フォトウエディングの概要
フォトウエディングは結婚式を挙げずに記念の写真撮影をすること。「前撮り」との違いや、フォトウエディングの魅力についてまとめました。
結婚式のスタイルの一つ
フォトウエディングとは、結婚の記念に写真撮影をすることです。通常の結婚式と同様にウエディングドレスや着物を着用し、結婚式さながらの写真を撮ります。
「結婚式の前撮り」と異なるのは、式や披露宴を行わないということ。招待客なども考えなくて良いので、ふたりの好きな衣装や撮影スポットで記念の写真を撮影できます。
結婚式への考え方が多様化している昨今では、必ずしも「結婚=結婚式」ではありません。「結婚式はしない」「そのうちするかも」と考えているカップルにも、比較的手軽に行えるフォトウエディングは人気があります。
フォトウエディングの魅力
フォトウエディングの魅力はいろいろありますが、まず、準備などが比較的楽だということ。通常、結婚式を行うときは数ヵ月~1年ほどの準備期間が必要です。また費用も高額になりがちで、数百万円かかることも少なくありません。
一方フォトウエディングなら、事前の準備はほぼ不要です。加えてふたりの都合だけで進めていけるので、スケジュールなども立てやすく、段取りもスムーズに進みます。
また、フォトウエディングなら、ふたりの思い出の地や人気のスポット、実家、学校、海外など、一般的な結婚式場以外にも自由に選択できます。ロケーションの選択肢が広いのもフォトウエディングの魅力。
フォトウエディングの注意点
ふたりの都合だけで気軽に行えるフォトウエディングですが、結婚式と異なり周囲からお祝いの言葉をかけられたり、衣装をお披露目したりする場がないため、その分「結婚した」という実感が薄くなる可能性も。
フォトウエディングを選択した場合は、別途周囲に報告する機会を設けると良いでしょう。
フォトウエディング業者を選ぶときのポイント
まずは「どんなフォトウエディングをしたいか」を、ふたりで明確にしておきましょう。
スタジオを選ぶ時チェックしたいのは、プランのバリエーションや内容です。また、衣装や小物の充実度も確認しておきたいですね。
「なるべくリーズナブルにしたい」「たくさんの衣装を着たい」など、希望のフォトプランは人それぞれ。なるべくたくさんの業者をピックアップして、希望を実現できそうなところを見つけると良いでしょう。
フォトウエディングで映える場所の選び方
フォトウエディングはスタジオの撮影だけでなく、さまざまなロケーションでの撮影が可能です。ここでは、フォトウエディングで映える人気の場所を紹介します。一生残る写真だからこそ、ふたりらしい場所で思い出の一枚を残しましょう。
結婚式スタイルの一つチャペル
定番のチャペルは、ウエディングドレスの花嫁が一番きれいに映える場所です。本格的なステンドグラスやバージンロードは、いつの時代も人気。実際に挙式を挙げているような大聖堂での撮影はふたりの思う出の残る一枚になるでしょう。
自然豊かで開放的な庭園や公園
開放感あふれる自然の中で、ふたりらしい写真撮影を。日本庭園と和装、クラシカルな欧風庭園でのウエディングドレスなど、季節によっても違った趣が楽しめるスポットです。海外の公園など、非日常的なロケーションでは、まるで映画のワンシーンのような写真が撮れますよ。
開放的なビーチなどのリゾート
美しい沖縄やハワイ、グアムなどのハネムーンで人気のビーチでの撮影では、ハネムーンとフォトウエディングを兼ねるカップルも。白いウエディングドレスと青く広がる海とのロケーションは人気の高いスポットです。
人気の歴史的建造物
有形文化財を有するホテルや伝統的なお寺、歴史的建造物、文化財の建物など和装、洋装どちらでも映えるスポットです。ドラマや映画のワンシーンのようなロケーションで、記念の一枚が撮れます。事前に立ち入り許可が必要な場所もあるので、依頼する業者に相談しておきましょう。
