結婚式の受付の役割と服装
結婚式の受付の役割は、ゲストのお迎えや会場案内、出席者リストの確認とご祝儀の管理です。詳しく紹介します。
ゲストのお迎え・会場案内
受付は、式に参列するゲストを真っ先にお迎えします。ゲストの姿が目に入ったら、「本日はお忙しい中、ご出席いただきましてありがとうございます。」などと告げ、軽く会釈をしましょう。また、受付が終わったゲストを控え室にご案内するのも、受付係の大切な仕事です。
出席者のリスト確認・ご祝儀の管理
ゲストを受付で迎えたら、芳名帳への記入をお願いします。この時ゲストリストを確認して、名前チェックもしなければなりません。また、ゲストは受付に新郎・新婦へのご祝儀を渡します。ご祝儀を受け取って、トレイに置きましょう。
女性はワンピースやドレス、男性は黒スーツが望ましい
受付の服装としてふさわしいのは、女性なら動きやすいワンピースやドレス、男性は黒スーツです。華やかさと清潔感を出せるよう、女性はパールをプラスする、男性は白ネクタイ、無地のシャツ、白いチーフなどを合わせてみると良いでしょう。また、受付では頭を下げることも多いはず。男女とも、髪の毛が顔にかかりにくいヘアスタイルが望ましいです。
結婚式の受付をお願いしたい人・避けるべき人
結婚式の受付をお願いしたいのは信頼できる人、責任感がある人、常識のある人などです。また、遠方の人や目上の人は避けた方が良いでしょう。それぞれについて紹介します。
お願いしたい人①信頼できる人
まずチェックしたいポイントは、その人を信頼できるかどうかです。受付は、ゲストからいただいたご祝儀を預かる役割があります。金銭トラブルを避けるため、信頼のおけるクリーンな人を選びましょう。過去にお金にまつわるトラブルがなく、お金・時間に厳格な人を選んでください。
お願いしたい人②責任感がある人
受付には、責任感も必要です。結婚式当日は他のゲストよりも早く式場に来て、ホテルスタッフから説明を受けなければなりません。そのため、遅刻してきたりドタキャンしたりしそうな人は避けましょう。責任感があって、時間に几帳面な人がおすすめです。
お願いしたい人③常識のある人
結婚式当日、ゲスト達がまず顔を合せるのが受付です。いわば両家の窓口ですから、最低限のマナーや常識を持つ人がふさわしいといえます。応対されたゲストが悪印象を持ったり違和感を覚えたりしないよう、身だしなみや言葉遣いがきちんとしていて、マナーをわきまえた人を選んでください。笑顔が素敵で、雰囲気がやわらかい人だと、なお好印象です。
避けるべき人①遠方の人・目上の人
受付をお願いしない方が良いのは、遠方から来る人や目上の人です。遠方の人は、来場までに時間がかかります。集合時間が早いと、負担が大きすぎるかもしれません。またたとえ信頼している人でも、目上の人に受付を依頼するのはマナー違反です。他のゲストに「新郎・新婦はマナーを知らない」という印象を与える恐れがあります。
避けるべき人②妊娠中の人
妊娠中の人も、基本的には避けます。受付で気配りしたり動いたりしていれば、突然体調が悪くなることもありえます。妊娠中の人には、なるべく負担なく過ごしてもらいましょう。
結婚式の受付の頼み方とマナー
結婚式の受付を頼む時は新郎・新婦側とも2人ずつ、招待状を送る前に直接会ってお願いする、などのマナーがあります。受付を頼む時のマナーについて見ていきましょう。
基本は新婦側2人+新郎側2人にお願いする
受付は、新郎・新婦側から1~3名ずつ出すのが基本です。ごく一般的な式では、受付の人数はそれほど必要ありません。新郎・新婦から2名ずつ、計4名が対応しやすい人数でしょう。もちろん披露宴の規模が大きくゲストが多数参列する場合は、3名ずつでも構いません。
依頼のタイミングは招待状を送る前
友だちに受付を依頼するのは、招待状を発送する前です。前置きもなく招待状で受付を依頼すると、された側もびっくりしてしまいます。これはマナー違反に当たるので避けましょう。また、受付の依頼を早めにしておけば、可否の返事も早くもらえます。断られても次を探す時間があり、慌てずにすみます。
直接会ってお願いする
