いとこ同士の結婚は可能!
いとこ同士で結婚する「いとこ婚」は、日本の法律上何ら問題のない婚姻です。まずはいとこ同士の結婚が認められている法律上の根拠と、なぜ現代ではいとこ同士の結婚が減っているのかについて紹介します。
法律上、4親等以上の婚姻は可能
民法では、4親等以上離れた親族同士の結婚が認められています。いとこは自分の親のきょうだいの子なので、4親等に当たります。
親等 |
関係性 |
1親等 |
実父母、配偶者、子ども |
2親等 |
兄弟姉妹、祖父母、孫 |
3親等 |
曾祖父母、おじ・おば、甥・姪 |
4親等 |
いとこ、大おじ・大おば・高祖父母 |
現代では減ってきた「いとこ婚」
現代では、いとこ同士の結婚は減少してきています。しかし江戸時代頃までは、いとこ同士の結婚はよくある結婚の形でした。昔は血統が重視されていたため、特に王族や貴族などの地位の高い人達の間では当たり前のようにいとこ婚は行われていたのです。結婚相手を親が決めるのも、珍しくありませんでした。
それが時代とともに、結婚相手は自分で決める風潮に。出会いの機会も増えて、自分で結婚相手を選ぶようになり、いとこ婚が減少してきたのでしょう。
いとこ同士の結婚のメリット
いとこ同士の結婚には、一般的な結婚にはあまり見られないメリットがたくさんあります。いとこ婚ならではのメリットを見ていきましょう。
お互いを良く理解し合えている
いとこ同士は子どもの頃からお互いを知っているため、性格を理解し合えている場合が多いです。気心知れていたり、お互いの良いところも悪いところも知っていたりと、お互いに気を遣わず何でも言い合える点はメリットでしょう。また、子どもの頃の思い出など共感できる点も多いです。結婚生活が始まっても、ギャップが少なく安心して結婚生活をスタートできる関係と言えそうです。
親戚付き合いがしやすい
いとこ婚ならもともとお互いの親や親戚を知っているので、相手の家族と付き合いやすい点もメリット。結婚は家族同士のつながりも生まれるため、結婚後相手の親や親戚との付き合いに悩む人も少なくありません。いとこ婚なら新しく親戚が増えず、関係を新たに築かなくて良いという側面があります。お互いの親は兄弟同士であるため、どちらの実家にも行きやすいでしょう。
嫁姑問題が起こりにくい
いとこ同士で結婚すると、嫁姑問題は起きにくいと言われています。嫁姑がお互いの性格をよく分かっているので、もともと関係が良ければ嫁姑問題はほとんど起きないはず。もともと他人ではないので、コミュニケーションが取りやすいのもメリットです。嫁姑問題は夫や家族に相談しにくいものですが、いとこ婚ならもし揉めても仲介に入ってもらいやすいでしょう。
育った環境が似ていることが多い
いとこ同士なら、生育環境が似ていることが多いです。金銭感覚はもちろん、料理の味付けの好みが似ていることも多いでしょう。日常生活でささいな感覚の違いによるいさかいが起こりにくいのは、メリットと言えそうですね。
いとこ同士の結婚のデメリット
メリットの多いいとこ同士の結婚ですが、同じくらいデメリットがあることも知っておきましょう。いとこ婚で気に留めておきたいデメリットを紹介します。
周囲の人に反対される可能性がある
いとこ同士の結婚は、昔とは違って珍しくなってきています。日本の法律上認められてはいますが、親や親戚、友人など周囲から反対されることもあるようです。血縁的に近い相手との結婚であるため、先天性疾患が子どもに遺伝しやすい点や、メンタル面を心配する人は少なくありません。また、周囲に好奇の目で見られることも。心無い言葉に傷ついてしまうかもしれないので、乗り越える心構えが必要です。
離婚したら親戚付き合いが気まずくなることも
いとこ同士で結婚して万が一離婚したら、親戚との付き合いが気まずくなるかもしれません。いとこ同士の場合、離婚しても親戚であることには変わりがないからです。冠婚葬祭などの際に、嫌でも顔を合わせる必要があります。円満な離婚でなかった場合、自分達だけでなく親や親戚も気まずくなるかもしれません。
