ウエディングケーキの選び方は？フォトジェニックな演出で結婚式を華やかに
ウエディングケーキは、結婚式に華やかさを加えるために欠かせないアイテムのひとつです。「幸せを皆で分かち合う」という意味合いから、新郎新婦のケーキ入刀後は切り分けたケーキをゲストにふるまいます。今回はウエディングケーキの選び方とオーダー方法、定番や個性派デザインを紹介。ウィズコロナ結婚式の演出も必見です。
結婚式に華を添える「ウエディングケーキ」とは
かつてウエディングケーキは豊かさの象徴とされていました。日本では豪華なウエディングケーキが脚光を浴びていた時期もありましたが、近年では自分達らしさにこだわって選ぶカップルが増えています。
ウエディングケーキの意味
砂糖が希少だった時代、ウエディングケーキは豊かさのシンボルでした。現在のような、高さのあるウエディングケーキが広く知られるようになったのは19世紀。きっかけは、イギリスのヴィクトリア女王がご成婚の時に、3段重ねのウエディングケーキが登場したことです。
3段重ねのウエディングケーキは、段ごとに食べる人がそれぞれ異なり、下段は披露宴のゲストにふるまわれます。また中段は欠席した人、上段はこれから生まれる予定の赤ちゃんのために用意されました。イギリスでは今でも上段を保存しておき、赤ちゃんが誕生する日や、結婚記念日に食べる習慣が残っています。
近年のウエディングケーキの傾向
日本の結婚式でウエディングケーキが登場したのは戦後です。1980年代後半～1990年代前半のバブル経済期では派手婚がブームなこともあり、ウエディングケーキは豪華で大きなものが人気でした。
近年は自分達の好みを反映させた、オリジナルのウエディングケーキを用意するカップルが増加。また「和装でケーキ入刀したい」というカップルも多く、和風ウエディングケーキの需要も高まっています。
ウエディングケーキの選び方とオーダー方法
ウエディングケーキをオーダーする時は、あらかじめデザインや予算を決めておく必要があります。こちらではウエディングケーキの選び方とオーダー方法、費用の抑え方を紹介します。
生ケーキとイミテーションケーキのどちらかを選ぶ
ウエディングケーキには、生ケーキとイミテーションケーキの2種類があります。まずはどちらのケーキにするか決めましょう。生ケーキはそのままゲストにふるまえるウエディングケーキです。一方、イミテーションケーキはケーキカットの部分のみ本物で、その他は偽物です。しかし生ケーキよりも、安価に購入できます。
生ケーキは、オーダーまたは手作りの選択肢があります。生ケーキの希望の形やサイズ、デザイン、段数も決めておくと良いですね。イミテーションケーキは数ある種類の中から、好きなものを選んで購入します。
予算を決めてからオーダーする
オーダーの前に、ウエディングケーキの予算を決めることも大切。ゲスト1人当たりにかかる生ケーキの金額は、1,000円～2,000円が目安です。とくに生ケーキは、サイズや材料によって金額の幅があるので、予算を超えないように注意しましょう。
ウエディングケーキは、結婚式場の専属の業者や、外部の業者にオーダーする方法があります。とくに外部の業者に依頼する時は、配達してくれるかどうかの確認が必要です。また、キャンセル料金もあわせて確認しておくと良いですね。
希望のデザインを伝えるために、オーダー前には、写真や思い出の品を用意しておくとベストです。
費用を抑えるならサイズや材料に気を付ける
もしウエディングケーキの費用を節約するなら、ケーキのサイズを小さめにしたり、安価な材料を使用したりすると良いでしょう。材料費をかけないためにはバタークリームやジャム、安い果物を使う方法があります。また、手の込んだデザインや装飾は控え、なるべくシンプルなウエディングケーキをオーダーすると費用を抑えられます。
定番派におすすめのウエディングケーキ
こちらでは定番ウエディングケーキのおすすめを紹介します。旬のフルーツを使ったケーキやシンプルなホワイトケーキ、ナチュラルウエディングに映えるネイキッドケーキは、カップルに人気です。
フルーツケーキ
旬のフルーツをふんだんに使ったウエディングケーキです。季節を感じるウエディングケーキは、ふたりの結婚式の良い思い出として、しっかりと心に刻まれるでしょう。また旬のフルーツは味も美味しいので、ゲストに喜ばれること間違いなし。いちごをたっぷり使ったウエディングケーキは、春や夏の季節におすすめです。
ホワイトケーキ
