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コラム

2021.06.28

結婚式と披露宴は同じもの? 2つの意味の違いと事前に知っておくと役立つこと

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結婚式とはふたりが夫婦となることを誓う儀式のこと。一方、披露宴とは結婚をお披露目するパーティーを指します。日本では結婚式と披露宴を一緒に行うケースが多いため、2つの違いが曖昧な人もいるでしょう。この記事では結婚式と披露宴の違い、それぞれの特徴や流れ、式場探しの前に知っておきたいことを紹介します。

結婚式と披露宴の違い

ウエディングの看板
結婚式と披露宴はセットで認識されやすいですが、実際は別物です。結婚式だけ、披露宴だけの形式で行っても問題ありません。まずは結婚式と披露宴の違いが分かるようにそれぞれどんなことを行うか、どんな意味が込められているかを紹介します。

結婚式は永遠の愛を誓う儀式

結婚式とは、神様や参列者の前でふたりが愛を誓う儀式のこと。結婚の意思を示し、指輪交換や誓いのキスなどを行います。ふたりが夫婦になることを決意するため、親に花婿・花嫁姿を見せて喜んでもらう親孝行のために行います。
ちなみに混同されることが多い「挙式」は「結婚式を挙げる」を意味する言葉です。

披露宴は結婚をお披露目するパーティー

披露宴は結婚をお披露目し、ふたりが結婚したことを伝えるパーティー。パートナーを親族、知人に紹介する場です。ゲストと料理やお酒を楽しみ、さまざまな演出でおもてなしをします。そしてお世話になった人達に感謝の気持ちを伝え、今後も夫婦として変わらないお付き合いをお願いします。

結婚式のスタイル別の内容&流れ

結婚式にはさまざまなスタイルがあり、それぞれドレスや着物などの身に着けるものや儀式の内容が異なります。ここでは、結婚式のスタイル別の特徴や簡単な流れをみていきましょう。また会場使用料や司式者の手配など、儀式にかかる費用も紹介します。衣装や写真などの費用は含まれていないので、こちらは別途必要と考えてくださいね。

ロマンチックな演出ができる「キリスト教式」

白い床のチャペル
キリスト教式とは、その名の通りキリスト教の教えを基に行う結婚式のこと。教会やホテル・式場に完備されたチャペルで行い、新郎はタキシード、新婦はウエディングドレスなどを着ます。カトリック式は神父、プロテスタント式は牧師が司式者となって取り仕切ります。
新郎に続いて新婦が親などとバージンロードを歩いて入場し、列席者全員で讃美歌を歌うのが特徴です。結婚の誓約は司式者の問い掛けに答える形で行い、指輪交換や誓いのキス、結婚証明書への署名なども行います。
費用はどんな演出を取り入れるかで異なりますが、20~40万円ほどになる人が多いです。

厳かな雰囲気で挙げる「神前式」

和装姿の新郎新婦
神前式とは、神道の神々に誓いを立てる結婚式のこと。神社やホテル・式場に完備された神殿で行い、新郎は紋付き羽織袴、新婦は白無垢や色打掛などの和装を身に着けます。式を取り仕切るのは、神社の宮司などが一般的です。式では三三九度の杯を交わし、永遠の契りを結びます。キリスト教式のように、指輪交換を取り入れることもあります。
費用は場所によって異なるため、10~40万円ほどと幅広いです。ホテル・式場の神殿で行う場合は、移動や準備がスムーズなため、比較的費用がかかりません。

ふたりの縁を感じる「仏前式」

お寺の外観
仏前式とは、仏様の前でふたりの結婚を誓うスタイル。仏教の教え「ふたりの結婚は生まれる前からの因縁」に基づき、仏様や先祖にふたりの縁を感謝する結婚式です。新郎新婦どちらかの宗派のお寺、もしくは自宅に僧侶を招いて行います。信徒でなくても式を挙げられるケースもあるため、希望の寺院で相談してみると良いでしょう。
式の服装は洋装、和装どちらでも良いですが、新郎が紋付き羽織袴、新婦が白無垢のスタイルが多いです。心と体を清める「焼香(しょうこう)」、新郎新婦に数珠を授ける「念珠(ねんじゅ)の授与」、結婚の誓いを行う「司婚の儀(しこんのぎ)」など、仏前式ならではの儀式の他、指輪交換なども行います。
費用は10~25万円ほどが相場です。寺院によっても異なるため、仏前式を希望する際は費用を確認してみてくださいね。

