カラーダイヤモンドとは
まずは、カラーダイヤモンドとはどんなダイヤモンドを指すのか、またカラーダイヤモンドに色がついている理由について紹介します。
カラーダイヤモンドは色のついたダイヤモンド
カラーダイヤモンドとは、色がついたダイヤモンドのこと。ピンク、ブルー、イエローなど、カラーダイヤモンドのバリエーションは豊富です。カラーダイヤモンドは自然のさまざまな条件が重なって色がついた天然のものと、人工的に着色されたものに分けられます。
カラーダイヤモンドに色がついている理由
カラーダイヤモンドに色がついている理由は、天然物と人工物とで異なります。天然のカラーダイヤモンドは、ダイヤモンドが作られていく過程で不純物が混じり、その周りにある炭素原子に影響を与えたことが原因で色がついたものです。一般的に知られるダイヤモンドは不純物が少ないため、無色透明に見えます。カラーダイヤモンドのなかでも、特に発色が良く鮮やかなものはファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれています。
人工的に着色されたダイヤモンドとは、ダイヤモンドにさまざまな人工的技術を用いて着色されたダイヤモンドのこと。着色方法はいくつかありますが、一般的な方法は放射線を照射して、ダイヤモンドの内側から変化させることで着色する方法です。この他にも、高温の中で圧力をかけて着色させる方法や、別の物質を注入して着色する方法、表面をコーティングすることによって着色する方法などがあります。
カラーダイヤモンドのグレードと価値
ダイヤモンドのカラーには、グレードがあります。一般的にグレードが高いほど、その価値も高くなる傾向にあります。ここではカラーダイヤモンドのグレードや価値について確認してみましょう。
価値の高いものはカラーグレードの範囲外
ダイヤモンドのグレードは23段階あり、最高ランクとされるのが無色の「Dカラー」です。徐々に黄色みが強くなるにしたがってアルファベットの後方に移っていき、最も黄色の色調が強くなるか、全く違う色をしているものを「Z」と評価しています。色鮮やかで価値の高いカラーダイヤモンドはこのカラーグレードの範囲外となりますが、価値が低いわけではありません。
価値は発色で決まる
カラーダイヤモンドの価値は、発色で決まります。一般的にダイヤモンドのカラーグレードは、無色に近くなればなるほど価値も高くなるとされますが、一方で、色味が鮮やかに出ているものも希少価値が高まります。カラーダイヤモンドを見ると、薄く色づいたカラーダイヤモンドの希少価値はあまりありません。しかし、ファンシーカラーダイヤモンドは高く評価されます。珍しいカラーで発色が強く、さらに大粒となれば、数億円以上の価格で取引されることもあります。
価値の高いカラーダイヤモンドの色
カラーダイヤモンドのなかでも希少価値が高いとされているカラーは、「赤」「青」、そして「ピンク」です。パッと目を惹く「レッドダイヤモンド」はとても希少価値が高く、宝石市場に出回りにくいカラーです。また、「ブルーダイヤモンド」も発掘されにくいため、レッドダイヤモンドに次ぐ価値の高いダイヤと言われています。
「ピンクダイヤモンド」は、90%以上が採掘されていたオーストラリアのアーガイル鉱山が閉山しダイヤモンドの採掘を終了してしまったため、現在ほとんど産出されなくなり、希少性が高まっています。高値で取引される傾向があり、鮮やかなピンクは非常に価値が高いとされています。
カラーダイヤモンドの色の種類は?
