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ダイヤモンドについて

2023.09.06

ダイヤモンドはどこで発掘できる?

石炭のなかのダイヤモンド
ダイヤモンドはさまざまな場所で発掘されていますが、その場所には一定の条件があります。ダイヤモンドが発掘できる場所と、日本でダイヤモンドが発掘できる場所について紹介します。

発掘できるのは地球上のごく限られた場所

ダイヤモンドは大量にあるわけではなく希少であるため、発掘できるのは地球上のごく限られた場所です。現在発掘されているダイヤモンドは、9億年以上前に地球の火山活動が活発な時期に作られたもの。ダイヤモンドが生成される場所は、マントル内の深さが120km程度で1,000度に近い温度である、という厳しい条件が求められます。
条件に該当するのは古くから存在する大地で、長い時間をかけてマグマと一緒に地表に近い部分まで上がってきたダイヤモンドを発掘しています。

日本でダイヤモンドが発掘できる場所

これまでダイヤモンドは日本では発掘できないとされてきました。日本は比較的新しい時代に生まれた地殻の上に位置している島であるため、ダイヤモンドが発掘できる場所の条件に当てはまらないと考えられてきたためです。しかし2007年に愛媛県の四国山地の火山岩から、日本初となる天然のダイヤモンドが発掘されました。これまでの常識を覆した発見であり、今後、日本各地でダイヤモンドが見つかる可能性もあるかもしれません。

ダイヤモンドの発掘量ランキングTOP10

たくさんのダイヤモンド
ダイヤモンドは世界各地で発掘されています。ダイヤモンドの発掘量の多い国をランキングで紹介します。

第1位|ロシア

ダイヤモンドの産出量が世界一多いのはロシアです。2020年の天然ダイヤモンドの生産量は、3,120万カラット。ロシア北西部にあるウダーチナヤ鉱山、シベリア地域のミール鉱山、ジュビリー鉱山などが有名です。

第2位|ボツワナ

第2位はボツワナです。アフリカ南部の国で、アフリカ大陸で最初にダイヤモンド採掘が行われた国でもあります。2020年の天然ダイヤモンドの生産量は1,698万カラットで、ロシアの約半分。良質なダイヤモンドが発掘されることで知られています。ジュワネング鉱山、レトルハカン鉱山、オラパ鉱山などが有名で、国の輸出額の約80%はダイヤモンドによるものです。

第3位|カナダ

第3位のカナダは、ダイヤモンド採掘の歴史が1998年からと比較的浅い国です。ダイヤモンド鉱山は、厳しい環境の場所にあります。カナダ政府が管理しているダイヤモンドには、鉱山や重量、シリアル番号などを記した証明書が付属しているのが特徴です。

第4位|コンゴ民主共和国

第4位のコンゴ民主共和国では、ミバ鉱山やムブジ・マイ鉱山が有名です。コンゴ産のダイヤモンドはあまりクオリティが高くないため、工業用に使われることがほとんどです。

第5位|オーストラリア

第5位はオーストラリアです。ほとんどはアーガイル鉱山から産出されていましたが、2020年に閉山しました。そのため、採掘量は減少傾向にあります。アーガイル鉱山は、世界最大のダイヤモンド鉱山として知られ、高品質なピンクダイヤモンドの産出地として有名でした。

第6位|南アフリカ共和国

第6位の南アフリカ共和国は、世界最大級のダイヤモンドが発見されたことでも知られています。19世紀、アフリカ大陸で最初にダイヤモンド採掘が始まった国です。キンバリー鉱山やプレミア鉱山、フィンシェ鉱山が有名で、19〜20世紀なかばまでダイヤモンド産出量は世界一を誇っていました。

第7位|アンゴラ

第7位のアンゴラは、アフリカ大陸南部に位置する国です。カトカ鉱山が有名で、1998年からダイヤモンド採掘事業が始まりました。年間600万カラットのダイヤモンドを生産しています。

第8位|ジンバブエ

第8位のジンバブエは、ダイヤモンドが主要産業のひとつです。国家の歳入総額の約3割がダイヤモンド採掘関連であった年もあります。年間生産量は約420万カラットで、近年は減少してきています。

