結婚式の招待状を準備するポイントは?大切なゲストに快く受け取ってもらうために
結婚式の招待状とは、結婚式に参列してほしいゲストに送る「結婚式のお知らせ」のこと。式の日程や場所などを知らせる意味がありますが、ゲストの出欠可否を確認するためにも必要です。ここでは、結婚式の招待状の出し方や出すタイミング、マナーなどを紹介します。
結婚式の招待状を出す時にすべきこと
結婚式の招待状を出すに当たり「誰を呼ぶか」「招待状をどう作るか」を検討しなければなりません。招待状を出す時にすべきことを紹介します。
招待客のリストを作る
まずは、招待客のリストを作成します。「絶対招待したい人」「できれば招待したい人」など、呼びたい友人・知人をリストアップしていくのがおすすめです。
この時のポイントは、郵便番号、住所、名前はもちろん、肩書きまで記しておくこと。リストは席次表や引き出物の発注をする場合などにも使えます。初めにきちんと作成しておけば、後の作業が楽になるでしょう。
誤字脱字には十分に注意し、ゲストの名前は特にしっかりチェックしてくださいね。
手作りかオーダーか決める
招待状を出す人が決まったら、招待状の作成方法を決定します。招待状を作る場合は「式場または式場提携の業者に依頼」「手作り」「自分で業者に外注」のいずれかの方法を選ばねばなりません。
このうち最も多いのが「式場または式場提携の業者に依頼」する方法で、多くのカップルが選択しています。ゲストに渡す大切な招待状ですから、コストよりも安心できる方法を選択するカップルが多いようです。
とはいえ手作りの招待状も温かみがあって素敵ですよね。時間的な余裕があるのなら、お得感もある手作りを選ぶのも良いでしょう。
招待状作りから発送までの流れを確認する
結婚式の招待状を作成する前に、発送までの流れを確認しておきましょう。
・招待客のリスト作り
・手作りorオーダーか選ぶ
・招待状の制作
・宛名書き・招待状などの封入
・発送or手渡し
招待状作りの前準備となるリスト作成や、作成方法の決定は4ヵ月前ごろまでに済ませるのがおすすめです。制作には1ヵ月くらい余裕を持つのが望ましいので、早めに準備に取りかかりましょう。
結婚式の招待状を送るタイミング
結婚式の招待状はタイミングが重要。実際に送る前に「いつまでに送るべきか」確認しておきましょう。
2~3ヵ月前までに送るのが一般的
結婚式の招待状は、式の2~3ヵ月前までに送るのが一般的です。
招待状を早く送りすぎると、ゲストの予定が見通せません。かといって、遅すぎるとゲストの予定が埋まってしまっている恐れがあります。招待状を送るタイミングはゲストの立場になって考えるのが望ましいでしょう。
また、早めに招待状を送っておけば、ゲストの変更も比較的容易です。万が一出席できないゲストがいても、他を当たる余裕があります。
消印日は「大安」になるように
結婚式の招待状は、消印を「大安」にして送るのが一般的です。大安は、日にちの吉凶を占う指標「六曜」の中でも縁起が良いとされ、「大いに安し」という意味があります。
近年は六曜を気にしないカップルも増えていますが、年配のゲストだとこだわる人もいるかもしれません。招待状に消印を付けて送る場合は、念のため六曜を気にしてみてくださいね。
一方、日にちにこだわりたくない場合は「料金別納郵便」を選ぶと消印が付きません。
結婚式の招待状を渡す時のマナー&手順
結婚式の招待状トラブルは、意外と多いもの。慣れない作業なので無理もありませんが、できればスムーズにやり遂げたいですよね。結婚式の招待状を渡す時、チェックしておきたいマナーと手順を見ていきましょう。
招待状に同封するものをチェックしておく
結婚式の招待状には、以下のものを同封します。
・招待状
・返信はがき
・式場への案内図
・挙式参列の案内状
・スピーチや余興の依頼
・二次会の案内状など
この他、遠方から来るゲストの交通費や宿泊費を負担する場合は、カードなどにその旨を記すと良いでしょう。
宛名の書き方に気を付ける
結婚式の招待状は、宛名の書き方にもマナーがあります。以下のポイントを確認してください。
・毛筆か万年筆を使用する
・PCの場合は毛筆のフォントを選ぶ
・同一世帯でも、招待する人全員の名前を記す