カラーダイヤモンドにはさまざまな色がありますが、ピンク、ブルー、レッド、グリーン、パープル、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイトの12色に分けられるとされています。ただし、宝石鑑別・鑑定・教育機関のGIAが鑑定対象にするのは、ブラウン、ブラック、グレー、ホワイト以外の8色です。ここでは、12色のカラーダイヤモンドについて紹介します。
1.ピンクダイヤモンド
カラーダイヤモンドのなかでも特に人気があるのが、ピンクダイヤモンドです。1979年にオーストラリアのアーガイル鉱山で発見されて以来、世界市場で出回るピンクダイヤモンドの90%以上が同鉱山で採掘されてきました。しかし2020年にアーガイル鉱山は閉山。アーガイル鉱山以外にも産地はありますが、同等のクオリティや産出量がある鉱山は見つかっていないため、ピンクダイヤモンドの価格は上昇しています。
2.レッドダイヤモンド
レッドダイヤモンドは、「幻のダイヤ」とよばれるカラーダイヤモンド。産出量が最も少なく、カラーダイヤモンドのなかでも一番希少性が高いと言われています。一般市場に出回ることはまずありません。レッドダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドの色が濃くなったものです。
3.ブルーダイヤモンド
ダイヤモンドの結晶にほんのわずかなホウ素が混ざることでブルーに輝く、ブルーダイヤモンド。カラーダイヤモンドのなかでも価値が高いとされるレッドに次ぐ、希少なダイヤモンドと言われています。そのほとんどが南アフリカのカリナン鉱山で発掘されています。
4.グリーンダイヤモンド
ダイヤモンドの形成過程で窒素を含み、天然の放射線の影響で緑色に発色するグリーンダイヤモンドは蛍光性です。ブラックライトにグリーンダイヤモンドを当てると、その色合いが変わります。
5.パープルダイヤモンド
パープルダイヤモンドは、ピンクダイヤモンドの青みが強くなったものです。レッドダイヤモンドやブルーダイヤモンドと同じくらい、希少価値が高いです。紫色に見えても青みが足りないとピンクダイヤモンド、色が濃すぎるとブラウンダイヤモンドなどと鑑定されることもあり、美しいパープルダイヤモンドは価値が高いと言われています。
6.バイオレットダイヤモンド
パープルダイヤモンドよりさらに青みがかった紫色のカラーダイヤモンドを、バイオレットダイヤモンドと呼びます。アーガイル鉱山で産出されていました。希少カラーで、レッドダイヤモンドと同等に価値が高いダイヤモンドです。
7.オレンジダイヤモンド
パンプキンのようなオレンジ色をしたダイヤモンドは、オレンジダイヤモンドです。レッドダイヤモンドやブルーダイヤモンドより評価が低いものの、オレンジダイヤモンドはとても希少なもの。市場にほとんど出回りませんが、人工品も多い色です。
8.イエローダイヤモンド
薄く黄色みがかかったダイヤモンドは多いですが、ファンシーカラーダイヤモンドと判定される鮮やかなイエローダイヤモンドは高く評価されます。ダイヤモンドが構成される際に窒素が混ざることで、イエローに輝きます。
9.ブラウンダイヤモンド
ブラウンダイヤモンドは、カラーダイヤモンドのなかでは一般的でよく見られます。価格も比較的安価です。肌なじみが良く、近年とても人気のあるカラーです。ブラウンが濃いほど価値が高いとされています。アーガイル鉱山で、豊富に産出されていました。
10.ブラックダイヤモンド
ブラックダイヤモンドは、鉄鉱石やグラファイトなどが石全体に広がることで黒くなります。ブラックダイヤモンドが放つクールな魅力に魅了される人は多く、性別問わず人気があります。
11.グレーダイヤモンド
グレーダイヤモンドはブラウンダイヤモンド同様、リーズナブルなダイヤモンドです。これまであまり評価されていませんでしたが、近年は品質の高いグレーダイヤモンドに高い希少価値が付く例が増えてきました。
12.ホワイトダイヤモンド
乳白色のホワイトダイヤモンドは、希少性も人気も高いカラーダイヤモンドです。ホワイトダイヤモンドの色は科学的なメカニズムが未解明の部分が多く、神秘性が高い点も魅力です。
フェスタリアのカラーダイヤモンドジュエリー
カラーダイヤモンドは、カラーストーンのようにジュエリーにあしらわれることも多いです。最後にフェスタリアでおすすめのカラーダイヤモンドジュエリーを紹介します。
3色のカラーダイヤモンドが輝くイエローゴールドネックレス
フェスタリアのK18YG ダイヤモンド ネックレス
¥165,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
ホワイト・イエロー・ブラウンと3色のダイヤモンドをあしらった、イエローゴールドのネックレス。シャンパングラスの中で立ち昇る泡を、ダイヤモンドで表現しています。躍動感のあるデザインで、ネックレス先端のダイヤモンドをスライドすることでシルエットを自由に変えられます。ニュアンスカラーのダイヤモンドは、上品な印象を与えてくれるでしょう。
ブルーダイヤモンドを地球に見立てたプラチナネックレス
フェスタリアの「星の王子さま」コレクション Pt950/850 ダイヤモンド ネックレス
¥102,300(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
大小ふたつの星が映し出されるフェスタリアオリジナルカットの “Wish upon a star®” ダイヤモンドを使用したプラチナネックレス。「星の王子さま」が旅した7つの星の軌跡を、ダイヤモンドで表現しています。星の王子様が訪れた7つ目の星「地球」は、ブルーダイヤモンドで表現。ボリューム感があり、胸元を華やかに彩ります。
カラーダイヤモンドの種類を知って気に入ったものを見つけよう
ピンクや青、黒などさまざまなカラーを有して個性的に輝くカラーダイヤモンド。ダイヤモンドというと無色透明な印象が強いですが、希少価値の高いカラーダイヤモンドは特別なジュエリーにふさわしい輝きを放ちます。無色透明なダイヤモンドにカラーダイヤモンドを添えてアクセントにしても素敵です。あなたのお気に入りのカラーを見つけてみてくださいね。