結婚式のテーマとは?
結婚式の打ち合わせでは、最初にテーマを決めておくとスムーズ。まずは、結婚式のテーマについて解説します。
結婚式の軸となるもの
結婚式のテーマは式全体の軸となり、雰囲気を決めるものです。最初に決めることで、理想のイメージがブレにくくなり、打ち合わせがスムーズに進みます。また、テーマがあると花嫁のドレスやヘアメイク、会場装飾、音楽や演出、料理や引出物などに統一感を出せます。
ふたりらしさを表現するもの
ふたりの好きなもの、思い出などを結婚式のテーマにすることで、ふたりらしさを表現できます。テーマに沿った結婚式を挙げると、ゲストの心にも残りやすいです。
結婚式のテーマの決め方
結婚式のテーマの決め方はカップルによってさまざま。ふたりの好きなもの、伝えたいことを考えてみると決めやすいでしょう。ここでは、結婚式のテーマの決め方を紹介します。
色からテーマを決める
色をテーマにするのは海外ウエディングでも多いようです。花嫁のドレスやブーケ、テーブルクロスや装花、ペーパーアイテムなどの小物にも、テーマとした色を取り入れると統一感が出ます。ふたりの好きな色や、性格に似合う色などを選ぶと良いでしょう。2~3色選ぶ時はベースとなる色と、アクセントとなる色をそれぞれ選ぶとバランスがとれます。
テイストからテーマを決める
ふたりの好きなテイストから選ぶのもおすすめです。グリーンを取り入れたナチュラルテイストや、シックで落ち着いたクラシカルテイスト、海外風のリゾートテイスト、飾らない雰囲気でまとめたシンプルテイストなど。テイストに合わせて会場装飾を考えれば、統一感のあるおしゃれな結婚式になるでしょう。
趣味からテーマを決める
ふたりの共通の趣味などをテーマにするのも素敵です。キャンプや海などのアウトドア好きなら、自然を感じられる装飾に。好きなスポーツがあるなら、ボールなどをモチーフにして取り入れるのも良いですね。料理好きのカップルが、ふたりでエプロンを身に着けておもてなしする演出を行うのも盛り上がるでしょう。アイディアは無限大なので、ふたりらしいテーマを考えてみてくださいね。
季節からテーマを決める
四季のある日本の結婚式だからこそ、季節をテーマにするのもおすすめです。季節を感じるアイテムをモチーフとし、ペーパーアイテムや装飾に取り入れます。例えば春なら桜やチューリップ、夏なら花火や海、ひまわり、秋なら紅葉や木の実、冬なら雪や結晶など。雨の多い季節なら、傘をモチーフにするのもかわいいですね。
言葉からテーマを決める
好きな言葉や、結婚式で伝えたい言葉からテーマを決める方法もあります。「感謝」なら気持ちを伝えるメッセージを結婚式に散りばめる、「絆」ならゲストとコミュニケーションをとれる演出を入れるなど。ふたりらしさ、気持ちを表現できる言葉をテーマに選んでみてくださいね。
結婚式のテーマのアイディア
ここでは、結婚式のテーマの具体的なアイディアを紹介します。テーマを考える際に、参考にしてみてくださいね。
幸せが叶う色をテーマに「サムシングブルー」
サムシングブルーは、結婚式のおまじないであるサムシングフォーのひとつ。ブルーのものを身に着けると、花嫁が幸せになれるという言い伝えがあるので、結婚式のテーマにぴったりです。
バージンロードにブルーのカーペットを敷く、会場装飾にブルーを取り入れる、ブルーの花を用いたブーケにするなど、さまざまなアイディアがあります。さらに、花嫁はヘッドドレスなどの小物類にブルーを取り入れたり、お色直しのドレスをブルーにしたりするのも素敵です。
好きなテイストをテーマに「ナチュラル」
ナチュラルウエディングは、最近の結婚式で人気のスタイルです。ナチュラルをテーマにするのなら、会場装飾にグリーン、摘んできた野花をイメージさせるカスミソウやクラスペディアなどを取り入れるとテーマに合います。自然を感じさせるウッド調のアイテムを飾るのも良いでしょう。
花嫁はヘアスタイルを工夫するのもおすすめ。例えばエアリー感のある編み込みでダウンスタイルにしたり、グリーンやドライフラワーで髪を飾ったりすると、テーマに沿ったヘアスタイルになります。
思い入れのある場所をテーマに「海」
ふたりの初デートの場所が海だったり、マリンスポーツが趣味だったりするなら、海をテーマにした結婚式もおすすめ。貝殻や白砂などを用いて装飾をすれば、涼しげな印象に仕上がります。ヤシの木やトロピカルなフルーツを用いた南国風、ヴィンテージ風の小物を使った西海岸風、ボーダーを取り入れたレトロマリン風など、同じ海でもテイストはさまざまなので、好みのスタイルを見つけてくださいね。
花嫁のスタイルも海を感じさせるように、ブーケや髪飾りに貝殻を用いたり、人魚のようなスタイルに見せるマーメイドドレスにしたりすると素敵です。
キラキラとした空間をテーマに「星」
キラキラと輝く星も、華やかな場の結婚式にふさわしいテーマ。特に夜に行う結婚式にぴったりです。会場に星を装飾し、電飾を用いて星の世界を演出すれば、ロマンチックな空間に。キャンドルを用いた装飾や演出との相性も抜群です。
また、ダークカラーのドレスを着て、ヘッドアイテムなどにゴールドをプラスすれば、夜空の星のように輝く花嫁に仕上がります。テーブルコーディネートやケーキトッパ―などにも星を取り入れて、世界観を統一しましょう。
クールな世界観の「インダストリアル」