日本や海外の有名観光地
ふたりで訪れた思い出の地や話題の観光地など、旅行を楽しみながら写真撮影をするカップルも増えています。有名観光地では、フォトウエディングができるスタジオやプランもありますよ。日本の観光地や世界遺産をバックに和装でのロケーションや、遺跡や花畑での開放的なロケーションなど、思い出の残る写真撮影ができるのも魅力です。
フォトウエディングで映えるコツとアイディア
フォトウエディングは一生記念に残る写真だからこそ、何度も見返したくなるような姿を残したいものです。慣れない写真撮影で緊張してしまい、失敗しないために映えるコツを紹介します。
自然な笑顔があふれるポーズを取り入れる
写真撮影での自然な笑顔はなかなか難しいもの。緊張のあまりうまく笑顔になれるか不安になることもあります。緊張をほぐすためにも、ふたりでハグをしたり、おでこや頬をくっつけたり、思わず笑顔がこぼれるようなポーズを取り入れてみましょう。
構図に工夫をする
同じロケーションでも構図しだいで映える写真が撮れますよ。また、ロケーションによっては、階段や背景、遠近法などで構図を工夫してみるのも方法の一つです。桜や緑、もみじなど季節によって変わる背景も映える写真のポイントに。自分が撮りたい構図のイメージやロケーションをネットで集めておくと、カメラマンにイメージを伝えやすいですね。
フォトウエディングにかかる費用
挙式と披露宴の平均費用相場はおよそ300~400万円と言われています。フォトウエディングは、それより費用を安く抑えられるのも魅力です。ここからは、フォトウエディングの相場や必要な費用について具体的に紹介していきます。
フォトウエディングの相場は数万~20万程度
フォトウエディングにかかる費用は、選ぶプランやフォトスタジオによって大きく異なりますが、一般的な相場としては約5~20万円というケースが多いでしょう。
また、屋外で撮影する場合は、スタジオ内のみでの撮影よりも、多少費用がかかる傾向にあるようです。
費用について考えるときは、どのようなスタイルで撮影したいかを決めてから検討するのがおすすめです。
スタジオ撮影にかかる費用
スタジオ撮影のみの費用相場は、一般的に約3~10万円程度のようです。移動費等がかからない分、費用も抑えられるため、リーズナブルなプランにしたい人などにおすすめです。
また、撮影時に着用する衣装によっても、かかる費用が異なってくる場合もあります。
ロケーション撮影にかかる費用
ロケーション撮影をする場合の費用相場は、約10~25万円程度と言われています。スタジオ内のみのプランよりも費用がかかるのは、「スタジオ撮影+ロケーション撮影」だから。撮影先までの出張費や移動費、場合によっては使用料が発生するため、スタジオ内撮影よりも割高となっているようです。
しかし、思い出の場所や雰囲気のある場所で行う撮影は、ふたりの記念の1枚にきっとなるでしょう。ロケーション撮影でフォトウエディングを行うカップルの半数以上は「スタジオ撮影+ロケーション撮影」プランを選択しています。
フォトウエディングの費用内訳
フォトウエディングの費用内訳の主なものをピックアップしてみましょう。
- 撮影代
- 衣裳代
- 小物・アクセサリー代
- ヘアメイク代
- スタジオや照明などの設備代
- 写真データ代、アルバム代
ロケーション撮影の場合は、これらに前述の移動費等も含まれます。
ただし費用一式はプランに含まれていることがほとんど。プラン外のサービスを望む場合は、「オプション」として追加料金を支払う形式になるのが一般的です。
フォトウエディングの費用が1万円以下のプランも
利用するフォトウエディングのサービスによって費用も大幅に変わります。費用をリーズナブルにしたい場合は、まずそれぞれのホームページでプランの比較をしましょう。
