【結婚式】お祝いのお返しを渡すときのマナー。金額に迷った時の判断方法も解説
結婚のお祝いをいただいた際、お返しの内祝いを贈りますが、相場はどのくらいなのか、何を用意すればいいのか迷う人も多いようです。この記事では結婚のお祝いをいただいたお返しに贈る内祝いの相場やケース別の判断方法、お祝いを贈るタイミング、のし紙は必要なのかなど、お祝いのお返しについて詳しく紹介しています。
結婚のお祝いをいただいたら、お返しの相場とは?
結婚のお祝いをいただいたら、どのくらいの金額でお返しをするべきなのか悩む人も多いでしょう。ここでは、お返しする際の一般的な目安となる金額について紹介します。
お返しは半額を目安に
一般的には、お祝いのお返しはいただいた金額の半分が目安とされています。きっちりと半額を返すということではなく、大まかな目安として半額程度と覚えておくと良いでしょう。
高額なお祝いは3分の1を目安に
親戚や上司などの場合、高額なお祝いをいただく場合もあるかも知れません。それには、結婚を祝うの気持ちと、新生活に役立ててほしいという意味が込められています。そのため、半額で返すには高額となってしまい、相手の気持ちに対して失礼になる場合もあります。
その場合は、お返しは1/3程度の金額とし、手土産を持って伺うなど感謝の気持ちを表すと良いでしょう。相手のイメージに合った品物を選んだり、お礼の手紙を添えたりといった感謝の気持ちを伝えることが大切です。
お祝いのお返しで迷いがちなケース別の判断方法
結婚祝いのお返しは、ある程度の相場は決まっていますが、相手によっては悩むケースもあります。お返しは高すぎても、低すぎてもトラブルのもとに。ここでは、結婚祝いのお返しで迷いがちなケースをシチュエーションごとに紹介します。
【ケース①】親族
親族の間では、お祝いの金額やお返しは贈らないなど、地域の習慣や身内だけのルールが決まっている場合もあります。そのため、贈る前に親や兄弟に相談すると安心です。それぞれのルールに従うことで、その後も円満な関係を築くことができますよ。
【ケース②】職場関係
職場から連名でいただいたときは、お祝いの金額を人数で割り、一人分の金額の半額を目安にして個別でお返しをするのが一般的です。少額になる場合や相手の人数が多い場合は、小分けにできるお菓子や入浴剤、ハンカチなどを代表者にわたすと良いでしょう。
【ケース➂】後輩や同世代
後輩や同世代からのお祝いには、一般的な半額で返すのがマナーです。後輩だからといって、同額を返してしまうとお祝いの意味がなくなってしまいます。その分、相手が結婚や出産をした時に、お祝いを贈ることで良い関係を続けられるでしょう。
【ケース④】品物で頂いた場合
友人や同僚の場合、新生活に必要な品物を考えていただく場合も多いでしょう。相場が大きく外れてしまうと失礼になるため、品物の値段を調べてお返しをします。お店によっては金額が変わるため、定価を調べると失敗がありません。
【ケース⑤】お返し不要と言われた場合
近しい間柄であれば、お返しは不要といわれる場合もあります。ですが、お返しをしないことを、縁起が良くない、マナーを知らない、と考える人も。そのため、お返し不要といわれた場合でも1/3程度でお返しを贈りましょう。
相手の人柄や考え方が分かっているのであれば、お礼の手紙などで感謝の気持ちを伝える方法もあります。新婚旅行へ行った時の土産を渡すなど、さりげなく感謝の気持ちを伝えるとスマートです。
お祝いのお返しを贈るタイミング・注意点
お返しは、贈る内容よりもお祝いをいただいた人への感謝の気持ちを表すことが大切です。ここでは、お返しを贈るタイミングについて紹介します。
お返しは1ヵ月以内に贈るのがマナー
お返しが早すぎると待ち構えていたような印象を与えてしまい、遅すぎると喜んで貰えなかったのではないかと心配をかけてしまう可能性もあります。お返しは、お祝いをいただいてから1ヵ月後を目安に贈るのが基本です。