直筆で作成すると丁寧な印象を受けます。きれいに仕上げるならプロの「筆耕」に依頼すると良いでしょう。
また、招待状に貼る切手は「慶事用」を選んでくださいね。
目上の人には手渡しする
大切な人や目上の人には、手渡しがおすすめ。中身をよく確認して漏れのないように渡しましょう。
手渡しの際は、切手・住所の記載、さらに封印は不要です。
出欠の返信が遅い時は丁寧に尋ねる
出欠の返信がない時は相手に催促しても問題ありません。ただし、催促は返信の締め切りを3日程度過ぎてからがベターです。
郵便事故や、やむを得ない事情があるケースを考慮して、相手を責めるのは絶対に止めましょう。
丁寧な口調・言葉遣いで、「ちょっと聞きたいんだけど…」とワンクッション置きながら尋ねてみてくださいね。電話・メール・LINEでOKです。
結婚式の招待状の書き方&マナー
結婚式の招待状は、きちんとした形式に則って作らねばなりません。特に年配の人はマナーに厳しい場合もあるので、十分な配慮が必要です。結婚式の招待状の書き方とマナーについて紹介します。
基本的なお知らせは必ず記載する
招待状には、以下の事項を必ず記載しましょう。
・本文
・披露宴の日時
・式場の所在地
・連絡先
・出欠連絡の締め切り日
・差出人の名前
・差出日
媒酌人がいる場合は媒酌人の名前も必要です。さらにドレスコードがある場合はドレスコードについて、会費制なら会費についても明記しておく必要があります。
また、差出人は、親か本人の名前となります。その昔は親の名前が一般的でしたが、近年は本人の名前を書くケースも増えています。両家で相談して、差出人をどうするか決めましょう。
結婚式の招待状の基本的な文例
こちらでは、差出人が親の場合の基本的な文例を紹介します。
謹啓 新春の候
皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます
さて この度
○○(新郎父または母の名) 長男 △△(新郎名)
◇◇(新婦父または母の名) 長女 □□(新婦名)
の婚約が相整い 結婚式を挙げることとなりました
つきましては 幾久しくご懇情を賜りたく
披露かたがた小宴をご用意いたしました
ご多用のところまことに恐縮でございますが
何とぞご来臨の栄を賜りたく 心よりご案内申し上げます
謹白
令和○年○月○日 吉日
○○○○(新郎父または母フルネーム)
○○○○(新婦父または母フルネーム)
日時 20××年○月○日(○曜日)午後○時~
場所 ○○ホテル
住所
電話番号
誠に勝手ながら ご都合のほどを○月○日迄にお知らせいただきますと幸いです
結婚式の招待状では終わりに付ける「。」や区切りを意味する「、」などの句読点を使いません。文章を区切る際は、スペースを空けたり改行したりすればOKです。
また「たびたび」などの重ね言葉や、別れを連想させる「切れる」などの言葉は、縁起が悪いため使わないようにしましょう。
結婚式の招待状を手作りする時のポイント
結婚式の招待状を手作りすると、オリジナリティが出て思い出深い結婚式に。こちらでは結婚式の招待状を手作りする時のポイントを紹介します。
一部のウケを狙わない
招待状は誰が見ても違和感のないデザインにすることが大切です。仲間内でウケるようなネタ系は結婚式の招待状には向きません。
広く一般に好まれやすい、シンプルで華やかなデザインを選びましょう。
招待状のテンプレートを使うと簡単
手作りで招待状を一から作るのは大変です。近年は、おしゃれなテンプレートを無料で利用できるサイトがあります。招待状を作る前に、いくつかサイトを覗いてみると良いでしょう。
また、実際に作成する時は上質な紙を使い、安っぽく見えないよう注意してくださいね。もちろん、誤字脱字も要チェックです。
結婚式の招待状について知識を深めて、スムーズに準備を進めよう
結婚式の招待状は、郵送でも手渡しでも2~3ヵ月前にはゲストに届いているのがベターです。事前に相手の都合を聞いて、「招待状を送る」旨を伝えておきましょう。
招待状作りは何かと手間のかかる作業を伴います。けれど、これも素敵な結婚式を挙げる上で欠かせない作業の一つ。ゲストの顔を思い浮かべながら、心を込めて準備しましょう。