10月の誕生石「オパール」とは。込められた石言葉・種類・おすすめジュエリー
10月の誕生石でもあるオパールは、古くから「神の石」として珍重されてきた宝石。見る角度によって色の変化が楽しめる「プレイオブカラー(遊色効果)」を有するのが、この宝石の特徴の1つです。この記事では、そんなオパールの種類や石言葉、おすすめのジュエリーを紹介します。
色の変化が美しい「オパール」とは
落ち着いたやわらかな輝きと色の変化で、見る人を惹き付けるオパール。ゆらゆらと移り変わるような輝きは、まるで風景画のようにアーティスティックです。まずは、オパールの歴史や特性などを解説します。
オパールの由来・産地
オパールという名前の語源は、古代インドのサンスクリット語で「貴重な石」を表す「ウパラ」であるといわれています。続いてギリシャ語で「色の変化を見る」という「オパリオス」に変化し、ラテン語の「オパルス」へ。その後、「オパール」と呼ばれるようになりました。
オパールの歴史
オパールの歴史は古く、古代ローマ時代には「神の石」として親しまれていました。そして古代ギリシャにおいては、予知力や洞察力が形になったものだと信じられ、アラブでは稲光が宝石になったものだと考えられていたようです。シェークスピアの小説の中では「宝石の女王」とも記されています。
虹を閉じ込めたようなオパールは幸福や希望を表すといわれており、メキシコでも神事の装飾に使われるなど、世界中で重宝されている宝石です。
オパールの石言葉
「純真無垢」「歓喜」「希望」「幸運」「忍耐」などが、オパールの石言葉です。1つの宝石の中でさまざまな色の変化がみられるように、ポジティブで自由なエネルギーをもつ宝石といわれています。また、持つ人の才能を開花させ、創造性力を高める宝石とも考えられています。
さらに、見た目の瑞々しさと艶やかさから、アンチエイジングの宝石ともされています。オパールの髪飾りを身に着けて、白髪を予防するという地域もあるようです。
オパールの特性
オパールの特性といえば、宝石の中で色が躍っているように見える「プレイオブカラー(遊色効果)」。プレイオブカラーは、凝集した二酸化ケイ素の小さな球が水と混ざってピラミッド型の格子を作り、この中で光が分かれて乱反射することで起こります。プレイオブカラーによるオパールの輝きは、ずっと眺めていられるほど美しくドラマティックです。
一般的にオパールというと、乳白色のような色合いを想像する人が多いでしょう。しかし実はさまざまな種類があり、それぞれ特有のカラーを持っていて、なかにはプレイオブカラーがないものもあります。
【種類別】オパールの魅力
オパールは、炎のような赤やトロピカルブルー、夜空を思わせるブラックと、カラーがさまざまです。ここでは代表的なオパールの種類を解説します。
オパールの王と呼ばれる「ブラックオパール」
数あるオパールのなかで「オパールの王」と呼ばれているのが、ライトニングリッジ産のブラックオパール。夜空に浮かぶオーロラのような、深みのある幻想的な輝きは見る人を惹き付けます。ベースが暗い色なので、プレイオブカラーがより鮮やかに見えるという特徴も。人気のブラックオパールですが、採掘量は年々減少しています。
目を引く鮮やかな色合いの「ボルダーオパール」
ボルダーオパールは、オーストラリアのケアンズ、クイーンズランド、北東部などで採掘されます。鉄鋼石の割れ目に流れ込んで形成されるボルダーオパールは、母岩とともにカットされ、そのまま母岩も宝石の一部になります。目を引くような鮮やかな色合いは、奥深く神秘的です。宝石愛好家の間で人気に火が付き、現在でも多くの人に愛されています。
炎を思わすボディカラーの「ファイヤーオパール」
炎のような赤色、強い日差しともいえる黄色の輝きを持つのがファイヤーオパールです。透明度が高く、プレイオブカラーは控えめ。新しい採掘規制により希少価値が上がり、人気も高まっています。プレイオブカラーを楽しむために丸みを帯びたカボションカットに磨き上げられることが多いオパールですが、鮮やかで透明感の高いファイヤーオパールは、その色や輝きを活かしたカットに仕立てられることもあります。
