結婚祝いにお菓子を贈っても良い?
結婚祝いの贈り物としてお菓子を贈りたい場合、そもそもお菓子がお祝いの品としてふさわしいか悩む人もいるかもしれません。まずは、お菓子を結婚祝いとして贈るのは問題ないのか解説します。
結婚祝いの品としてお菓子を選ぶのはアリ
現在は、結婚祝いの品としてお菓子を選ぶことは特に問題ないとされていて、結婚祝いにぴったりのお菓子ギフトも増えてきています。以前は「消え物」である食べ物を結婚祝いとして贈ることはタブーでした。しかし最近では、おしゃれで華やかなお菓子を結婚祝いとして贈ることも、一般的になってきています。
お菓子ギフトを喜ぶ新郎新婦は多い
アーツギフトが2021年に行った「結婚祝いにもらってうれしいもの・うれしくないもの」に関するアンケートによると、結婚祝いにお菓子をもらって嬉しかったという回答が多く見られました。「自分では買わないような高級なお菓子は嬉しい」「消え物は困らない」との声も聞かれました。
結婚祝いにお菓子を贈るメリット
結婚祝いとしてお菓子を贈ることは、贈る側にも贈られる側にもたくさんのメリットがあります。結婚祝いの品に迷ったら、お菓子を選択肢に入れてみても良いかもしれませんね。
好みが分かれにくい
一般的に、お菓子は好みに左右されにくいものです。そのため、相手の好みやライフスタイルが分からなくても選びやすいギフトと言えるでしょう。結婚祝いとして食器や雑貨も人気ですが、相手の好みがわからないと選ぶのが難しいものです。その点お菓子は消え物なので、もらう側も気負わず受け取れるのがメリットと言えます。
縁起の良い意味が込められているものが多い
お菓子には縁起物が多いのもメリット。幸せの象徴である四葉のクローバーをモチーフにしたお菓子や、お菓子そのものに夫婦円満の意味が込められたものもあります。おしゃれで華やかな見た目のものも多く、お祝いの気持ちを伝えやすいでしょう。
選択肢の幅が広い
お菓子ギフトは価格帯が幅広いため、予算に合わせて選びやすいのもメリットです。詰め合せるお菓子の種類や数で価格は調整できるため、相手との関係性に応じて柔軟に選べます。
結婚祝いに贈るお菓子の選び方
選択肢が多く、たくさんのなかから選べるお菓子ですが、選ぶ際には賞味期限や相場を考慮する必要があります。ここでは、結婚祝いのお菓子の選び方を紹介します。
賞味期限の長いものを選ぶ
結婚祝いのお菓子は、賞味期限が長いものを選びましょう。結婚してすぐは、引っ越しやさまざまな手続きなどで何かと忙しいもの。お菓子を食べるタイミングがなかなか取れないかもしれません。賞味期限をチェックして、なるべく日持ちするものを選んでくださいね。
相場に応じて選ぶ
結婚祝いにお菓子を贈る場合は、相場に応じて選びます。結婚式に出席しない場合の一般的な結婚祝いの相場は、友人であれば10,000円、会社の同僚や上司であれば5,000~10,000円、親族は10,000円~10万円と言われています。
お菓子だけでこの金額を満たすのは難しいため、他のギフトと組み合わせて贈る方法もあります。もちろん、お菓子と一緒にご祝儀を贈っても構いません。ご祝儀以外なら、形に残るペアの食器を組み合わせても良いでしょう。他のものと組み合わせて結婚祝いを贈るなら、お菓子は全体の予算の1/3くらいを目安にしてください。
夫婦の好みを考慮して選ぶ
好みが分かれにくいお菓子ギフトですが、夫婦の好みを考慮することも大切です。自分が好みだからといって、一般的ではないお菓子を贈るのは避けた方が良いでしょう。できればアレルギーの有無や、洋菓子と和菓子どちらが好みかなど大まかにリサーチしてから選びたいですね。
結婚祝いにおすすめのお菓子8選
お菓子はとても種類が豊富なので、いざ贈るとなるとどんなものを選んで良いのか悩んでしまうかもしれません。ここでは結婚祝いに贈るおすすめのお菓子を8つ紹介します。
1.バウムクーヘン
バウムクーヘンは、結婚祝いに定番のお菓子です。断面が木の年輪のように見え、長寿や繁栄を連想させ縁起が良いと言われています。夫婦が末永く幸せに過ごせるように、という意味を込められるお菓子ギフトです。
