仏滅に入籍しても大丈夫?意外と知らないメリットを解説
一生に1度の入籍日としてふたりの記念日を選ぶカップルも多いはず。でも、もしカレンダーに「仏滅」の文字を見つけてしまったら…?仏滅を避けて別の日に入籍すべきか、悩んでしまうかもしれませんね。けれど、どうして仏滅に入籍すると縁起が悪いといわれているのか、きちんと理解していますか?この記事では、知っているようで実はよく知らない仏滅のことをわかりやすく解説!さらに、意外と知られていない仏滅に入籍するメリットについても合わせて紹介します。
そもそも仏滅とは?六曜と仏滅の基本を学ぼう
カレンダーや手帳に記されていることからなんとなく知ってはいるものの、六曜の意味をきちんと理解している人はきっと少ないでしょう。仏滅についても、漢字の「滅」の文字から不吉さを感じるだけで、大半は本当の意味まではわかっていないはず。
まずは、六曜にはどんな意味があり、仏滅とは何を意味するのか、わかりやすく解説します。
六曜は1週間を6日で表す暦の一種
現在の暦は月曜から日曜までの7日で1週間ですよね。けれど、この「七曜」が定着したのは明治時代の初期で、かつての日本では他にもたくさんの暦が使われていました。六曜は古くから伝わる暦のひとつなのです。
六曜では、先勝(せんしょう)、友引(ともびき)、先負(せんぶ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しゃっこう)の順番に、6日を1週間としてカウントします。また、1月1日は先勝、2月1日は友引、3月1日は先負というように、毎月1日もこの順番で並ぶルールとなっています。
六曜にはどんな意味がある?
そもそも六曜が生まれたのは古代中国ですが、正確な由来は不明。誰が生み出した暦なのかはもちろん、どんな意味があるのかもわかっていません。つまり、現時点で六曜について言えるのは、月曜や火曜と同じように、6つの言葉が機械的に繰り返し並んでいるということだけなのです。
大安は吉日、友引の葬式はよくない…などと聞くこともありますが、どれも漢字の表す意味からこじつけられたものだと考えられます。
仏滅は暦の呼び名でしかない
六曜には特別な意味がないとわかっても、「仏を滅する」とも読める仏滅には不吉なイメージがつきまとうもの。
さらに、六曜が中国から伝わった平安時代から江戸時代にかけて、日本では暦を占いに使うことが多かったため、六曜に吉凶を感じてしまう原因かもしれません。
とはいえ、たくさんの暦が生まれては消えていった歴史を考えると、六曜はあくまでも暦の一種でしかないのは事実。仏滅もただの呼び名だと思って間違いないでしょう。
仏滅の入籍は本当に縁起が悪い?
仏滅はただの暦の呼び名だということがわかりましたが、それでも仏滅の入籍を避ける人は少なくありません。そこで、仏滅の入籍について気にしてしまう理由と縁起の良し悪しを解説します。
親など上の世代から反対される
結婚を考えているカップルなどの若い世代では、仏滅の入籍を気にするムードは少しずつ減ってきています。一方で、その親にあたる世代では仏滅の入籍を不吉だとする考え方がまだまだ強く残っています。
そのため、親や親戚などが口にするデメリットが気になって、入籍の日取りをなかなか決められないという人も多いようです。
また、たとえデメリットが気にならなかったとしても、入籍という大切な新生活のスタートで身近な人たちから反対意見をもらうことも、仏滅に入籍するかどうかを迷わせる理由になっています。
今では中国でも六曜は使われていない!
冷静に考えればわかることかもしれませんが、結婚生活がどうなるのかは入籍日によって決まるものではありません。それでも、親世代から反対されたとき、どうすればいいのかわらずに悩んでしまうのは、仏滅に入籍しても本当に縁起は悪くないのか、断言しきれないところもあるかもしれません。
そこで知っておいてほしいのが六曜の現実です。そもそも六曜は中国で生まれた暦ですが、実は現在、中国では一般的に使われていません。ほかの国でも六曜を目にすることはほぼないようです。
これは言い換えると、世界のなかで日本だけが「仏滅は不吉なもの」と信じているということ。世界ではたくさんのカップルが仏滅に入籍して、幸せに暮らしていると考えれば、仏滅の入籍は縁起が悪いという考えは誤りだといえますよね。
意外と多い仏滅入籍のメリット
仏滅に入籍をするかどうかは、結局のところ2人の気持ち次第。とはいえ、仏滅にデメリットを感じる人がまだまだ多いのは事実のため、本当に仏滅に入籍してもいいのかと不安に思うカップルも多いでしょう。でも実は、仏滅に入籍すると様々なメリットがあるのです。
さっそく、仏滅に入籍するメリットについて見ていきましょう。
仏滅よりもふたりの記念日を優先して大切な思い出に
仏滅に振り回されるあまり、ケンカに発展してしまうカップルもいるかもしれません。でも、よく考えてみて下さい。六曜ははるか昔に誕生した古代中国の暦。自分とは関係のない暦よりも、ふたりの大切な記念日を尊重するほうが良いと思いませんか?
ふたりの気持ちが合っていれば、仏滅を避けるのも当然アリです。ただ、どちらか一方が「記念日に入籍したい」と思っているなら、仏滅を理由に日にちを変更するのはできるだけ避けましょう。
六曜よりも記念日を大切にしたいという相手の気持ちを尊重すれば、ふたりの絆がさらに深まって、より良い結婚生活のスタートが切れるはずです。
役所が混み合わない
最近であれば平成から令和へと時代が変わったタイミングで、婚姻届を出すカップルが多かったことが話題になりましたが、日本人は縁起の良い日に入籍したいと考える傾向があります。そのため、六曜の大安には、他の日よりも多くのカップルが役所に訪れます。
一方、根拠がないとはいえ、仏滅に入籍するカップルはまだ少数派のため、役所での手続きがスムーズに進みます。婚姻届は記載モレなどのミスが意外と発生しやすいので、バタバタせずに手続きできるのは嬉しいですね。
また、結婚式場や披露宴会場では申込みの少ない仏滅に大幅な割引サービスを行っているところも多いため、結婚式と同日に入籍を考えているカップルは結婚費用を節約できるかもしれませんよ。
仏滅に入籍しても幸せな芸能人や著名人もたくさん
仏滅に入籍した人が幸せに暮らしたのかどうかは、調査されたことがないため、誰にもわかりません。でも、まだまだ少数派だからこそ、芸能人や著名人の“仏滅入籍カップル”は話題にのぼりやすく、よく知られる存在です。
また、一般人よりも離婚率が高いとされる芸能人にあって、今もおしどり夫婦として幸せいっぱいのカップルが多いのも特徴。テレビやネットで見かけるたびに、「あのカップルも私たちと同じ!」と結婚生活の励みになるはずです。
仏滅に入籍するかどうかはふたりの気持ち次第!
そもそもは中国から伝わった暦の一種である六曜。長い時間をかけて日本人の生活に根づいてきた歴史もあって、根拠はないとわかっていても「仏滅は不吉」と信じる人は今もなお少なくありません。
けれど、入籍は結婚するふたりの想いがなにより大切!仏滅を避けたいという気持ちも間違いではありませんが、仏滅であることを気にしすぎず、お互いの気持ちを大切にして下さいね。