結婚式の見積もりとは?含まれる項目やトラブルになりやすい注意点も解説
結婚式の見積もりとは、結婚式場に支払う費用の明細のこと。やりたいことを詰め込んだら予算オーバーになってしまった…とならないために、見積もりについて知っておきましょう。この記事では、結婚式の見積もりについて、最終料金明細との違いや見積もりに入る項目と入らない項目、節約するコツや注意点について紹介します。
結婚式の見積もりとは?最終料金明細との違い
結婚式場が決まったら、会場から見積もりが出されます。最初はベーシックなプランで料金が出されますが、ゲストの人数や衣装、料理などによって最終的な金額が変わります。まずは、結婚式の見積もりについて紹介します。
見積もりとは結婚式場に支払う費用の明細
結婚式の見積もりとは、式場や料理・衣装など結婚式や披露宴にかかる費用で、結婚式場に支払う費用の明細のことです。見積もりは結婚式場のプランナーが見積書にまとめてくれます。見積書には、結婚式・披露宴で料金がかかる項目と単価、合計金額が記載されています。最初に渡される見積書は、オプションなどがついておらずベースとなる項目のみの概算金額なので、最終料金明細よりも安く記載されています。
最終料金明細とは
ベースとなる概算金額が見積もりとなるのに対して、やりたい演出や料理のランク、ゲストの人数などを含めたものが最終料金明細です。ただし、当日に追加のドリンクやゲストの着付けなどが発生した場合は、追加料金となるため最終料金明細も変わってきます。また、外部にアイテムを発注した場合は、式場からの最終料金明細には含まれないため注意が必要です。
結婚式の見積もりに入る項目
見積もりのフォーマットは式場によって異なりますが、大抵は同じような項目が並んでいます。ここでは、一般的な見積もりに入る項目について紹介します。
①披露宴関係
料理のコース内容によって料金が異なり、子ども用の料理も用意している場合があります。席料や披露宴会場の使用料は、ゲストの人数で計算される場合が多いので覚えておくと良いでしょう。
<含まれる項目>
- 料理
- 飲み物
- ウエディングケーキ
- 席料
- 披露宴会場の使用料
- 控室の使用料
②挙式関係
神前式やキリスト教式など、挙式スタイルによって料金は異なります。
➂装花関係
ゲストの卓数やブーケの数、使用する花の種類、ボリュームなどによって料金が変わります。
<含まれる項目>
- メインテーブル装花
- ゲストテーブル装花
- ブーケとブートニア
④ペーパーアイテム関係
ゲストの人数×アイテムの単価で金額が変わります。自作したり、他の店舗で頼む場合は不要です。
➄衣装・美容関係
使用する衣裳の種類や点数によって料金が異なり、ドレスから和装への「逆お色直し」は割高になる場合もあります。
<含まれる項目>
- 新婦衣裳(タキシードなど)
- 新郎衣裳(ウエディングドレス)
- ヘアメイク、着付代
- 引き上げ料(披露宴後、ヘアメイクを普段どおりに戻す費用)
⑥引き出物関係
引き出物を入れる袋も料金に含まれ、ゲストの人数×個数で金額が変わります。式場と提携している店舗以外で手配する場合は、持ち込みが可能か確認しておくと安心です。
⑦演出関係
披露宴の演出に使用する音響や照明、エンドロールなどの演出に使用するプロジェクターの使用料です。
<含まれる項目>
- 音響、照明
- スクリーン使用料
- プロジェクター使用料
- 司会料
⑧記録関係
アルバムの種類やカット数、撮影時間などによって金額が変わります。カメラマンの指名や追加で撮影シーンを撮る場合は、別途で追加料金が掛かる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
⑨サービス料
飲食代(料理・飲み物・ケーキなど)に掛かる料金です。おおよそ10%の場合が多いですが、会場費や装花費なども対象に含む場合もあります。
結婚式の見積もりに入らない項目もある
結婚式の見積もりに入るのは、実際に結婚式場に支払う項目のみになります。外部に依頼したアイテムや結婚指輪などは含まれていません。見積書に記載されていない出費もあるため、当日に慌てないためにも自分でまとめておくと便利です。また、最寄りの駅から結婚式場まで遠い場合は、ゲストのタクシー代や宿泊費なども用意しなければなりません。費用はゲストの人数によって変わるため、リストアップする時に大まかに計算しておくと良いでしょう。見積書に入らない主な項目は以下の通りです。