シンプルなホールタイプのものはもちろん、チョコレートでコーティングされたもの、小分けになっているものなどバリエーションが豊富なのも魅力。パッケージが上質なデザインのものを選ぶのがおすすめです。
2.マカロン
高級感のある結婚祝いのお菓子を探しているなら、マカロンがおすすめです。マカロンには「あなたは大切な人」という意味があります。彩りもカラフルで華やかなのも魅力です。なかには、オリジナルのメッセージを入れられるものもあります。
3.マドレーヌ
マドレーヌは二枚貝のような形が特徴のお菓子です。二枚貝は2枚の貝殻がぴったり合わさっているため、夫婦円満を象徴するお菓子と考えられています。シンプルで、万人受けするお菓子と言えます。プレーンなものだけでなく、果物やナッツを使ったカラフルなものもあるので華やかさも演出できますよ。
4.金平糖
見た目がカラフルでかわいらしい金平糖も、結婚祝いにふさわしいお菓子です。金平糖は長い時間をかけて丁寧にゆっくり作られ長期保存できるため、夫婦の甘い関係が長続きするという意味が込められます。また、金平糖は皇室の引き出物にもなっているお菓子です。「健康祈願」や「無病息災」「家内安全」などの縁起の良い意味もあります。
5.ドラジェ
ヨーロッパの伝統的なお菓子ドラジェも人気があります。ドラジェとは、アーモンドを砂糖でコーティングしたお菓子のこと。「幸福の種」という意味があり、とても縁起が良いお菓子です。アーモンドは子孫繁栄の象徴でもあります。結婚式のプチギフトとして選ばれることも多く、結婚祝いのプレゼントにもぴったりです。
6.チョコレート
チョコレートは好き嫌いが分かれにくいため、ギフトにぴったりのお菓子です。甘さやフレーバーなど種類も多く、あまり甘いものを食べない人にも贈りやすいでしょう。普段自分では買わないようなリッチなチョコレートは、きっと喜んでもらえるはず。おしゃれで華やかなパッケージのものを選んでみてくださいね。
7.羊羹
洋菓子だけでなく、和菓子のギフトもおすすめです。老舗の和菓子店が、ギフト用に商品を出していることもあります。和菓子は安定感のある味わいと品の良さが魅力です。小豆を使ったものだけでなく、フルーツを使った羊羹もあります。ただし羊羹は切り分けて食べるので、縁起が悪いと捉える人もいるようです。羊羹を贈るときは、個包装になったものを選ぶと良いでしょう。
8.パウンドケーキ
パウンドケーキは、見た目が長く太いことから夫婦の絆を表すお菓子と言われています。さまざまなフレーバーがあるので、選びやすいでしょう。甘い物が苦手な相手なら、抹茶やお酒を使ったものがおすすめです。
結婚祝いにお菓子を贈る時のマナーや注意点
気軽に贈りやすいお菓子ですが、結婚祝いとして贈るなら注意しておきたい点もあります。最後に結婚祝いにお菓子を贈る時のマナーや注意点を紹介します。
結婚祝い用ののし紙をかける
結婚祝いにお菓子を贈るときは、のし紙をかけるのがマナーです。お菓子はさまざまなシーンで贈るため、正式な贈答品のしるしとしてのし紙をかけて、結婚祝いにふさわしい贈り物にします。ただし、のし紙には種類があるため、結婚祝い用ののし紙を選ぶことが大切です。
表書きを書くときは、「御結婚祝」のような4文字になる文字は避けます。「寿」、「御祝」などとしましょう。
お菓子の数に注意する
お菓子の詰め合わせを贈る場合は、忌み数字に注意します。忌み数字とは、死を連想させる「4」や、苦を連想させる「9」のことです。お祝いの場では忌み数を避けるというマナーがあるため、セットを贈るなら4個入りや9個入りのものは避けてくださいね。
贈るタイミングを選ぶ
結婚祝いのお菓子は、贈るタイミングも重要です。結婚式当日に贈るのは避けましょう。目安は、結婚式の前後1ヵ月。新居に招かれているなら、そのときに持参しても良いでしょう。
大切な人への結婚祝いにはお菓子を贈ろう
さまざまなシーンで贈り物に使われるお菓子は、結婚祝いとしてもふさわしい贈り物です。親しい相手はもちろん、ご祝儀を渡すと相手が気を遣ってしまいそうな場合でも気軽に贈れます。華やかで見映えのするお菓子や縁起の良い意味を持つお菓子なら、贈られた側もきっと喜んでくれるはず。おめでとうの気持ちを込めて縁起の良いお菓子を贈りましょう。