ダイヤモンドの価格の決まり方
婚約指輪や結婚指輪にあしらわれるダイヤモンドの価格は、主に4C、需要と供給による価格の変動、海外の為替相場、流通経路のコストにより決まります。4Cとは、カラット・カラー・カット・クラリティからなるダイヤモンドの評価基準です。
価格の決まり方を理解しておくと、購入するタイミングを考え、資金を用意しやすくなります。
ダイヤモンドの価格相場【4Cとの関係】
ダイヤモンドの価格は、4Cの評価によって左右されます。4Cによる価格相場を見ていきましょう。
Carat（カラット）の数が大きいほど価値がある
カラットは重さを表す単位のこと。1カラットは0.2gで、カラット数が大きいほど、ダイヤモンドの価値は高くなります。
Color（カラー）が無色透明なほど価値がある
カラーは、無色なほど価値が高く、黄色になるほど希少性が低くなります。ただし、ある一定の色みを超えると「ファンシーカラー」という天然のカラーダイヤモンドとみなされ、価格が上がる場合も。ファンシーカラーには赤やピンク、緑、青があります。
Clarity（クラリティ）の透明度が高いほど価値がある
クラリティはダイヤモンドの透明度を表します。傷や不純物が少なく、透明度が高いほど価値が上がります。
Cut（カット）の評価が高いほど価値がある
研磨状態や対称性、バランスの観点から、原石の美しさをどれだけ加工で引き出しているかを評価するカット。ダイヤモンドの輝きの指標として見られることもあります。
ダイヤモンドの価格相場【4C以外との関係】
ダイヤモンドの価格は、需要・供給・海外為替・流通コストによっても相場が変わります。これらとの関係と、価格の変わり方を解説します。
需要と供給を調整することで価値の暴落を防いでいる
ダイヤモンド業界では、需要と供給を調整することで価値の暴落を防いできました。20年ほど前までは、デビアス社が世界のダイヤモンド原石の最大9割を買い占め、流通量を調整して価格相場をコントロールしていました。デビアス社は1888年創業、ダイヤモンドの採掘・流通・加工・卸売などを行ってきた、南アフリカ共和国の企業です。
現在のシェアは3～4割と、ダイヤモンド業界全体の価格相場をコントロールしているわけではありませんが、ロシアを除いた世界最大のダイヤモンド原石会社という影響力は健在です。
海外為替により価格が変動する
日本ではダイヤモンドを発掘できないため、すべては海外産です。購入時の取引は海外の通貨で行われるので、為替レートにより相場が変動。米ドルに対して円安の場合はダイヤモンドの価格が高くなり、円高の場合は安くなります。
ただし、日本国内でのダイヤモンド卸取引（ダイヤモンド卸会社）も多数存在します。また、国内入荷後の在庫状況によっては、為替の変動とは別の値動きが発生するケースもあります。
ダイヤモンドには流通コストも含まれている
食品や日用品のように、物流コストの高騰がダイヤモンド価格の上昇につながる場合があります。
ダイヤモンド鉱山で採掘された原石は、原石供給元と直接取引できるディーラーやサイトホルダーに渡り、カッティングセンターで加工。その後、仲介者や各取引所を通じて輸入会社が仕入れし、ダイヤモンド卸売業者・製造業者・メーカーなどから百貨店や小売店のジュエリーショップに並びます。
発掘場から消費者の手元に届くまでの運送費・人件費といった流通コストも、ダイヤモンドの価格を左右することがあります。
ダイヤモンドの価格推移
ダイヤモンドは、世界状況によって需要と供給が変わるとともに、価格変動してきました。今までの価格推移と、今後の予想を見ていきましょう。
2019年までのダイヤモンドの価格推移
4C評価が最高級である1カラットダイヤモンドの価格推移を見ると、1960年からの50年間で25,700ドル価格が上昇しています。140円/1ドルとすると、約350万円の差です。しかし需要が伸びない・供給量が増加したなどの影響で、価格上昇に至らなかった時期も。2008〜2019年までの価格推移は以下の通りです。
| 西暦 |
できごと |
| 2008年 |
リーマンショックにより世界中の株価や価格が大きく下落したが、ダイヤモンド価格の減少はわずかにとどまる |
| 2010年 |
価格が上昇し、当時の過去最高価格を記録 |
| 2011年 |
インドや中国の新興国からの需要が増加。一方、日本では東日本大震災、ヨーロッパでは債務危機によって需要は伸び悩む |
| 2012～2015年 |
0.3カラットのダイヤモンドの価格がゆるやかに上昇 |
| 2018～2019年 |
鉱山での生産増加により、価格はやや低調傾向に |
