同棲の初期費用
同棲を始める前に、賃貸物件や引っ越し代、家具家電の購入などに必要な費用を知っておくと安心です。まずは、同棲を始める際にかかる費用をチェックしておきましょう。
賃貸物件にかかる初期費用
一緒に住む賃貸物件を借りる際には、敷金や礼金、仲介手数料の他、日割り家賃、火災保険料、鍵の交換代などの初期費用がかかります。これらの費用は、合計で5~6カ月分ほどかかると言われています。
引っ越し代の費用
引っ越し代はひとり当たり3万円前後が相場です。2~4月の引っ越しシーズンだと通常よりも料金が高めです。引っ越しをする人が少ない7月や8月、11月は比較的料金が安い傾向にあります。
また、月末よりも月初~中旬の方が料金は割安です。他にも曜日や時間指定の有無、荷物量により料金が変わることもあります。
家具家電を新調する場合にかかる費用
家具や家電をすべて新品で揃えると、30~50万円ほどかかります。冷蔵庫や洗濯機、テレビ、ソファ、ダイニングテーブルなどは、種類やグレードで価格が大きく変わります。そのため、お互いが持っているものを使用するなどを話し合い、新調する場合は予算を決めてから購入すると良いでしょう。
必要に応じてチェック!同棲に必要なものリスト
同棲生活では、家具や家電、日用品などさまざまなものが必要です。ここでは同棲生活に必要とされるものをリストアップしてみました。どちらかが持っているものを新居で使う場合もあると思いますが、足りないものがないかをチェックする時の参考にしてみてくださいね。
ダイニング・キッチンで必要なもの
まずはダイニング・キッチンで必要なものをチェックしましょう。
- 食事用のテーブルとチェア一式のダイニングセット
- 食器棚
- 冷蔵庫(ふたり用には300リットル前後の容量のものがおすすめ)
- 電子レンジ
- 電気ケトル
- 炊飯器(3~5合炊き)
- 調理器具や食器
リビングで必要なもの
リビングには、ふたりがゆっくりとくつろげるものを揃えましょう。
- テレビ(テレビをよく見るカップルなら、40型くらいがおすすめ)
- テレビ台(直置きによる騒音トラブルを避けるため)
- エアコン(物件設備にない場合)
- ローテーブル
- ふたりがけのゆったりとくつろげるソファ
- カーテン
- ラグやカーペット
洗面所・トイレ・風呂場で必要なもの
続いて洗面所やトイレ、風呂場で使うものを見ていきましょう。
- 洗濯機(5~7キロ)
- 洗濯物入れ
- 洗濯洗剤・柔軟剤
- バスタオル
- バスマット
- ドライヤー
- トイレカバー・マット
- トイレ用スリッパ
- トイレットペーパー収納アイテム
- トイレの掃除用具
寝室で必要なもの
- ベッド(シングルベッドふたつ、またはダブルベッドがおすすめ)
- 敷き布団(マットレス)
- 掛け布団
- シーツ
- 枕
その他必要なもの
上記で紹介したもの以外にも、さまざまな日用品が必要です。
- 玄関マット
- 傘立て
- 掃除機
- 時計
- 収納棚
- スリッパ
- 収納アイテム
- 防災セット
同棲費用の分担方法
同棲にかかる初期費用や同棲中の費用の分担については、事前に話し合っておくことをおすすめします。次に、同棲の初期費用と同棲中の費用の分担方法について見ていきましょう。
同棲に必要な初期費用の分担方法
同棲に必要な初期費用を分担するには、次のような方法があります。
<折半する>
同棲をする際にかかる費用を折半するケースです。比較的お金に余裕のある方が先に全額を支払い、後から折半で精算するカップルもいます。
<収入に応じて負担する>
ふたりの収入の格差が大きい場合など、収入に余裕のある方が多めに費用を負担します。
<共同の口座で貯金しておく>
同棲に向け、ふたりの共同口座を作り、貯金をして同棲費用に充てるケース。毎月いくら貯金するか、ルールを決めておくことが大切です。
スムーズに同棲生活が始められるよう、初期費用の分担方法は明確にしておきましょう。
同棲中の費用の分担方法
家賃や水道光熱費、食費、日用品の購入費など、同棲中にかかる生活費の支払いが原因で喧嘩をするカップルもいます。同棲中の費用についても、事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。次に、同棲中の費用分担方法について紹介します。
