!」とイメージが湧いてくることもあるはず。
もちろん、ジュエリーを持参して「素敵な形に変えたいけれど、どんなのが良いのか分からない」というざっくりとした相談も可能。イメージや予算を伝えることで具体的に提案してくれます。
リフォームフェアは全国各地で開催していて、詳細な日程は店舗で直接スタッフに聞くか、もしくは電話・サイトからお問い合わせを。
シンプルからオーダーメイドまで。自分に合ったリフォーム方法が選べる
フェスタリアでは、2種類の方法でリフォームが可能。こだわりや予算に合わせてリフォーム方法を選べます。
① ベースデザインや素材を選ぶ「シンプルリフォーム」
ベースとなる既成枠を選んでリフォームする方法。リフォームしたい元のジュエリーにもよりますが、既成のデザイン枠が用意されているのは、リング、ネックレス、ピアス、イヤリングなどさまざま。素材やチェーンの太さなど、組み合わせ次第で印象も大きく変わるので、シンプルリフォームでも充分こだわりが反映できます。
② デザインを一から作り上げる「オーダーメイドリフォーム」
ジュエリーデザイナーが一から描き起こす、完全オリジナルデザインのリフォーム方法。希望のイメージやモチーフ、イニシャルなど、自由にデザイナーに相談してみましょう! 希望に合わせて、その場でデザイナーが描き起こしてデザインを決めていきます。こだわりがギュッと詰まった、世界でたった一つのジュエリーを作ることができるんです。
オーダーメイドリフォームの相談会については、まずは近くの店舗に事前に問い合わせしてみてくださいね。
スケジュール感や流れ
リフォームフェアの当日には、「シンプルリフォーム」も「オーダーメイドリフォーム」も、その場で見積りを無料でもらうことが可能です。
どちらも、じっくりと希望やイメージをヒアリングした上で提案してくれるため、納得した上でオーダーができるのも安心です。
デザイン決定後は、1カ月半~2カ月前後でリフォーム後のジュエリーが納品されます。
リフォームをする際は、じっくりと考えた上で決定を
一回変えてしまったものは元に戻すことはできないので、ジュエリーを贈った側、もらった側など、みんなが納得した上で決定しましょう。最終の仕上がりイメージは、宝石を留める土台の高さや枠によって大きく変わってくるので、少しでも不安を持ったらスタッフに確認してオーダーを。
ジュエリーに込められた思いを「リフォーム」でもっと身近に感じよう
ジュエリーには、贈る人から贈られる人への思いが込められているだけでなく、年月が経過する中で、贈られた人の思い出も刻まれていきます。タンスの中に大切にしまっておくことも素敵ですが、日頃から着けられるアイテムにすることで、ジュエリーに込められた思いをより身近に感じることができるのもリフォームの良さ。
たとえデザインが変わっても、ジュエリーに込められた思いは変わらず継承されていくもの。ジュエリーリフォームで、そこに込められた思い、時とともに刻まれたストーリーを受け継いでいきませんか。