リーズナブルなフォトウエディングから海外リゾート婚まで幅広く扱うワタベウエディングでは、100カット以上の撮影に加え、新郎新婦の衣装、ヘアメイク、小物一式、六切台紙1冊が含まれる「基本プラン」が平日価格で税込¥9,680というプランがあります。
フォトウエディングにかかる費用をリーズナブルに抑えたいと考えるカップルにぴったりのプランですね。
費用を少し上げるとオプションの選択肢が増えるプランもあるので、詳しくはホームページをチェックしてみてください。
フォトウエディングの流れ
一般的な結婚式とは違う部分もありますが、フォトウエディングの場合も事前の予約や打合わせ、当日準備しなければならないものなどもあります。フォトウエディングの、予約から撮影当日、写真の受け取りまでの流れを紹介します。しっかり準備をして、思い出の一枚を手に入れましょう。
予約~撮影前日
まずはフォトスタジオの予約からスタート。一般的にフォトウエディングの繁忙期は過ごしやすい気候である春や秋と言われています。希望日を抑えておきたいなら、少なくとも3ヵ月前には予約するようにしましょう。
予約は「Webや電話可」のところがほとんどですが、可能なら見学をしてから決めるのがおすすめです。スタジオやスタッフの雰囲気もよく分かり、どのようなフォトウエディングを行いたいかイメージも沸くでしょう。
フォトスタジオが決まったら、次は担当者と打ち合わせを行い、詳細なプランや撮影日を決めていきます。また、衣装の試着は撮影前に行うことがほとんどなので、ドレスやヘアスタイルについて、しっかり希望を伝えておくと良いですね。
ただし、ブライダルインナーや和装用の下着は、自分で準備する場合が多いことも頭に入れておきましょう。
撮影日の1~2日前に最終確認などがあるため、希望の内容とズレがないか、しっかり確認しておいてください。
撮影当日
撮影当日の服装は、着替えやすいものがベスト。ヘアメイクはスタジオで行うため、当日はナチュラルメイクがおすすめです。ヘアメイクや着付けにかかる時間はおよそ1時間程度です。
撮影時間は衣装の着用数やプランにもよりますが、スタジオだけなら約3~5時間程度でしょう。ロケーション撮影もする場合は屋外に出かけるため、もう少し時間がかかります。
撮影が終わったら、写真選びまで行います。枚数によりますが、30分~2時間程度かかると考えておくと良いでしょう。
写真受け取り
ふたりで選んだ写真が手元に届くまでにはおよそ2週間~1ヵ月程度かかります。受け取り方は直接取りに行くか、もしくは郵送でお願いするかのどちらかとなるでしょう。
また写真データはCD-ROMなどにまとめてアルバムと一緒に受けとるのが一般的です。ただし、プランによっては「データなし」ということもあるかもしれません。写真データも欲しい場合は、事前にきちんと確認しておきましょう。
「少人数挙式」「ふたりだけの結婚式」という方法も
ウエディングにも多様な選択肢がある現代。家族や親しい人たちだけを招く少人数挙式や、花嫁と花婿だけで挙げる結婚式という方法もあります。フォトウエディングに加えてささやかな式を挙げることで、さらに美しい思い出となりますね。
少人数専門のサービス「小さな結婚式」は、税別67,000円からの少人数挙式を扱っています。本当に大切な人たちだけを招いて、ふたりらしいお祝いをしてみてはいかがでしょうか。
フォトウエディングは自由な選択肢でふたりの思い出を残そう
結婚のスタイルが多様化している今、フォトウエディングを選択する人も増えています。結婚の記念として、思い出に残る1枚を残せるのは素敵ですよね。
最近では、ふたりの思い出の場所やリゾートなど、さまざまなロケーション撮影でのフォトウエディングも増えています。思い出に残る写真だからこそ、後悔しない選択をしたいでものです。
フォトウエディングにすると決めたら、「どんなプランがよいか」「予算はいくらまでか」などを相手ときちんと相談しましょう。