結婚式の乾杯のあいさつに使える例文を紹介。スマートに進めるためのマナーも
結婚式で行う乾杯のあいさつは、披露宴の始まりの合図。お世話になっている上司や、盛り上げるのが上手な友人などにお願いするケースが多いです。本記事では、乾杯のあいさつの流れや成功させるポイント、例文などを紹介します。乾杯のあいさつを任された人は参考にしてみてくださいね。
結婚式乾杯のあいさつを成功させるポイント
乾杯のあいさつを行う時は簡潔に話したり、姿勢などを意識したりすることが大切です。まずは、乾杯のあいさつを成功させるポイントをチェックしましょう。
簡潔にまとめる
乾杯のあいさつを行う時間の目安は1~2分ほど。乾杯するのをゲストも待っているので、長々としたスピーチはふさわしくありません。持ち時間によってはエピソードやはなむけの言葉を省き、簡潔にまとめましょう。本番を成功させるためにも事前に練習し、時間を計ってみるのがおすすめです。
明るい姿勢で行う
乾杯のあいさつは明るく行い、ゲストを盛り上げるようにしましょう。乾杯は全員で行うものなので、新郎新婦、ゲスト、親族とあらゆる方向に視線を配るようにしてください。明るい表情と大きな声を心がけるのもポイント。さらに、背筋をスッと伸ばすと堂々とした印象になります。
結婚式乾杯のあいさつの流れ
乾杯のあいさつを任されたら、スマートに進めたいもの。どんな流れで行うかを知っておくと、本番でもスムーズに役目を果たせるでしょう。ここでは、乾杯のあいさつの流れを紹介します。
1.司会者の紹介で前に出る
乾杯のあいさつは、司会者から紹介されたタイミングでスタートします。「新郎の友人である〇〇さんに乾杯のあいさつをお願いします」などの紹介をされたら、立ち上がってその場で軽く一礼。そして、ゆっくりとマイクの位置まで歩いていきます。
スタッフがマイクの高さなどの調整をしてくれる場合は、終わってからマイクの前に立ちましょう。準備が整ったら、新郎新婦とゲストにそれぞれ一礼します。
2.スピーチをする
次はいよいよスピーチです。新郎新婦や両家の親が起立している場合は、「お座りください」の声をかけてからスピーチを始めます。この時、グラスは胸の下の辺りで持つと自然です。
乾杯のあいさつは明るく簡潔に行うものなので、スピーチが長くならないように注意。会場を盛り上げるよう努め、なごやかな空気にしましょう。
3.乾杯の発声をする
スピーチを終えたら、乾杯に入ります。「乾杯の発声をさせていただきます」など、ゲストに乾杯の準備を促す言葉を添えると丁寧です。司会者もこの言葉を聞いて、ゲストに乾杯の準備の声掛けをしてくれるでしょう。
ゲストがグラスを持って立ち上がるのを待ち、準備ができたら「乾杯」の発声をしてグラスを目の高さまで上げます。新郎新婦、ゲストの順に体を向けた後、グラスに口をつけてください。
4.席に戻る
乾杯後は、会場が拍手に包まれます。そのタイミングで新郎新婦、ゲストそれぞれに一礼してから席に戻りましょう。席についた後も、軽く一礼すると丁寧な印象です。一つ一つの動作をゆっくり丁寧に行うことで、ゲストからの印象がアップします。
結婚式乾杯のあいさつの基本構成と例文
乾杯のあいさつは、基本構成を押さえることが大切。自己紹介、祝辞、新郎新婦とのエピソード、はなむけの言葉、乾杯の発声の順に行うとスムーズです。ここでは、乾杯のあいさつの基本構成と例文を紹介します。
1.自己紹介
まずは、自己紹介をします。自分の名前だけでなく、新郎新婦との関係性も説明しましょう。年長者に配慮をして、僭越(せんえつ)の意を述べると丁寧です。
<例文>