シックな中にも個性の光る結婚式にしたいカップルに人気のテーマが「インダストリアル」。近年トレンドの続く「インダストリアルインテリア」のように、工業や工場のような無機質感を活かしたテイストです。コンクリートや木材の色、モノトーンをベースに、アイアンや裸電球などで装飾したクールな世界観が支持されています。
最近は、これまでのテイストにレモンイエロー、ロイヤルブルーなど鮮やかな色でモダンな軽快さを加えるのも人気です。会場にはレンガの建物や倉庫などが選ばれ、新しい「おしゃれウエディング」として注目されています。
結婚式のテーマを取り入れたいもの
結婚式のテーマを決めたら、準備する小物類や料理にも取り入れましょう。テーマに沿ったものを準備することで、統一感のある結婚式に。結婚式のテーマを取り入れたいペーパーアイテムやウェルカムボード、料理、プチギフトを紹介します。
ペーパーアイテム
招待状、席次表、席札、メニュー表などのペーパーアイテムも、結婚式のテーマに沿ったテイストにしましょう。例えばナチュラルをテーマにしている場合は、クラフトペーパーを選んでグリーンやドライフラワーを添えるなど。気持ちを込めて、手作りするのもおすすめです。
ウェルカムボード
ウェルカムスペースは、結婚式場で最初にゲストが目にする場所です。そこに設置するウェルカムボードも、結婚式のテーマに合わせてアレンジすると良いでしょう。例えば季節をテーマにするならその時期に旬の花を添えたり、和がテーマなら「寿」の漢字に和紙や水引きを飾ったりすると、ゲストを迎えるシーンからテーマを伝えることができます。テーマに沿ったアイテムでウェルカムボードも飾ってみてくださいね。
料理・ドリンク・デザート
料理やドリンク、デザートなどをテーマに沿ってアレンジするのもおすすめです。例えば、リゾートテイストの場合はトロピカルなフルーツやドリンク、テーマに沿ったモチーフをあしらったピックを添えたデザートビュッフェなども素敵です。
式場により、料理やドリンク、デザートなどのアレンジやオーダーメイドができるところもあります。新郎新婦が提案するオリジナルの料理は、ゲストの印象に残るはずです。
プチギフト
ゲストひとりひとりに贈るプチギフトにも結婚式のテーマを取り入れると、「ひとつのテーマで統一した結婚式」として印象に残ります。例えば用意したプチギフトにテーマに沿ったサンキュータグやリボン、おしゃれなシールなどをプラスするアイディア。色をテーマにしているならラッピングも同じ色で統一する、言葉をテーマにしているならタグやシールにそれを入れるなど、工夫してみてくださいね。
結婚式のテーマを決める時に注意すること
結婚式のテーマをある程度考えたら、ゲストに喜んでもらえるかもイメージしましょう。また、テーマを決めた段階で、プランナーに相談するのも大切です。結婚式のテーマを決める時に注意することを紹介します。
ゲストの反応をイメージしてテーマを決める
テーマを決める時は、ゲストにも楽しんでもらえるかをイメージしましょう。結婚式はゲストをおもてなしする場でもあります。そのため、結婚式を成功させるためには、ゲストに受け入れられやすいテーマを選ぶことも大切です。ゲストを置き去りにして、新郎新婦の自己満足になりすぎないようにしましょう。
テーマを決めたらプランナーに相談する
取り入れたいテーマを決めたら、プランナーに相談しましょう。テーマは結婚式の土台となる部分です。それをもとに会場装飾などを行うため、テーマを決めた段階でプランナーに報告してください。
また、テーマに沿った演出の希望や持ち込みたいアイテムによっては、追加費用が発生するケースもあります。予算の確認も含めて早めにプランナーに相談することが大切です。
結婚式の雰囲気を壊さない感染症対策
感染症が流行している近年の結婚式では、感染症対策なども必要です。ここでは結婚式の雰囲気を壊さずに、おしゃれに感染症対策を取り入れるアイディアを紹介します。
除菌ジェルをプチギフトにして受付で渡す
受付でゲスト1人1人に小さな除菌ジェルをプレゼントするアイディア。除菌ジェルはかわいく装飾してプチギフト風にするとおしゃれです。何色かのタグやシールを付けて、花嫁のお色直しのドレスカラーを当てる演出にするのも盛り上がります。
除菌や消毒を楽しい演出にする
結婚式で除菌や消毒をする際、ちょっとした演出にするのも素敵。フラワーガールやリングボーイのように子どもに協力してもらい、セーフティー・キッズとして新郎新婦やゲストの消毒を手伝ってもらいましょう。小さな子どもが頑張る姿に、きっとゲストもほっこりとするはずです。
フォトプロップスになるフェイスシールドを用意する
感染症対策に役立つフェイスシールドも、かわいくアレンジすればおしゃれなフォトプロップスに。透明のうちわなどに華やかなデコレーションをすれば、結婚式の雰囲気も壊しません。写真撮影の際はマスクを外して密着することもありますが、フェイスシールドがあれば飛沫を防いでくれます。マスクをしない食事中の会話の際にも、きっと役立つでしょう。
テーマを決めてふたりらしい結婚式を挙げよう
結婚式のテーマを決めておくと、準備の際にイメージがブレることなく進められるでしょう。オリジナリティを出してふたりらしい結婚式を挙げたい時に、テーマ決めがきっと役に立つはず。まずはふたりに共通する好きなものなどを話し合って、テーマを考えてみてくださいね。