お気に入りの指輪は修理をして永く使おう。トラブル別の対処法・ケア方法も紹介
大切な指輪は、いつまでも美しい状態で愛用したいもの。しかし、永く使用しているとサイズが合わなくなったり、傷やゆがみが気になったりと、さまざまなトラブルが起きることもあります。この記事では、指輪の修理の相談先やトラブル別の修理方法を紹介します。さらに、日々実践したい指輪のお手入れ方法や保管方法もみていきましょう。
指輪の修理の相談先は?
大切な指輪も永く使うと、傷や石のぐらつきなどが気になることも。そんな時は、ジュエリーショップや修理専門店などに相談してみると良いでしょう。ここでは、ジュエリーショップと修理専門店それぞれのサービスや特徴を紹介します。
指輪を購入したジュエリーショップ
指輪を購入したジュエリーショップに相談すれば、修理をお願いできます。修理は、品質証明書の内容に合わせて有償で行います。婚約指輪や結婚指輪などには保証サービスをつけていることもあり、無料で細かな傷や変形を修理したり、ぐらつく石や紛失した小さな石を留め直したりしてくれるケースも。
クロス磨きや超音波洗浄などのクリーニングに関しては、店頭で無料提供していることが多いです。購入した店舗だけでなく、系列店舗やオンラインショップでも対応してもらえます。まずは、指輪の購入を証明する保証書や取り扱い説明書を探し、ジュエリーショップに問い合わせてみてくださいね。
ジュエリー修理専門店
ジュエリー修理専門店では、ジュエリー全般の修理を行います。素材に入った細かな傷や変形の修理、石の留め直しや石合わせ(宝石の紛失時に新たな石をセットする)など、さまざまなサービスがあります。ただし、購入したジュエリーショップ以外の場所で修理した場合、アフターサービスが無効になることもあるので注意してくださいね。
トラブル別の指輪の修理方法
指輪のトラブルによって、修理内容や費用は異なります。ここでは、トラブル別に修理方法や費用を紹介します。ただし費用に関しては、指輪の状態や相談先によって異なるため参考程度にしてくださいね。
指輪のサイズ直し
購入時はぴったりサイズだった指輪も、年齢を重ねることで体型が変わり、きつくなったり反対にゆるくなったりします。サイズの調整を考えているなら、ジュエリーショップや修理専門店に相談しましょう。
サイズを大きくする際は指輪を切り離して素材を足す、もしくは素材を叩いて伸ばします。反対にサイズを小さくする場合は、縮める分だけ素材を切るか圧力をかけて変形させる、もしくは指輪の内側に金属板を付けて内径を小さくします。
サイズを小さくする場合の費用は、3,000円~が一般的。サイズを大きくする場合は、直し方や使う素材によって費用が大きく異なります。またジュエリーショップの保証内容によっては、初回のサイズ直しが無料の場合もあるので、確認してみてくださいね。
指輪の仕上げ直し
指輪は身に着けることで、知らず知らずのうちに細かい傷がついたり、少し変色してしまったりすることも。ジュエリー用クロスで磨くときれいになりますが、気になる場合はジュエリーショップや専門店での修理がおすすめです。
ジュエリー専用の機械で磨く、深い傷は素材を溶かして埋めるなどの方法で、新品のような輝きを取り戻せます。費用は5,000円~を目安にしてください。ジュエリーショップの保証内容によっては、無料で仕上げ直しをしてくれるケースもあります。
指輪の石留め直し
指輪に留めた宝石がぐらついたり、外れてしまったりすることもあります。気づかないうちに宝石が紛失してしまうケースもあるでしょう。こちらも石を留める爪を締め直したり、爪を新たに溶接したりすることで修理できます。
費用は2,000円~を目安に。ただし石紛失時は別途費用がかかります。ジュエリーショップによっては、小さな石の紛失なら新しい石を留め直してくれる場合もあります。婚約指輪のメインの大きな石などは、ほとんどのショップで有償なので、石のぐらつきを感じたらすぐに修理に出してくださいね。
指輪の変形・ゆがみ
指輪にダメージを与えてしまい、ゆがみや変形が起こることも少なくありません。主に指輪をぶつけてしまったり、重いものを持った際に圧力をかけてしまったりなどが原因です。
修理の際は、リングゲージやハンマーを使って丁寧に変形を直します。素材がすり減っている場合は、部分的に取り換えることもあります。無理に力を入れて自分で直そうとすると、デザインが崩れてしまうこともあるので注意。費用は7,000円~を目安にしてくださいね。
指輪のお手入れ方法
普段から指輪をお手入れすることも大切です。丁寧に扱うことで、美しい状態を保てます。ここでは、指輪のお手入れ方法を紹介します。
クロスで拭く
基本のお手入れは、乾いたやわらかい布やジュエリー用のクロスで乾拭きすること。水や洗剤を使用しないお手入れなので、どの素材、宝石にもできるお手入れ方法です。
水洗いする
指輪の汚れが気になる場合は、水洗いしましょう。専用クリーナーや中性洗剤を入れたぬるま湯につけ、やわらかいブラシでやさしく磨きます。磨き終えたら真水につけてすすぎ、やわらかい布で水分を拭き取ってください。
水や洗剤を使用するお手入れができるのは、プラチナやゴールド、シルバーなどの素材。硬度の高いダイヤモンドであれば水洗いも問題ありませんが、パールやエメラルド、オパール、ターコイズなどのデリケートな宝石はクロスだけでお手入れします。お手入れ方法が分からない場合は、ジュエリーショップに相談してみてくださいね。
指輪の保管方法
お手入れ同様に、指輪の保管方法にも気を配りましょう。丁寧に保管すれば、傷や汚れがつくのを防げます。ここでは、指輪の保管方法を紹介します。
ジュエリーケースに入れて保管する
指輪はジュエリーケースで保管します。他のジュエリーと一緒に保管すると、傷や汚れがついたり紛失したりしやすいので別にした方が良いでしょう。婚約指輪などあまり身に着けないものの場合は、時々ケースから出して乾いたやわらかい布で拭いてあげるのがおすすめです。
直射日光を避けて保管する
指輪に限らず、ジュエリーは直射日光を避けて保管しましょう。種類によっては熱や紫外線で変色・劣化することもあります。宝石のついたジュエリー、K14やK10と純度がやや低い貴金属は特に注意してください。気温変化が少なく、通気性の良い場所での保管が望ましいです。エアコンで空調管理をしているリビングなどで保管してくださいね。
使用後はクロスで拭いてから保管する
指輪を使用した際は、汗や皮脂、ハンドクリームなどが付着します。汚れのついた指輪は劣化しやすいです。使用後は乾いたやわらかい布で拭き、保管する習慣をつけましょう。また指輪を含むジュエリーは、お出かけ直前に身に着けるのがおすすめ。メイクやヘアセット、香水などの準備を終えてから身に着けることで、化粧品類の油分がジュエリーにつくのを防げます。
修理を依頼して指輪の輝きを取り戻そう
指輪を永く使用していると、汚れや傷が気になったり、石が外れてしまったりと予期せぬトラブルが起こることもあります。大切な指輪なら、修理して永く使えるようにしましょう。また日々のお手入れや保管方法も、指輪の状態を保つために必要です。大切に取り扱い、指輪の美しい輝きを保ってくださいね。