ここでいう「価格」とは、世界の卸流通価格の推移のことです。ダイヤモンドは生鮮食品のように消費期限があるわけではなく、採掘されてからさまざまな工程と時間をかけて販売されるので、卸流通価格と小売販売価格の相場の動きは必ずしもイコールではありません。
リーマンショックでの価格減少が微減にとどまったように、株価などによる影響は受けにくく、為替や消費者の需要、鉱山の採掘状況などの方が価格に大きな影響を与えます。
2022年までのダイヤモンドの価格推移
2020年以降は、世界的に問題となった新型コロナウイルスや、ロシアのウクライナ侵攻がダイヤモンドの需要・価格に影響しました。
| 西暦 |
できごと |
| 2020年 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、需要減少 |
| 2021年 |
徐々に需要が回復。しかしパンデミックにより生産が停滞していたため、価格は高騰 |
| 2022年 |
ダイヤモンドの需要が高まる。ロシアへの経済制裁やロシア産ダイヤモンドの輸入規制が行われ、市場が高騰。 |
2023年以降のダイヤモンドの価格推移予想
2023年以降もダイヤモンドは高騰すると考えられています。脱コロナに成功し、世界中でコロナ前の生活を取り戻しつつあるため、2021年以降のような需要回復が見込めます。ウクライナ侵攻は長期化するといった見解が多く、ダイヤモンドの価格上昇も長期化と予想。外国為替も大きく変動しています。
厳密にいえば、世界的に低～中間層の経済的な低迷は継続しています。また、2019年頃から登場した合成ダイヤモンドの影響を受け、ダイヤモンドのサイズや品質によって価格の上昇・下落は分かれてきているため、すべてのダイヤモンドの価格が上昇するとは言い切れない状況もあります。
フェスタリアおすすめのダイヤモンドジュエリー
最後に、大小ふたつの星が映し出されるフェスタリアオリジナルカット “Wish upon a star®” ダイヤモンドをあしらったジュエリーを紹介します。
シンプルながらも優雅で美しいラインが魅力的な婚約指輪
フェスタリアのLumiere リュミエール
¥253,000～（税込）
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
手を取り合い愛を育む夫婦の様子をイメージしたラインは、シンプルながら優雅な美しさをあわせ持っています。中央には、大小ふたつの星が映し出されるフェスタリアのオリジナルカット “Wish upon a star®” ダイヤモンドをセッティングし、リングと一体になるスターセッティングでかかげ包み込んでいます。
ボリューム感があるデザインで着け心地が良い結婚指輪
フェスタリアのWavelet ウェーブレット
左：¥187,000（税込）、右：¥275,000（税込）
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
心臓（ハート）の鼓動を表現した、ゆるやかなウェーブラインが特徴の結婚指輪です。ボリューム感があり、内甲丸の仕立てによる着け心地の良さが魅力的。
心臓に血管がつながる左手の薬指にお互いの指輪を身に着ければ、ふたりのハートを結びつけられるという説から着想をえています。たとえ離れていても大切な人とつながっていてほしい、という願いが込められている一品です。
フォルムを変えて楽しめるネックレス
フェスタリアのK18YG ダイヤモンド ネックレス
¥165,000（税込）
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
ふたつのパーツの組み合わせにより、いく通りにもフォルムを変えて楽しめるネックレスです。「身に着ける人の人生が無限大に広がっていきますように」との想いが込められ、永遠の環を描くデザインに仕上がっています。
繊細なデザインが作り出す上品なブレスレット
フェスタリアのK18YG ダイヤモンド ブレスレット
¥96,800 （税込）
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
印象が異なる繊細なパーツを組み合わせた、上品な雰囲気のブレスレット。奥行き感を出しながら形を作ることで陰影が⽣まれ、つないでいくとやわらかく包み込むようなフォルムに。繊細なパーツの集まりが、華やかで大人っぽい印象を演出します。
ダイヤモンドの価格の決まり方を参考に、購入を検討しよう
ダイヤモンドの価格は4C・需要と供給・外国為替・流通コストなどにより変わります。ダイヤモンドの価格の決まり方を参考に、ダイヤモンドジュエリーを購入するタイミングを検討してみてはいかがでしょうか。
