結婚式は延期できる?延期の費用や手順、トラブルへの対処法を解説
新型コロナウイルスの感染拡大や自然災害などにより、結婚式の延期を検討する人もいるでしょう。この記事では結婚式の延期費用や、延期する際の手順、延期するときの注意点、トラブルへの対処法、ゲストへ延期の連絡をするときのマナーを紹介します。費用や手順を知り、延期を検討しましょう。
結婚式は延期できる
結婚式を延期することは可能です。しかし、延期する場合でもキャンセル料が発生することがあります。なぜ中止ではないのにキャンセル料が発生するのかと言うと、結婚式を行う日を他のカップルに譲らない確保料や打ち合わせをした人件費が発生するからです。
キャンセル料は、式場との契約書に記載されているキャンセルの規定を基に計算されます。結婚式までの日数が近いほどキャンセル料が高くなり、招待状など作成済みのものが実費負担になります。延期するときの手順やキャンセル料が発生するものについては、次の章で詳しく説明します。
結婚式を延期するときのキャンセル料
結婚式までの日数に余裕がある場合は、延期をするときのキャンセル料がかからないことがあります。ただし、ごく一部の会場では中止時と同じように、日数に応じた“見積額の数パーセント”のキャンセル料が発生する場合も。ここでは日数に応じたキャンセル料の目安を紹介します。
<結婚式のキャンセル料の目安>
- 結婚式の179日~150日前まで/申込金の全額+実費
- 149日~90日前(約3ヵ月前)まで/見積額の20パーセント+実費
- 89日~60日前(約2ヵ月前)まで/見積額の30パーセント+実費
- 59日~30日前(約1ヵ月前)まで/見積額の40パーセント+実費
- 29日~10日前まで/見積額の45パーセント+外注解約料(司会など)+実費
- 9日~前日まで/見積額の45パーセント+外注解約料+納品済み物品代金
- 結婚式当日/見積額の100パーセント
※見積額はサービス料を除いています。
結婚式を延期するときの手順
パートナーや親と結婚式の延期を決めたら、まずは式場との契約書を確認しましょう。結婚式を延期するときの手順を紹介します。
1. 契約書を確認し、プランナーに連絡する
自然災害や新型コロナウイルスの感染拡大により結婚式を延期した場合は、パートナーや親と話し合った後、式場との契約書を確認しましょう。契約書には契約成立日や支払期日の他、人数や日程を変更する場合の規定、客側から結婚式をキャンセルした場合の解約料金、会場内での事故や盗難に対する免責事項、禁止事項、個人情報の取り扱いなどが記されています。
契約書を確認後、プランナーや式場に延期したい旨を伝えます。延期を決めたら、すぐにプランナーや式場に伝えることが大事です。
2. 手配している備品などを延期・キャンセルする
式場に依頼したものや、自分達で手配している事業所にも延期の連絡をしましょう。発注した賞味期限がある引き菓子や、印刷した招待状・席札・席次表などのペーパーアイテムは実費だけを負担するケースが多いようです。
引き出物やドレス、装花なども、延期やキャンセルができるかどうか確認してくださいね。
3. ゲストに報告する
ゲストにもできるだけ早く連絡を入れましょう。ただし、ゲストに連絡する際は、順番に気を付けて。延期の連絡は主賓や目上の人からするのがマナーです。他の人から延期の連絡が伝わると失礼にあたります。電話もしくは会社などで直接会って報告しましょう。親族に連絡する順番は親に確認してくださいね。
キャンセル料に関するトラブルに要注意!
結婚式を延期した際、キャンセル料が高額になるケースもあるようです。キャンセル料で式場とトラブルになりそうな場合は、「独立行政法人 国民生活センター」など第三者に依頼しましょう。
キャンセル料の費用分担により両家でトラブルになるケースもあります。ふたりで支払うのが厳しい場合は、どのくらいの費用が必要なのか親に相談を。トラブルになりそうなときは、プランナーを挟んで相談するのもひとつの方法です。
結婚式のキャンセル料を補償してくれるサービスもあります。このサービスは結婚式を予約する際に付帯できます。自然災害ややむを得ない事情により、結婚式の延期や中止をする際に利用可能です。ただし、取り扱っていない式場もあるため、事前に確認をしてくださいね。
結婚式を延期するときのゲストへのマナーとお詫び状の書き方
電話などでゲストに結婚式の延期を伝えた後、お詫び状を送りましょう。ゲストに延期の連絡をするときのマナーとお詫び状の書き方を紹介します。
ゲストに延期の連絡を入れるときのマナー
先述したように、延期するときは主賓や目上のゲストから連絡を入れましょう。電話や直接会って伝えた後、お詫び状を送るのがマナーです。お詫び状は封書で送ります。早急な発送が必要なため、手持ちのパソコンなどで作成・印刷を。お詫び状を作成してくれる事業者もあります。
親しい友人には、連絡アプリなどで連絡を入れても良いですが、お詫び状は後日必ず送るようにしてくださいね。受付や挨拶を依頼していた人には、連絡アプリではなく、極力電話や対面で報告した方が良いでしょう。延期後も依頼したい場合は「都合が合えば…」と一言付け加えて伝えると、再び引き受けてくれるかもしれません。
お詫び状に書く内容
お詫び状は一般的な手紙と同じで、文章の始めに頭語、末尾に結語を入れます。頭語は「謹啓」、末尾は「謹白」の組み合わせが丁寧な印象。目上の人には「謹啓」「謹白」を使って、お詫び状を作成しましょう。
また、一般的な手紙同様、本文の始めに時候の挨拶(季節に応じた挨拶)を添えるのもポイントです。その後、出席の返事をいただいたことへの感謝の気持ち、本題の結婚式を延期する旨を伝え、文末を新郎新婦の連名で記載してください。
お詫び状の書き方例①延期日が未定の場合
お詫び状を書く際は延期日が未定なのか、決まっているのかで文章が変わります。未定の場合は、上記のお詫び状に記載する内容の部分で、延期する旨を伝えた後、延期日が未定であることを伝えましょう。
そして日程が決まった後、改めて連絡を入れることも記載します。締めの文に「その際はぜひご列席いただけると幸甚です。」など、延期後も出席してほしいことも伝えてくださいね。
お詫び状の書き方例②延期日が決まっている場合
延期日が決まっている場合は2通りの連絡方法があります。ひとつ目は招待状のように、延期後の日時をお知らせし、出欠の返信ハガキを同封する方法。
ふたつ目は延期後の日にちだけをお知らせし、詳細について後日改めて招待状を送る方法です。延期後の日にちが割と直近である場合は招待状のように作成し、3ヵ月以上後に開催する場合は後日改めて招待状を郵送すると良いかもしれません。
結婚式の延期の費用や手順を知り、パートナーと相談しよう
自然災害や新型コロナウイルスの感染拡大により、やむを得ず結婚式を延期することもあるでしょう。しかし、結婚式を延期する場合は、結婚式までの日数に応じてキャンセル料が発生することもあります。
また、ペーパーアイテムなど、既に作成してしまったものは実費負担となります。結婚式の延期の費用や、延期の手順を把握し、パートナーや親と結婚式の延期について話し合ってくださいね。