瑞々しい色変化を楽しめる「ウォーターオパール」
ゼリーのような瑞々しい色変化を楽しめるのは、ウォーターオパールです。ジェリーオパール、クリスタルオパールなどと呼ばれることもあります。はっきりとしたカラーは見られず、いくつかの色が複雑に組み合わさっているように見えるのが特徴です。またプレイオブカラーにより、色が躍るように輝きます。
優しい輝きが上品な「ホワイトオパール」
半透明で乳白色になっているホワイトオパールは、優しい輝きが上品で落ち着いた印象を与えます。採掘されたホワイトオパールのうち、ジュエリーになるのはわずか25%しかない貴重な宝石です。
アップルグリーンの爽やかな色合いの「グリーンオパール」
グリーンオパールは、プレイオブカラーがほとんど見られない、いわゆるコモンオパールです。青や緑、黄緑が混ざり合った、美しいグラデーションが魅力的です。悪運・邪気などを払う、健康な状態に戻すといった効果があるとされています。
思わず見惚れるオパールのジュエリー
神秘的な輝きを放つオパールがあしらわれたジュエリーは、身に着けるとコーディネートの個性が高まるでしょう。フェスタリアから、オパールをあしらった思わず見惚れてしまうようなジュエリーを紹介します。
つやめくしずく型モチーフが目を引くネックレス
フェスタリアのオパールネックレス
¥22,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
虹色につやめく、しずく型モチーフのオパールが主役のネックレスです。光を受けて輝くデザインチェーンは、胸元に華やかさを与えてくれます。ミルグレインを施した石座はクラシカルな印象を与えながら、ほど良いカジュアル感も演出。日常使いするオパールジュエリーとしてもおすすめです。
指先に虹色が躍るリング
フェスタリアのオパール・ダイヤモンドリング
¥220,000(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
しずく型のオパールが横向きにセッティングされている、なかなか見かけることのない斬新なデザインのリングです。見る角度によって虹色が躍るオパールは、いつまででも眺めていたくなる神秘的な魅力を放ちます。華奢なリングと重ね着けしても楽しめるでしょう。
耳元で上品に揺れるピアス
フェスタリアのオパール・ホワイトトパーズピアス
¥16,500(税込)
※商品価格は予告なく変更する場合がございます。
耳元で揺れるしずく型のオパールが上品な印象を与えてくれるピアス。イエローゴールドの優しい色味と乳白色のオパールが顔周りを華やかにします。スタイルを選ばず合わせやすいデザインは、毎日身に着けたくなるアイテムです。
オパールのお手入れ方法
硬度が5.5~6.5のオパールは、比較的やわらかく割れやすい宝石です。お手入れの際は注意を払い、丁寧に扱いましょう。
普段のお手入れ方法
水を張った洗面器につけて、歯ブラシで優しく汚れを落とします。洗った後はよくすすぎ、乾いた布で水分をふき取った後、自然乾燥させましょう。
オパールはやわらかく衝撃に弱い性質があるため、超音波洗浄機は使用できません。また保管する際は、他の宝石と分けて保管しましょう。そして乾燥に極端に弱いので、冷暖房や直射日光、ドライヤーの熱などに長時間晒さないよう注意を。
頑固な汚れは宝石店に相談を
宝石によっては、汚れが気になる場合につけ置き洗いをすることもありますが、一部のオパールは、水分を吸収して色が変化してしまうので注意が必要です。どうしても汚れが気になる場合は、宝石店に相談することをおすすめします。
神秘的で優しいオパールの輝きを纏って
虹色の輝きを有するオパールは、他の宝石にはない神秘的な魅力があります。そんなオパールは、ジュエリーコーディネートの幅を広げてくれるでしょう。