婚姻届はどこでもらう?婚姻届の入手から提出までのポイントとは
「結婚をする」と決めたら、やること・考えることがたくさんあります。「婚姻届をどこでもらうか」もその一つ。実際のところ、婚姻届の入手方法にはどのようなものがあるのでしょうか。婚姻届がもらえる場所や入手する方法、さらには提出の際の注意点や覚えておきたいポイントを紹介します。
どこでもらうべき?婚姻届の入手方法
婚姻届とは、婚姻関係を法的に成立させるために必要な届出。これを申請することにより、夫婦としての新たな戸籍を作ることができます。
結婚するなら必須ともいえる書類の一つですが、どのような場所で入手できるのでしょうか。婚姻届の入手方法をいくつか紹介します。
各自治体窓口でもらう
婚姻届の最も一般的な入手先の1つが、最寄りの市区町村窓口です。婚姻届は戸籍を担当する部署で扱っているので、そちらに足を運びましょう。「課が多すぎて分からない」という場合は、受付で尋ねるとスムーズですよ。
市区町村窓口で配布される婚姻届は、全国共通のもの。どこで婚姻届を出すつもりにせよ、入手場所にこだわる必要はありません。職場あるいは自宅に近い役所、または出張先や旅先の役所で入手することも可能です。
また、どうしても時間が取れない人は、家族や友人に取ってきてもらうという方法も。入手だけなら身分証明等は不要なので、さほど手間はかからないでしょう。
ただし、いずれの場合にせよ注意しておきたいのが、「婚姻届は予備を含めて複数枚もらう」こと。予備が無いと、書き損じたときにまた取りに行かねばなりません。
自作またはインターネットでダウンロードする
婚姻届を自作する場合は、「戸籍法施行規則第59条」に則って作成する必要があります。これによると、婚姻届自作のポイントは以下のとおりです。
・A3で作成
・切り込みを入れたり変形させたりすることは不可
・婚姻の届書(戸籍法施行規則附録第12号)に則っていること
婚姻届の内容については、文字のフォントからサイズまで手を加えることは一切許されません。自作する場合は、まず法務省のサイトから婚姻届の様式をダウンロードし、枠外を加工していくのがベターです。
ただし、婚姻届の処理方法は自治体によって異なります。スムーズに提出できるよう、本提出の前に役所のチェックを受けることをおすすめします。
一方、オリジナルデザインの婚姻届をサイトからダウンロードする場合は、A3サイズであることのほか、次の点に十分注意してください。
・印鑑をきちんと押せる紙を選ぶ
・保管に耐える素材であること
どんな素材を選ぶにせよ、見やすいデザインであることは必須です。
コンビニで購入する
近年はローソンやファミリーマートのコピー機でも、婚姻届を購入できます。これは「婚姻届製作所」が制作したデザインで、法務省のガイドラインに則って制作されたもの。プリントアウトすれば、すぐにでも使用可能です。
価格は1枚500円ほどかかりますが、デザインは豊富。書き方マニュアルも100円で販売されているので、併せて購入してみてはいかがでしょうか。(2019年2月時点)
雑誌の付録を使う
婚姻届は、雑誌の付録として付いてくることもあります。定番は結婚情報誌ですが、過去には女性ファッション誌の付録だったことも。付録の婚姻届は限定デザインである場合が多く、希少価値が高いのが魅力です。
正しく記入すれば問題なく使えるので、雑誌の付録をこまめにチェックするのもおすすめですよ。
婚姻届提出までの流れ
婚姻届を入手したら、どのような手順で提出すればよいのでしょうか。婚姻届を提出するまでの流れや、そろえておきたい書類など紹介します。
必要な書類の準備・証人のお願い
婚姻届は、定められた項目をきちんと埋めて提出します。このときポイントとなるのが、結婚の証人を誰にするかということ。婚姻届を提出する際は、20歳以上の成年2人に、証人として署名・捺印してもらわねばなりません。
多くの場合、気兼ねのいらない双方の親に証人になってもらう人がほとんど。とはいえ、離れて暮らしている場合はやりとりに時間がかかります。婚姻届提出予定日に間に合うよう、早めにお願いしておくことが大切です。