「ただいま、ご紹介に預かりました新郎の友人の〇〇と申します。僣越(せんえつ)ではございますが、ご指名により乾杯の音頭をとらせていただきます」
2.祝辞
新郎新婦と両家の親・親族にお祝いの言葉を伝えましょう。祝辞は自己紹介と順番が逆になっても構いません。招待してもらったことへのお礼も伝えると良いです。
<例文>
「□□君、△△さん、本日は誠におめでとうございます。ご両家並びにご親族のみなさまにおかれましても、心よりお祝い申し上げます。このようなおめでたい席にお招きいただき、ありがとうございます」
3.エピソード
スピーチには、新郎新婦の人柄を感じられるエピソードを入れましょう。ただし、長々話すことのないように、簡潔にまとめるのがポイントです。ちょっとした冗談を入れてゲストの笑いを誘うと、会場が温かい空気になります。
<例文>
「新郎の□□君は小学校の頃からの友人です。□□君の晴れの日をこうして迎えることができ、とても嬉しく思っています。彼と付き合いの長い私ですが、今日は今まで見た彼の中で1番嬉しそうな顔……いやデレデレした顔をしていますね。きっと素敵な△△さんの隣にいるだけで幸せなんでしょう」
4.はなむけの言葉
エピソードの他、これから夫婦になるふたりを応援する言葉も贈りましょう。こんなことに気を付けてほしい、支えてあげてほしいなどの言葉を添えるのも良いです。
<例文>
「△△さん、□□君は頼りになる男なのですが、真面目で頑張りすぎてしまうところがあります。ホッとできるような家庭をつくってあげてくださいね」
5.乾杯
はなむけの言葉を終えたら、乾杯の合図をします。乾杯の発声前に一呼吸置くと、ゲストも乾杯のタイミングが分かりやすいです。
<例文>
「それでは皆さま、乾杯のご唱和をお願いいたします。おふたりの前途と、ご両家のますますの繁栄をお祈りしまして…乾杯!」
結婚式乾杯のあいさつの注意点
乾杯のあいさつを盛り上げようとしても、内容によっては結婚式にふさわしくないこともあります。ここでは、乾杯のあいさつで注意したいことをみていきましょう。
忌み言葉を避ける
忌み言葉とは、結婚式ではタブーとされる言葉です。具体的には、再婚を連想させるような「重ね重ね」「たびたび」「くれぐれも」などの重ね言葉、不幸を連想させる「苦しい」「悲しい」「色あせる」、別れを意味する「分かれる」「終わる」「捨てる」などの言葉です。
どれも結婚式にはふさわしくない言葉なので、乾杯のあいさつでも避けるようにしましょう。事前にスピーチを原稿にして、忌み言葉を使用していないか確認しておくと安心です。
不快になる話はしない
結婚式にふさわしくない下ネタや、新郎新婦の暴露話などをスピーチに入れるのは避けましょう。会場が盛り上がっているように見えても、一部の人達しか笑っていないこともあります。なかには難色を示す人もきっといるはずです。
乾杯のあいさつでは会場にいる人達が不快になるような話は避け、ふたりの晴れの日をお祝いする話でまとめるようにしてくださいね。
丁寧な所作を忘れない
乾杯のあいさつは明るく行うものですが、勢いをつけすぎて、くだけた言葉遣いにならないように注意してください。軽い冗談を挟むのは良いですが、あくまでも結婚式であることを前提に置き、丁寧な言葉遣いやふるまいを忘れないようにしましょう。
スマートな乾杯のあいさつで結婚式を盛り上げて
乾杯のあいさつは、結婚式を始める大切なプログラムです。乾杯の役目を引き受けた場合は、会場を温められるように心を込めて行いましょう。また、当日の流れやあいさつの構成を確認して、しっかりと準備しておくと安心です。マナーや注意点にも気を配り、素敵な乾杯のあいさつにしてくださいね。