入籍日の決め方
入籍をするとき、多くのカップルが悩むのが入籍日です。まずは、入籍日をどのように決める人が多いのか紹介します。
縁起が良い日にする
入籍日として縁起の良い日を選ぶカップルは多いです。縁起が良いとされるのは、大安や天赦日、一粒万倍日など。入籍日にこだわりがないカップルでも、家族に勧められてこれらの日を選ぶ場合もあります。
ふたりの記念日にする
日柄を気にしないのであれば、ふたりが付き合った日、初めて出会った日などの記念日を選ぶケースもあります。そういった日を選べば、入籍という新たな思い出がプラスされ、さらに思い入れのある日付となるでしょう。
覚えやすい日にする
クリスマスや夫婦どちらかの誕生日などの覚えやすい日に入籍するケースも。忘れづらさを考えるなら、ぞろ目の日、11月22日(良い夫婦)などの語呂合わせの良い日もおすすめです。
入籍の手続きに必要なものチェックリスト
入籍手続きには、婚姻届や戸籍謄本、印鑑などが必要です。まずは、入籍の手続きで必要なものについて解説します。
婚姻届
婚姻届は全国の役所や出張所などでもらえますが、記入欄の形式と用紙のサイズが守られていれば、どんなものでも提出が可能です。ネット上にデザイン入りの婚姻届もたくさんありますので、こだわり派のふたりはそちらからダウンロードしても良いでしょう。
書き間違えたときのために、予備の用紙を2~3枚準備しておくと安心です。また、婚姻届は居住地以外でも提出できるので、ふたりの思い出の地や旅行先で提出するのも良いでしょう。
戸籍謄本
本籍地以外の役所に婚姻届を提出する場合は、戸籍謄本を提出しなければなりません。戸籍謄本は、戸籍にいる全員分の記録を記載したものです。
この文書には、1番上に「本籍」と「筆頭者の氏名」が記載。続いて「戸籍に記録されている者」、つまり発行した本人と家族の氏名や生年月日などの情報が書かれています。
戸籍謄本は本籍地がある役所での発行となり、手数料もかかります。該当する役所へ直接行くのが難しい場合は、郵送で取り寄せも可能です。ただし、自宅に届くまでに2週間ほど時間を要することもあるため、できるだけ早く本籍地の役所に問い合わせましょう。
身分証明書や印鑑
婚姻届を提出する際、本人確認のために身分証明書を提出します。運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真付きのものは1点、健康保険証のように写真のないものは2点必要です。修正箇所や押し忘れがあったときのために、印鑑も持っておきましょう。
入籍に必要な婚姻届の書き方
婚姻届には意外とたくさんの記入欄があり、書き方に注意が必要な項目もあります。ここでは、婚姻届の書き方について見ていきましょう。
届出日を記入する
婚姻届を提出する日付を記入します。書類に不備がなければ、この日付が婚姻成立日(入籍日)に設定されます。届出日は、休日や祝日でも問題ありません。
名前や住所を記入する
氏名・生年月日・住所・本籍地を記入します。氏名は婚姻前のものです。本籍地は、戸籍謄本や住民票などを見ながら記入しましょう。
夫婦の氏や本籍地を選択する
夫婦どちらかの氏を選択し、記入しましょう。選んだ氏の方が、戸籍の筆頭者になります。本籍地はどこでも問題ありませんので、自分たちの好きな場所を記入しましょう。
届出印署名押印欄に記名する
届出印署名押印欄には、婚姻前の氏名を本人たちが直筆で署名し押印します。このとき、氏が変わる側が使う印鑑は旧姓のものです。
証人に署名押印してもらう
婚姻届には、ふたりの証人に署名押印してもらう必要があります。氏名・住所・生年月日・本籍の記入欄があるので、依頼する相手には各情報を確認しておいてもらいましょう。証人は成人なら誰でもなれますが、親や兄弟、友人にお願いする場合が多いようです。
その他
他にも、親の名前や続柄、当人たちの同居開始時期、国勢調査の時期であれば職業の記載が必要です。万が一、記載内容に不備があった場合のために、確実に連絡が取れる連絡先も記載します。
入籍前後に必要なものチェックリスト
新しい印鑑の準備や転出届けなど、入籍の手続き以外で用意しなければならないものもたくさんあります。状況によって何がいるのかは異なるため、自分にとって必要なものをチェックしておきましょう。
新しい姓の印鑑
印鑑は、その日に完成するものから1週間程度時間を要するものまでさまざまです。値段も、千円程度から数万円するものまで多種あります。何に使うか・いつまでに必要かを考慮しながら選びましょう。
旧姓の印鑑は、氏名変更などで使用する場面があるので、捨てずに持っておいてくださいね。
転出届