また、本籍地とは異なる役所に婚姻届を提出する場合は、戸籍謄(抄)本の提出も必須です。本籍のある役所に取りに行くか、郵送での手配を依頼してくださいね。こちらもすぐというわけにはいかないので、早めの手配をおすすめします。
婚姻届に必要事項を記入する
婚姻届を入手したら、必要事項を正しく記入します。特に注意したいポイントは、次のとおり。
・届出日
・戸籍謄本どおりに記入
・スタンプ印やゴム印不可
届出日は、そのまま「入籍日」になります。2人の新しいスタートとなるので、よく相談して決めましょう。ちなみに、届出日の事前予約は不可。役所に婚姻届を持参し、受理された日が入籍日です。
また、婚約届で間違いが多いのが、戸籍謄本と違う漢字やふりがなを使うこと。普段略字で書いていても、婚姻届では正しく記載する必要があります。戸籍謄本をしっかり見て、間違いないか確認してくださいね。
加えて、婚姻届に押す印鑑は、スタンプ印やゴム印はNG。朱肉を使う印を持っていない人は、事前に購入しておきましょう。
提出
婚姻届は、役所の戸籍担当課に提出します。提出の際は本人確認されますから、運転免許証やパスポートなど持参して出かけましょう。
また婚姻届は、全国どこの役所に提出しても問題はありません。2人の思い出の場所があるならば、その地の役所で提出するのもおすすめです。ただし、この場合は前述のとおり戸籍謄(抄)本が必要ですから、婚姻届と併せて準備しておきましょう。
婚姻届の提出で覚えておきたいこと・注意点
婚姻届の提出は、さほど難しいことではありません。けれど、事前に注意しておきたいポイントがいくつかあります。婚姻届を提出する際、どのような点に留意すべきなのでしょうか。
婚姻届受理証明書をもらおう
婚姻届を提出したら、併せて「婚姻届受理証明書」をもらっておきましょう。これは、婚姻届が受理されたことを示す証明書です。
婚姻による戸籍の変化は、反映されるまでに時間がかかります。この間は、婚姻届受理証明書が「2人が結婚した」という証となるのです。新姓で何らかの手続きを行う場合は、この証明書を持参しましょう。
ただし、婚姻届受理証明書を受け取れるのは、提出した役所のみ。郵送もしてもらえますが、届出が法務局に移管すると、受け取ることはできません。婚姻届受理証明書が欲しい場合は、婚姻届提出から数週間以内に手続きする必要があります。
時間外窓口で提出するときはどうする?
平日の開庁時間に婚姻届を提出できない場合は、時間外窓口を利用する方法があります。特に問題なければ、時間外の提出でも「提出日=入籍日」です。
ただし、時間外窓口を利用した場合は、前述の婚姻届受理証明書はもらえません。閉庁時に行く場合は、「あくまでも提出するだけ」という点に注意してくださいね。
再提出になると入籍日が遅れるかも
婚姻届が提出日に受理されない場合、提出日が入籍日にはなりません。再提出して受理された日が入籍日となるので、日にちにこだわりがある人は気をつけて下さいね。
再提出にならないようにするには、記入例を見て正しく記入することが第一。誤字脱字はもちろん、項目が正しいか、書き漏らしは無いかよくチェックしましょう。
入籍日は絶対に「この日」と決めている場合は、時間外ではなく開庁時に行くのがベストです。担当職員のチェックを受けられるので、間違いがあればその場で訂正できます。
ただし、訂正箇所にはすべて押印が必須。この場合もスタンプ印やゴム印は不可なので、きちんと準備して出かけましょう。
婚姻届をどこでもらうかは相手とよく話し合って
婚姻届の入手方法は、住んでいる自治体の窓口でもらうほか、自作やインターネット、雑誌の付録などがあります。いずれの場合も失敗したときのことを考えて、多めに入手しておきましょう。
「婚姻届なんて、提出すれば一緒」と思っている男性も少なからずいるかも知れません。しかし、婚姻届の提出は一生に一度の大切なこと。些細なことでも、彼女と話し合うことが大切です。「結婚届をどこでもらうか」も安易に考えず、彼女がどうしたいか、どんなデザインがよいか、まずは話し合ってみてはいかがでしょうか。