重要な話をする時は、直接会うのがマナーです。受付をお願いする時はLINEやメールではなく、相手と会う約束をします。顔を付き合わして会話をすれば誤解が生まれにくい上、頼まれた人も疑問や不安を口にしやすくなります。受付ができそうであれば、相手も気持ち良く引き受けてくれるでしょう。どうしてもスケジュールが合わない時は、文字のみのやり取りではなく直接会話できる電話の方がおすすめです。
受けてくれた人には招待状で改めて連絡を
受付を引き受けてくれた人には、招待状で改めてお願いをします。インビテーションカードの他、その人だけに宛てたメッセージカードを入れておくと良いでしょう。下記はメッセージの一例です。
このたびは受付をお引き受けいただきありがとうございます
ご多用中恐縮に存じますが 当日は○時○分までに△△までお越しくださいますようお願い申し上げます
お願いする側なので、丁寧な言葉を心がけてくださいね。
受付当日についてきちんと説明をしておく
受付を引き受けてくれた人が困らないよう、受付当日についてはきちんと詳細を伝えておくことが大切。最低限伝えておきたい内容は、次のようなことです。
・受付係の集合時間、場所
・受付係の人数
・他にはどのような人がいるか
・受付開始時間
・受け取ったご祝儀を渡す相手
・お車代を渡すゲストについてなど
結婚式の主役である新郎・新婦は、式当日は自分達のことで精一杯。受付までは気が回りません。「後で伝えよう」など後回しにするのは控えましょう。
結婚式当日の受付の流れ
結婚式当日の受付は、打ち合わせ、受付の仕事の開始、ゲストがそろったら終了という流れです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スタッフや受付同士で打ち合わせを行う
受付が始まる前に、式場スタッフや他の受付と打ち合わせを行います。式の始まる30分くらい前に集合するのが一般的で、ここで初めて受付のメンバーが揃うでしょう。打ち合わせでは受付の仕事の詳細が説明される他、個々の役割分担も決定します。
打ち合わせ通り受付をする
時間が来れば受付は持ち場に付き、打ち合わせ通りに受付を開始します。1人がご祝儀を受け取ったら、1人がゲストを案内・誘導することとなるでしょう。また、ゲストに芳名帳への記載を促すのも受付の大切な仕事です。ゲストが記帳し終わったら、席次表などを手渡してください。
ゲストがそろったら受付終了
開始時間が迫ってゲストの波が途切れたら、ゲストが全員そろっているか確認します。ゲストリストの名前が全員そろっていれば、ここで受付は終了です。もしもまだ来場していないゲストがいた場合は、1~2名が残ってゲストを待ちましょう。ただし、来ないゲストをずっと待っている必要はありません。開宴時間が近づけば、式場スタッフが変わってくれます。
結婚式の受付をしてくれた人へのお礼のマナー
結婚式の受付をしてくれた人には、受付が始まる前に現金でお礼を渡します。金額や手順について見ていきましょう。
お礼は現金で渡す
受付を担当してくれた人へのお礼は、現金で渡すのが一般的です。相場は個人で異なりますが、3~5,000円程度を渡すことが多いでしょう。この時、お金をご祝儀袋に入れる必要はありません。華やかなポチ袋などに入れて渡せば十分ですよ。
結婚式が始まる前に渡す
受付を担当する人にお礼を渡すのは、受付が始まる前がマナーです。ゲストがやってくる前にきちんと渡しておきましょう。なお、お礼を渡すのは両家の親が一般的です。あらかじめ新郎・新婦が親に詳細を伝え、間違いなく手渡してもらうようにしてくださいね。
スムーズに受付を引き受けてもらうにはマナーが大切
結婚式の受付はゲストに声をかけたりご祝儀の管理をしたりと、なかなか大変な仕事です。友人などに依頼する場合は、相手が負担に感じないようにきちんと詳細を伝えることが大切です。また、受付を引き受けてくれた人にはお礼をするのも大切なマナー。事前にポチ袋を用意して、当日は両家の親から渡してもらいましょう。受付を頼む方も頼まれた方も気持ちよく過ごせるよう、十分に配慮をして、素敵な結婚式にしましょう!