ケーキの周りにクリームを塗った、シンプルなホワイトケーキもカップルの間で定番化しつつあります。クリームの塗り方によって印象が変わり、シンプルなので装飾も引き立ちます。ケーキトッパーや花、グリーン、木の実の他、金箔を飾るのもおしゃれ。上からソースをかけるカラードリップの演出にぴったりです。
ネイキッドケーキ
ケーキの側面にクリームを塗らず、スポンジ部分がすべて見えるネイキッドケーキも、カップルの新定番と言えるでしょう。ナチュラルな印象のウエディングケーキは、屋外でのガーデンウエディングや、アットホームな結婚式におすすめです。他には、表面のスポンジ生地が透けて見えるようにうっすらとクリームを塗る、セミネイキッドケーキもおしゃれです。
個性派におすすめのウエディングケーキ
披露宴をふたりらしく演出するなら、個性派のウエディングケーキもおすすめです。こちらでは、個性派にぴったりのクロカンブッシュやエディブルフラワーを使用したケーキ、イラストケーキを紹介します。
クロカンブッシュ
クロカンブッシュは、フランスの伝統的なウエディングケーキです。小さいシューはキャベツを表し、子孫の繁栄や、作物の実りを祈るお祝いのケーキとして人々に伝承されてきました。
小さいシューを高く積み上げ、飴やカラメルで固めて作るケーキはまるでクリスマスツリーのよう。フランスでは定番ですが、日本ではまだあまり知られていないため、ゲストにとって目新しいのではないでしょうか。
エディブルフラワーケーキ
押し花ケーキとも言われる、エディブルフラワーを使ったウエディングケーキも近年のトレンドです。エディブルフラワーは、食べられる花としてフルーツの代わりに使われます。色とりどりの花が飾られたケーキは、会場に華を添えてくれるでしょう。代表的な花にはパンジーやマリーゴールド、ミモザの他、バラやバーベナ、カーネーションがあります。
イラストケーキ
好きな絵をデザインしたイラストケーキも、結婚式のウエディングケーキとして、SNSで多く投稿されています。他にはないウエディングケーキで個性を演出すれば、会場にいるゲストもきっと驚くはず。ウエディングケーキをオーダーする時は、写真やイラストを準備しておき、自分達の希望をパティシエにしっかり伝えましょう。
ウエディングケーキの演出3つとソーシャルディスタンス対策
ウエディングケーキの演出は、定番のケーキ入刀やファーストバイトの他、最近ではカラードリップも人気です。また、ウィズコロナ結婚式でのウエディングケーキの演出は、新郎新婦とゲストのソーシャルディスタンス施策も忘れてはなりません。
1.ケーキ入刀
ウエディングケーキの演出で代表的なものといえば、新郎新婦が行うケーキ入刀。ケーキ入刀は、夫婦として初めて一つの作業を協力して行う意味と、幸せのお裾分けとして、ゲストにウエディングケーキをふるまう意味があります。ケーキ入刀の演出時には、ふたりの幸せな姿を写真に収めるために、多くのゲストがシャッターを押します。
2.ファーストバイト
新郎新婦がウエディングケーキをお互いに食べさせ合うファーストバイトも、結婚式の演出では定番です。新郎は「彼女には食べるものに苦労させない」、新婦は「彼に美味しい料理を一生作ってあげる」というそれぞれの想いが込められています。ファーストバイトは普通のスプーンや大きなスプーンの他、しゃもじで食べて、披露宴を盛り上げることもあります。
3.カラードリップ
カラードリップは、新郎新婦がケーキの上からソースをかけ流し、ウエディングケーキの仕上げをする演出。最近はカラードリップを取り入れるカップルも多いです。
カラードリップは、容器をふたりで持ってソースをかける方法と、一人ずつ容器を持ってかける方法があり、ゲストに見えるように回しながらかけます。
演出中は密を避ける配慮を
ウエディングケーキの演出は、ゲストが新郎新婦の近くに集まるのが普通です。しかし、ウィズコロナの結婚式では、とくに密になりやすい場面においてはマスクの着用や、会話しないようにアナウンスする必要があります。
ソーシャルディスタンスを保つには、時間を区切ってテーブルごとに集まったり、人を厳選したりしても良いでしょう。また、演出をスクリーンで中継するのもおすすめです。
ふたりが納得のいくウエディングケーキ選びを
結婚式に華を添える役目とともに、新郎新婦の幸せへの想いが込められているウエディングケーキ。特別な想いを込めるからこそ、納得のいくものを選びたいですね。ふたりらしいウエディングケーキで、ゲストに幸せのおすそ分けをしましょう。
