結婚資金の平均はいくら?かかる費用の相場と貯金の方法を解説
結婚を視野に入れ始めたり、決めたりしたら、考えなくてはならない結婚資金。結婚式や新婚旅行など楽しみなイベントが多い反面、実際にどれくらい必要なのかはきちんと積算しておく必要があります。そこで今回は、安心して結婚の準備ができるよう、婚約・結婚式・新婚旅行の費用相場や、結婚後に必要な資金、上手な貯め方について紹介します。
結婚資金が必要な3つのタイミング
始めに結婚にどんな資金がどれくらい必要なのかを見ていきましょう。結婚時に大きなお金が必要になるのは、大きく分けて「婚約」「結婚式」「新婚旅行」の3つのタイミング。ここでは、3つの項目について詳しく解説します。
①婚約/婚約指輪+顔合わせor結納式で約80万円
まずはじめに婚約費用についてチェックをしていきましょう。代表的な項目を挙げると以下のとおりです。
・婚約指輪の費用
・両家顔合わせ食事会の費用
・結納式の費用
ゼクシィトレンド調査2020によると、婚約指輪の平均費用は「39.3万円」、両家顔合わせ食事会は「7.2万円」、結納式の平均費用は「36.3万円」でした。
カップルによっては結納をしないこともありますが、婚約成立の正式な儀式として結納をするのであれば、結納金や結納品などの準備が必要です。
しかし最近は、昔ながらのしきたりにこだわらず結納式の代わりに、両家顔合わせ食事会を行う人が増えてきているのも事実です。そのため、昔より婚約にかかる費用は減少傾向にあるようです。
②結婚式/挙式披露宴+結婚指輪で約400万円
結婚式でかかる費用は、主に以下の2つです。
・結婚指輪の費用
・挙式、披露宴の費用
ゼクシィトレンド調査2020によると、結婚指輪にかかった平均費用は2本で「26.6万円」、挙式・披露宴・ウェディングパーティーの総額は「382.6万円」とのことでした。
今は、結婚式のスタイルも多様化しています。カップルによって、結婚式場やホテルで王道の式を挙げる人たちもいれば、親族のみ場合やリゾート婚などさまざまです。ゲストの人数や挙式スタイルによって費用が大きく変わってくるので、まずは自分たちが行いたい結婚式のイメージを膨らませてみてくださいね。
③新婚旅行/宿泊交通費+お土産代で約75万円
旅行先や日数によって費用にも若干の幅はでてきますが、ゼクシィトレンド調査2020によると、ハネムーンにかかった平均費用は「
66万円」でした。
ここで忘れてはいけないのが「旅行のお土産代」。結婚資金を両親に援助してもらったカップル、会社の有給休暇を利用する人などは、お世話になった人たちへのお礼や報告も兼ねて予算に入れておきましょう。調査によると、お土産代の平均は「
10.5万円」でした。
ゼクシィ結婚トレンド調査2020
結婚資金が必要となる結婚後のタイミング
結婚資金は結婚後の生活も見据えて準備する必要があります。例えば新居を構える場合には引っ越し費用が必要ですし、すぐに子どもを考えるなら妊娠時や出産時の費用についてもあらかじめ考えておきたいもの。ここでは結婚後に想定される結婚資金が必要なタイミングを解説します。
①新居の家具家電購入費で約60万円
結婚後、ふたりで新居を借りるなら家具などの初期費用が必要です。新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)によると、インテリア・家具、家電製品のいずれか、または両方を購入した人の割合は66.8%で、購入金額の平均は
59.0万円という結果でした。
ただしもともと同棲していた場合やどちらかの家に引っ越す場合、すでにある家具家電を使用する場合などカップルによって状況は異なります。自分達にどんなものを購入する費用が必要になるのかを検討して、予算を考えてみてください。
新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)
②出産/検診代+出産費用+子育て用品購入費で約70万円
結婚してすぐに子供を授かりたいなら、妊娠や出産にかかる費用についても考えておきます。まず、妊娠すると出産まで妊婦検診を受けることになり、自治体にもよりますがだいたい10万円くらいの費用が必要です。ただし、自治体からの補助がありほとんどお金がかからないこともあります。
出産にかかる費用は40万~60万ほどですが、出産育児一時金の制度を利用すれば、42万円は償還されます。産後すぐに必要になるベビー用品代も、10万~15万ほどみておきましょう。
結婚資金は3ステップで貯めよう