<支払いの都度、折半する>
支払いが生じる度に折半する方法。簡単ですが、お金のやり取りが煩雑になりやすいです。
<共有の財布でやり繰りする>
共通の財布を用意して、毎月一定額を出し合いやり繰りします。
<費用ごとに分担して負担する>
家賃や食費、光熱費など、費用ごとにどちらが負担するのかを決める方法です。
同棲開始までのスケジュール
同棲を始める前に、親への挨拶や部屋探し、引っ越しの手続きなど必要なことをチェックしておくと、スムーズに準備が進みます。ここでは、同棲開始までのスケジュールを紹介します。
1. 親に挨拶をする
パートナーとの同棲を考え始めたら、部屋探しをする前に、お互いの親へ挨拶をしておきましょう。同棲の入居審査は厳しいことから、賃貸契約の連帯保証人を親に依頼するケースもあります。そのため、親に同棲することを認めてもらっていると安心です。同棲について親に報告しておけば、困った時に相談しやすいだけでなく、結婚までの流れもスムーズになります。
2. 同棲する部屋を決める
ふたりが生活しやすい地域で部屋を探しましょう。ふたりとも仕事をしている場合は、お互いが通勤しやすいところで借りるのがおすすめです。希望の家賃や間取りなどを不動産会社に相談し、良い物件が見つかったら申し込みをします。
3. 引っ越し会社を選ぶ
引っ越しの1ヵ月くらい前に、引っ越し会社を選びましょう。見積もり価格を比較できるサイトを利用すると相場がわかりやすいです。
ネットだけの情報で判断せず、訪問見積もりをしてもらうのがおすすめです。会社によりお得なプランやサービスがあるので、それらの内容も確認して納得のいく引っ越し会社を選んでくださいね。
4. 不用品を処分する
ふたりともひとり暮らしをしていた場合は、家具や家電が同棲後に使えるか、どちらのを継続して使うかなどを検討し、必要のないものは処分しましょう。着用しない洋服も、この段階で処分すると引っ越しが楽になります。
まだ使えそうなものなら、フリマサイトでの販売や買い取り業者に依頼する方法も。販売や買い取りが無理なものは、粗大ゴミに出したり、引っ越し会社や不用品回収会社に依頼したりして処分してください。
5. ライフライン・行政の手続きをする
引っ越し先の電気・水道・ガスなどの手続きをする必要があります。どちらが契約者になるのかを決めておきましょう。
引っ越しの前後に、行政の手続きも必要です。引っ越し前の役所では転出届を、引っ越し先の役所では転入届の手続きをしてください。いずれも引っ越しの前後2週間以内に行わなければなりません。
同棲する際の注意点
楽しくスムーズな同棲生活を送るためには、ルールを決めることが大切です。また将来、結婚をしたいと考えているなら、いつまで同棲のままで過ごすのかも話し合うことをおすすめします。最後に同棲する際の注意点を見ていきましょう。
同棲のルールを決める
同棲をする際は先述した通り、費用負担に関するルールを決めることが大事です。また、事前に家事分担についても話し合っておきましょう。
プライバシーの干渉しすぎも喧嘩の原因に。お互いのプライバシーを守るというルールを決めておけば、穏やかな気持ちで過ごせるでしょう。
期間を設けて同棲する
結婚を意識しているパートナーと同棲する場合、期間を設けて始めることが大事です。同棲期間が長くなりすぎると、結婚のタイミングを失ったり、結婚への意欲が薄れたりします。
カップルによって同棲する期間はそれぞれです。お互いのリズムがつかめる1年ぐらいや、結婚資金が貯まるまでなど、話し合って同棲期間を決めると良いでしょう。
同棲にかかる費用や必要なものを知り、計画的に準備しよう
同棲をする際には賃貸物件の初期費用の他、引っ越し費用、新調する家具家電などの費用も必要です。同棲を始める前にこれらの費用負担についてしっかりと話し合っておくと、スムーズに同棲生活が始められるでしょう。また、仲良く楽しい同棲生活を送るために、同棲中の費用負担や家事分担などのルールも話し合っておくことをおすすめします。今回紹介した内容を参考に、計画的に同棲の準備をしてくださいね。