ふたりらしさが出せる「人前式」

結婚の誓いをする新郎新婦
人前式とは、参列者の前で愛を誓う結婚式のこと。宗教色がなく、ふたりの好きなスタイルで行えるため、会場もチャペルや披露宴会場、ロビー、ガーデンなどさまざまな場所から選べます。服装も洋装・和装どちらを選んでも良いです。
自由度が高い式なので、カップルによって式の流れや演出が異なります。指輪交換や誓いのキスが省略されることも珍しくありません。結婚の宣誓文をアレンジするなど、ふたりらしさを出す演出を取り入れるカップルもいます。
費用はどんなスタイルで行うのかによって異なるため、10~50万円ほどと幅広いです。会場費のかからない場所を選ぶと、費用を抑えられます。

披露宴の内容&流れ

披露宴会場のテーブル
結婚式の後に行われる披露宴は、基本の流れに沿って進行されるケースが多いです。費用は地域や会場によっても異なりますが、披露宴のみで290万円くらいを目安にすると良いでしょう。披露宴のイメージが掴めるように、披露宴を行う場所、基本の流れや演出を紹介します。    

披露宴が行われる場所

披露宴が行われる場所はさまざま。一般的にはホテルや式場に完備されたチャペル、神殿で結婚式を挙げた後に、館内の披露宴会場に移動するケースが多いです。ホテルは結婚式、披露宴が行える他、宿泊もできるのがメリットです。式場は結婚式を専門にする施設なのでサポートが充実しており、ふたりの希望が叶いやすいのが魅力と言えるでしょう。
その他には、ゲストハウスやレストランを会場にするケースもあります。一軒家の邸宅を貸し切るゲストハウスは、アットホームな空間でゲストとの時間を過ごせます。レストランは料理にこだわりたいカップルに人気です。

披露宴の流れ

披露宴は新郎新婦の入場からスタートします。主賓の挨拶、乾杯を行った後、ゲストに会食を楽しんでもらいます。続いてケーキ入刀などの演出を行い、新郎新婦はお色直しへ。再入場では新郎新婦がテーブルラウンドなどを行います。その後はゲストからの余興、親への手紙、花束贈呈などが行われ、新郎の謝辞で締めくくられます。
詳しい披露宴のタイムテーブルは、下記記事を参考にしてみてくださいね。

披露宴の演出

披露宴の演出はゲストへのおもてなしでもあります。ふたりらしさを出すとともに、ゲストが楽しめる演出が人気です。
ケーキ入刀後にお互いにケーキを食べさせるファーストバイトは、ふたりの仲の良さが見られるので盛り上がります。ゲストとコミュニケーションをとれるテーブルラウンドは、キャンドルサービスやフォトラウンドなど、ふたりの好きなスタイルに工夫できるのが魅力。会場が感動に包まれる、花嫁から親への手紙もおすすめの演出です。
定番演出のお色直しでは、新郎新婦の装いの変化を楽しめます。詳しくは下記の記事を参考にしてみてくださいね。

式場探しをする前に知っておきたいこと

結婚式のチェックリスト
結婚式を挙げると決めたら、いよいよ式場探しです。自分達にぴったりの式場を見つけるためにも、事前にしっかり準備しておくことが大切。ここでは、式場探しをする前に知っておきたいことを紹介します。

結婚式の理想のイメージをある程度固めておく

まずキリスト教式や人前式など、どのスタイルで結婚式を行うか事前にふたりで決めておきましょう。さらに誰を呼ぶかを考え、ゲストのおおよその人数を計算し、結婚式の規模などをイメージします。
フラワーシャワー、ファーストバイト、親への手紙など、どんな演出を取り入れたいか、お色直しの回数なども決めておくと、見積もりを出してもらう時に役立ちます。

希望の日程を複数ピックアップする

結婚式を挙げる希望の日程も決めておきましょう。お日柄や曜日などによっては、予約がいっぱいになっているケースもあります。特に春・秋は人気のシーズンなので、土日の予約が埋まりやすいです。ふたりの希望、家族の希望などを考えながら複数の日程をピックアップし、早めに日程を押さえておくと安心です。

予算をふたりで決めておく

結婚式の予算を決めておくことも大切です。それぞれ費用をどのくらい準備できるか確認し、負担する割合を決めておきましょう。結婚後はふたりの生活が始まるため、新生活の費用なども考慮することを忘れずに。

結婚式での優先順位を話し合っておく

式場を決める際に揉めないためにも、ふたりで結婚式において譲れないポイントを話し合っておきましょう。費用、アクセス、会場の雰囲気など、何を重視して式場選びをするか決めておくとスムーズ。優先順位を決めておけば、式場見学でチェックすべきことが明確になります。  

結婚式と披露宴の違いを知り、ふたりらしいスタイルを見つけて

新郎新婦の足元
結婚式は愛の誓いの儀式、披露宴はお披露目パーティーであり、それぞれ込められた意味が異なります。結婚式と披露宴のどちらか一方のみを行うケースもあり、カップルによって結婚のスタイルはさまざまです。それぞれの特徴や流れを確認し、ふたりらしいスタイルで結婚を形にしてみてくださいね。

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