入籍とともに、今までとは異なる市町村に引越しをする場合は、引越し前の市町村で転出届の手続きを行います。この手続きは引越しをする14日前から可能です。
手続きに必要な印鑑とマイナンバーカードを用意してから役所へ。手続き後に渡される「転出証明書」は、転入届けの手続きをする際に必要なので、大切に保管しておきましょう。
手続きすることリスト
変更の手続きが必要なものが一目でわかるよう、リストを作っておくことをおすすめします。リストがあると、どの流れで行うとスムーズに終えられるかも考えやすくなるでしょう。手続きに必要なものも確認して、一緒に記載しておくと安心です。
新しい住民票はあらゆる変更手続きで使われるので、あると便利です。クレジットカードや保険などは、会社によってはネットで氏名や住所の変更ができる場合もあるので、そちらもチェックしてみてください。
婚姻届受理証明書
婚姻届受理証明書は、夫婦になったことを証明する書類です。役所が婚姻届を受理したこと、婚姻の年月日、夫・妻の氏名、本籍が記載されています。
本来、婚姻届を提出してから戸籍が更新されるまでは日数がかかりますが、この証明書があれば新姓の住民票をいち早く取得できます。婚姻届提出後、すぐに名義変更の手続きを行いたい場合に便利です。また、勤務先に提出が必要な場合もあります。
この書類は、婚姻届を提出した役所でしか発行できないので注意してください。婚姻届提出時に、発行を依頼するとスムーズです。
保険証の変更に必要な書類
入籍をして姓や住所が変わった際は、保険の情報を変更しなければなりません。
退職してパートナーの扶養に入る場合は、離職票や戸籍謄本、加入届などが必要です。自分が働いていた会社の社会保険を脱退するには、務めていた会社を経由して手続きを完了させます。
扶養に入らず、他の社会保険にも入らないのであれば国民健康保険を。退職日が確認できる書類を会社からもらい、最寄りの役所で書類を提出します。その際は印鑑が必要となるため、忘れずに持参しましょう。
結婚指輪
入籍のタイミングで結婚指輪を着ける人たちもいます。結婚指輪は購入してから受け取りまでに時間がかかるため、入籍と同時に結婚指輪を用意したい人は早めに準備しておきましょう。
入籍〜入籍後の手続きの流れ
入籍前後の手続きをスムーズに終えられるように、各手続きの流れについて解説します。手続きが遅れると、身分証明ができないなどのトラブルが発生することがあるので、できるだけ早くに済ませておきましょう。
役所での手続き【新規】
まずは役所で婚姻届を提出します。婚姻届受理証明書が必要な人は、このときに発行をお願いしましょう。ただし、発行には手数料がかかるため、お金の用意と必要枚数の確認も忘れずに。
入籍のタイミングで引っ越しをした人は、転出届を済ませてから転入届を出します。
住民票が必要な場合は、本籍地まで記載されたものが必要かを確認して、発行を依頼しましょう。こちらも手数料がかかるため、お金を用意しておいてくださいね。
役所での手続き【変更】
住民票の手続きを終えたら、マイナンバーの変更手続きを行います。マイナンバーの氏名や住所変更には、マイナンバーカードまたは通知書が必要です。戸籍関係は同じ窓口で対応しているところが多く、始めに担当者から説明してもらえることもあります。
国民健康保険や国民年金(第1号)の方は、それぞれの窓口に移動し、変更手続きを行います。変更手続きには、保険証・年金手帳が必要です。
運転免許証や銀行口座の名義変更
運転免許証の変更手続きは、管轄の警察署などで行います。変更するには、現在持っている運転免許証と新しい住民票が必要です。
この手続きを早めに済ませておくと、銀行口座の名義や住所変更のときに、運転免許証で新住所・氏名の証明ができます。運転免許証を持っていない人は、銀行口座の情報変更の手続きに新しい住民票が必要です。
会社での手続き
入籍後に会社で行う手続きは、氏名や住所変更などです。結婚後も同じ会社で働く場合は、会社が窓口となって健康保険や年金の変更対応をしてくれます。また、交通費の支給額に関わるため、住所が変わった際は必ず伝えましょう。他にも給与振込口座名義の変更、名刺の変更などがあります。
その他の手続き
クレジットカードや生命保険、損害保険、携帯電話の手続きも、なるべく早く済ませるとトラブルが少なくなります。クレジットカードの名義変更を終えたら、通販サイトの情報変更も忘れずに行いましょう。
必要なもののリスト作り、スムーズに入籍手続きしましょう
入籍時には、さまざまな手続きが生じます。前もってどのような手続きをしなければならないか、何が必要かを把握しておくと、スムーズに手続きを終えられるでしょう。今回紹介した内容も参考に、ぜひ自分たちで必要なリストを作ってみてくださいね。