<入らない項目>
- 結婚指輪
- リングピロー
- 両家の親へ贈呈する花束
- 前撮り代
- ブライダルエステなどの美容代
- BGMに使う音楽データ
- 受付やスピーチをお願いしたゲストへのお礼
- 遠方から来るゲストの交通費や宿泊費
- 当日の会場までのタクシー代
結婚式の見積もりを節約するコツ
あれもこれもと、やりたいことを全部詰め込んでしまうと予想以上に大きな金額になってしまう場合も。ここでは、見積もりを節約しながら満足できる結婚式を挙げるためのコツを紹介します。
お得なプランを利用する
日取りや時間帯などによっては、同じ会場での挙式や披露宴でも見積もりに差が出る場合があります。特に、人気がある春や秋などの季節やお日柄、曜日、時間帯などを選ぶと割高になることが多いです。どうしても譲れないお日柄や挙式日がある際は、あらかじめ式場に確認してみると良いでしょう。
また契約時期によって料金が変わる場合もあります。こだわりがなければ季節限定や平日プラン、早割、直近割などのお得なプランを利用するのもひとつの方法です。
手作りでこだわる
挙式や披露宴のこだわるポイントによっても金額は変わります。必要最小限の項目のみにおさえ、自作ムービーや手作りアイテムを使うことで、手作り感のあるふたりらしい結婚式ができます。ふたりがこだわりたいポイントを明確にすれば、費用を抑えても満足できる結婚式が挙げられるのでおすすめです。
<手作りできるアイテム>
- 案内状
- 席次表・プロフィール
- 席札
- 芳名帳
- 演出
- プチギフト など
結婚式の見積もりをする時の注意点
結婚式の見積もりでは、ベースとなる項目や料理、装飾などが設定されている場合が多いです。コースを変更して思っていたより予算オーバーになった、費用が足りなくなったとならないために、見積もりをする時の注意点を紹介します。
料理やドリンクなどのランクをチェックする
最初の見積もりでは、一番ベーシックな料金が設定されている場合が多いです。そのため、コース料理の品数が少なかったり、飲み物がビールやソフトドリンクのみだったりします。そこから料理の品数を増やせば豪華にはなりますが、金額が大幅に変わるため慎重に選びたいもの。
式場によっては、単品を追加できる場合もあるため確認しておくと良いでしょう。これを利用すれば料理が増えて、コースを変更するよりは費用を抑えることが可能になります。また、ゲストの中にはメニューにないドリンクを欲しがる場合もあるため、追加でメニューを頼めるのかなども確認しておくと良いでしょう。子どもが出席する場合は、子ども用の料理があるのかも忘れずに確認してください。
装花のランクもチェックしよう
料理やドリンクと同じように、メインテーブルやゲストテーブルの装花もベースの値段で設定されている場合が多いです。どのような花を使い、どんな装飾をするのか、会場の飾りつけをした写真などで確認をしておきましょう。
また、ゲストテーブルは卓数が増えると金額も上がります。メインテーブルと同じように、装花のボリュームなどを確認しておきたい項目です。そして花嫁が持つブーケの確認も忘れずに。生花の場合は、使える花が限られるため、どのような花が使われるのかボリュームなどを確認してください。入れて欲しい花がある場合は可能なのか、別料金になるのかもチェックしておくことをおすすめします。
演出や余興に使う機材も含まれているか確認
披露宴の演出として人気のムービーには、音響やスクリーンなどの機材が必要です。また余興としてカラオケを使用する場合もあります。式場によってはカラオケの設備がなかったり、音響やスクリーンはオプションとなるケースもあるため、こちらも見積もりに含まれているのかチェックしておくと良いでしょう。
結婚式の見積もりは項目のチェックを忘れずに
見積もりは挙式・結婚式の大まかな費用のため、実際に支払う金額よりも低く見積もりがされています。また、見積もりに入らない項目もあるため、後で慌てないようにしっかり確認しておきましょう。結婚式にこだわるほど費用は高くなってしまうため、こだわるポイントをふたりで話し合って賢く結婚式を挙げましょう。