いとこ同士で結婚するなら考えておくべきこと
いとこ同士の結婚について、世間の声はさまざまです。いとこ同士の結婚は反対されることも多く、祝福してもらえない可能性があることを知っておきましょう。一番大切なのはふたりの気持ちですが、先のことを考えると周囲の反対を押し切って結婚するのはおすすめできません。
いとこ婚を考えたら、まずはできるだけ早く家族に報告して理解を得てください。家族が賛成してくれれば、周囲にも報告しやすくなります。まずは本人同士がよく話し合って、いとこ婚について理解し、結婚するという強い意志を持つことが大切です。
いとこ同士で結婚した著名人夫婦
現代ではあまり見られなくなったいとこ同士の結婚ですが、実は著名人や有名人のなかにもいとこ婚している夫婦はいます。ここでは、実際にいとこ同士で結婚している有名人夫婦を紹介します。
菅直人×伸子夫妻
第94代内閣総理大臣を務めた菅直人さんは、いとこの伸子さんといとこ婚をしています。ふたりの結婚には、両家の親族とも猛反対だったそう。親族が集まって話し合いの席を設けたものの、政治家らしく、最終的には日本の核武装について大論争が起き、本題はそっちのけになってしまったというエピソードも残っています。
アルベルト・アインシュタイン×エルザ夫妻
1921年にノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインも、いとこ婚をしています。相手は、エルザさん。アインシュタインには妻がいましたが、エルザさんと7年の不倫の後、再婚したのだそうです。
岸信介×良子夫妻
第56代、57代内閣総理大臣を務めた岸伸介さんも、妻・良子さんとはいとこ婚でした。岸信介さんは、第90代、96代、97代、98代内閣総理大臣を務めた安倍晋三さんの祖父としても知られている人です。
いとこ婚が決まったら!フェスタリアのおすすめ婚約指輪
いとことの結婚が決まったら、ふたりの婚約の証として婚約指輪を検討してみませんか。最後にフェスタリアおすすめの婚約指輪を紹介します。
ダイヤモンドがきらめくラグジュアリーな婚約指輪
フェスタリアのスリール
¥341,000~(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
まるで微笑みが咲いているかのようなデザインの婚約指輪。センターには、大小ふたつの星が輝くフェスタリアのオリジナルカット “Wish upon a star®” ダイヤモンドを、高く掲げるようにセッティングしています。アームにもメレダイヤモンドを散りばめた、ラグジュアリーなデザインです。
王道のシンプルなデザインの婚約指輪
フェスタリアのダイヤモンドフェアリー
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※価格は予告なく変更する場合がございます。
王道のソリティアデザインの婚約指輪。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き立てる洗練された爪や仕立てが人気で、年齢問わず身に着けられます。中央に “Wish upon a star®︎” ダイヤモンドをセッティングして、シンプルながら優美なラインに仕上げています。バレエ作品「眠れる森の美女」にインスパイアされて誕生したデザインは、ダイヤモンドの精が舞うシーンをイメージしています。
いとこ同士の結婚はふたりの絆と周りの意見を大切に
いとこ同士の結婚は、法律上は何の問題もありません。今でこそ数は減っていますが、実際にいとこ同士で結婚して幸せな家庭を築いている夫婦はたくさんいます。ただし、いとこ婚に偏見をもつ人がいることも事実。もしかしたら親族のなかにもそのような意見の人がいるかもしれません。いとこ婚を考えているなら、周りの意見にも耳を傾けつつも、ふたりの真剣な気持ちを大切にしていとこ婚ならではの仲良し夫婦を目指しましょう。