結婚式の前にいただいた場合は結婚式が終わってから1ヵ月、結婚式後にいただいた場合はいただいてから1ヵ月を目安に贈りましょう。結婚式よりもかなり早いタイミングでいただいた場合は、後でお返しを贈ることを伝えておくのも忘れずに。
入籍した時にいただいたら結婚式後に贈る
入籍と結婚式が別の場合は、入籍をした時にお祝いをいただくこともあります。入籍時にいただいたお祝いでも、お返しは結婚式の後で大丈夫。
入籍から結婚式までかなり離れている場合は、結婚式は後ほど予定していることや、お礼が遅くなることを相手に伝えておきましょう。後からお礼を贈る場合は、贈り忘れがないように注意してください。
お返しが遅れてしまった時はお詫びを添える
お返しを贈るタイミングも大切ですが、万が一遅れてしまった場合の対処法も知っておくと安心です。結婚式が終ると、新婚旅行や新しい生活のスタートでバタバタしてしまい、お返しを贈り忘れてしまう可能性もあります。そんな時はできるだけ早く贈るようにしてください。遅くなったからといって高価なものを贈る必要はなく、挨拶状にお詫びのメッセージを添えるようにしましょう。
結婚のお祝いをいただいた方とは今後もお付き合いが続く関係です。お詫びを兼ねてできるだけ手渡しし、お礼の気持ちを伝えるのが一番です。遠方で手渡しが難しく郵送する場合は、電話でひと言お詫びをするのを忘れずに。
郵送する場合の注意点
遠方に住んでいる親戚や忙しくて会えない人には、お返しを郵送するのも一つの方法です。手渡しする場合と比べて、時間をとられることがなく、希望の日時に贈ることができます。事前にお返しの品を贈ることや時間を相手に伝え、お礼状を添えてください。
お店にのしかけの追加料金が必要なのかも確認します。包装紙の内側にかけるうちのしにすると、郵送の際に破れる心配がありません。また、お返しの金額に送料は含めないため、送料込みや送料無料のお店を利用するのもおすすめです。
お祝いのお返しをする際に気を付けたい「のし」のマナー・作り方
のしが必要ないケースもありますが、結婚のお返しには結婚内祝いののしをつけましょう。ここでは、のしをつける理由と結婚のお返しに使うのしの選び方、用意する方法を紹介します。
お返しにのしをつける理由
お祝いのお返しには「のし」をつける必要があり、お返しで贈る品は「内祝い」で贈るケースが主流となっています。
本来の意味としての内祝いとは、自分の家でお祝いごとがあった場合に、お世話になった親戚や知り合いに贈り物をして、喜びを分かち合うという意味があるため、お祝いをいただかなくても贈るものでした。
地域の習慣による違いはありますが、お祝いをいただいたお礼に「結婚内祝い」を贈りお礼をするのが一般的です。お祝いをいただいた人への感謝の気持ちを表すものです。
お結婚内祝い(お返し)ののし選び
内祝いにもさまざまな種類があり、それによってのしも異なります。間違えてしまうと意味合いも違ってしまうので気を付けましょう。結婚のお返しには、紅白結び切り10本の水引のしで、表書きは「内祝い」や「結婚内祝い」、「寿」などです。下には、新郎新婦の名字と名前を連名で入れます。
のしの用意する方法
ギフトショップなどでお返しを購入する場合、基本的にのしは無料の場合が多いようです。取り寄せ商品や購入店によってのしがない場合は、ホームセンターや100円ショップで購入し、表書きや名前を書き加えます。
ネットで無料のテンプレートを使うのも便利です。のしのサイズと表書きを選び、名前を入れるだけで簡単に作成することができます。
お祝いのお返しはマナーを守って感謝の気持ちを伝えましょう
結婚祝いをいただいた場合は、1ヵ月以内にお返しを贈るのがマナーです。慶事の贈り物なので、金額やのし紙などマナーを守って感謝の気持ちを伝えましょう。直接手渡しするのが一番ですが、遠方や忙しくて時間が取れない場合は、郵送するのも一つの方法。
大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。結婚式の後は何かと慌ただしく毎日が過ぎていきます。贈り忘れのないように、しっかり準備をしておきましょう。