婚約から結婚に至るまで、多額のお金がかかります。次は「いくら貯金しておくべきか」という目安を知っておきましょう。高額な結婚費用に不安になった方もいるかもしれませんが、自己負担金額を知って計画を立てれば不安も減り、これからの結婚の準備にも役立ちます。そこで、貯金プランの考え方についてわかりやすく3つのステップで説明をしていきますね。
1.結婚式費用の自己負担金を考える
結婚式の平均費用は約350万円でしたが、ご祝儀代なども含めて考えると自分たちで用意すべき必要なお金がわかってきます。自分たちで払う費用の計算式は以下のとおりです。
【結婚式の全体費用】ー【ご祝儀】=【自己負担金】
理想の結婚式にするためにも【結婚式の全体費用】については、式場でもらえる見積書を参考にするのがおすすめです。
一般的なご祝儀の相場は、
・友人:約3万円
・上司:約3〜5万円
・家族親戚:約5〜10万円
といわれているので参考にしてみてくださいね。
2.それぞれの負担割合を決める
1で自分たちが用意すべき金額がわかったら、次はあなたとパートナーで負担する割合を決めていきましょう。
・あなたとパートナーとの収入の差
・同棲カップルは、現在の生活費の負担割合
などを考慮しながら、パートナーとしっかり話しあい、お互いが納得する形で負担する割合を決めていくことが大切です。
3.目標金額と現状の貯金額から差額を考える
例えばあなたが100万円を用意することになった場合、【目標金額:100万円】ー【現状の貯金額:50万円】=【差額:50万円】となります。
結婚式を1年後に考えているとしたら、毎月の貯金額は【50万円】÷【12ヶ月】=【約4.1万円】です。
このように、自己負担金額・負担割合・目標設定の3ステップで考えると、意外と準備できそうな気がしてきますよね。高額に見えていた結婚費用も、ご祝儀代やプランをたてれば不安がグッと減ってきたのではないでしょうか。
親から援助が期待できる場合も
ゼクシィトレンド調査2020によると、約80%のカップルが結婚時に親からの何らかの資金援助を受けたそうです。そしてその平均金額は、192.4万円だったそう。金額やタイミングはまちまちですが、結婚の報告時に親が申し出たり、結婚式の見積を見せて相談をしたというカップルもいました。
結婚式の費用を援助してもらったり、家具や家電を購入してもらうなど、ある程度の援助が見込めれば必要な貯金額もその分減ります。親子やカップルによって援助するしないは考え方が異なるため、よく家族で話し合ってくださいね。お願いできそうな雰囲気なら、ふたりから切り出すのもアリですよ。
結婚資金を上手に貯金するコツ
必要な結婚資金が確認できたら、今度は確実にお金を貯めていくために動いていきましょう。最後にお伝えするこのトピックでは、結婚資金を上手に貯めていくコツを3つ紹介していきます。
共有口座をつくる
これからふたりで結婚資金を貯めていくカップルにおすすめしたいのが、共有口座です。
それぞれの口座に分けて貯めていくこともできますが、そうなると「今いくらぐらい貯まっているのか、あとどれくらいなのか」状況が見えづらくなってしまいます。
しかし、1つの口座で管理していけばいつでもふたりが貯金額を確認できます。さらに、自分だけでは上手くお金の管理ができないという人も、ふたりの共有口座なら安心です。
給与天引き
目標に向かって確実に貯めていきたい人や貯蓄が苦手な人は、給与天引きがおすすめです。
給与天引きを活用すれば、「確実に毎月貯めていける」、「簡単には下ろせないので、ついつい使ってしまったということがない」など良いことづくし。
『XX年△月⬜︎日までに◯◯◯万円』と目的を決めて、先取りできちんと貯めたほうが貯金の成功率もグンッとアップしますよ。
日々の節約
貯金は、日々の生活の心がけひとつで貯まりやすくもなります。
例えば、
・外食を控えてなるべく自炊をする
・デートは入場料無料のレジャー施設や公園など安く抑える
・エアコンやテレビの使い方を見直す
など、ふたりで工夫しながら目標に向かって楽しく節約をしてみましょう。生活費の節約は「やれそうなことから実行をする」のが長続きのコツです。
お金が貯まり始めると、他にもいろいろ試してみたくなったり、気がついたころにはお金の管理が上手になたりしているかもしれません。
ふたりの幸せのために結婚資金が貯まる仕組みづくりを
人生の大きなイベントである結婚には、さまざまなお金が必要で、決して少額ではありません。しかしその分、ふたりだけの大切な思い出も増えますし、周りの人への感謝の気持ちも伝えられます。まずは、これからのふたりの明るい幸せのために、結婚にかかる平均費用や必要な貯金額を知りましょう。そして、自分たちの生活スタイルや状況に合った方法で貯蓄ができる仕組み作りをしてみてくださいね。