第9位|ナミビア

第9位のナミビアは、アフリカ大陸南西部にある国。アンゴラ、ザンビア、ボツワナ、南アフリカ共和国と接しています。海底にダイヤモンドの漂砂鉱床が海底に広がっていて、1990年には海洋での採掘も開始されました。

第10位|シエラレオネ

第10位のシエラレオネは、ダイヤモンド産業の発展に力を入れている国です。コノ、ケネマ、ボウの3鉱区が稼働していて、南西部のコノ鉱区が最もダイヤモンドの埋蔵量が多いエリアです。たびたび大きなダイヤモンドも採れており、最も大きなものでは、709カラットのダイヤモンドの原石が見つかりました。

ダイヤモンドの発掘方法

ダイヤモンドを発掘する方法は、大きく分けて3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.漂砂鉱床

稼働する採掘機
漂砂鉱床(ひょうさこうしょう)は、パワーシャベル、真空吸引機、ブルドーザーなどを使ってダイヤモンド原石を含んだ砂利を回収して、そこから原石を見つける発掘方法です。最も近代的で、現在主流の方法でもあります。大規模な採掘機も必要なく、効率的に広範囲で採掘できる点がメリットです。

2.パイプ鉱山

ダイヤモンドが発掘された鉱山
パイプ鉱山は、大型の機械を用いて採掘する方法です。地面に地下数百mの穴を掘って、その後に爆薬を使って掘り起こしたキンバーライトを粉砕します。そして、そこからダイヤモンド原石を回収します。崩落のリスクがある発掘方法です。

3.パンニング

川でパンニングしている人
パンニングは、人の手によって行われている原始的な発掘方法で、川ですくった土を大皿に入れてすすぎながら原石を見つけます。地表付近のダイヤモンドしか採取できないため、効率が悪い方法です。

ダイヤモンドの発掘場所による違い

ダイヤモンドを鑑定する人
ダイヤモンドは、米国宝石学会(GIA)が定めている4Cなどの国際基準によって評価されます。そのため基準をクリアしていれば、産出国によって品質に大きな違いはないと言われています。とはいえ、ダイヤモンド原石は産地ごとに特性が異なります。
例えば、ロシア産のダイヤモンドは透明度の高い原石が多く、ボツワナ産のダイヤモンドは「最高の品質」と言われています。産地の違いによる特性にも着目してダイヤモンドを選んでみても良いかもしれませんね。

フェスタリアのダイヤモンドジュエリー

発掘したダイヤモンドのすべてが宝石として扱われるわけではありません。サイズが小さいもの、色が黄色っぽいものなど発掘されたダイヤモンドの8割は工業用に使用され、宝石として市場に出回るのはほんの2割ほど。宝石として流通するダイヤモンドは、より希少価値の高いものと言えるでしょう。最後に、フェスタリアで人気のダイヤモンドジュエリーを紹介します。

上品なウェーブラインのダイヤモンドネックレス

フェスタリアのK18WG ダイヤモンド ネックレス
フェスタリアのK18WG ダイヤモンド ネックレス
¥58,300(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
サイズの異なるダイヤモンドが繊細なグラデーションを描くネックレス。上品なウェーブラインは、洗練された印象を与えます。チェーンは40cmのプリンセスタイプで、シンプルなデザインなのでフォーマルからカジュアルまでどんなシーンにもマッチします。贈り物にもおすすめです。

個性的なスクエアフォルムのダイヤモンドピアス

フェスタリアのPt950 ダイヤモンド ピアス
フェスタリアのPt950 ダイヤモンド ピアス
¥96,800(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
スクエアのフォルムが個性的なダイヤモンドフープピアス。ダイヤモンドが連なるデザインは、シンプルながらもさりげなく顔まわりを華やかに見せてくれます。ポストがデザイン内に収まるのでうしろ姿もすっきりと見せてくれます。手持ちのピアスチャームをプラスしたアレンジもできます。

2つの表情を楽しめるイエローゴールドダイヤモンドネックレス

フェスタリアのK18YG ダイヤモンド ネックレス
フェスタリアのK18YG ダイヤモンド ネックレス
¥137,500(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
大小ふたつの星が映し出される、フェスタリアオリジナルカットの “Wish upon a star®” ダイヤモンドをメインにセッティングしたイエローゴールドのネックレス。スクエアのフォルムがモダンな印象です。背面にルビーをセッティングしていて、チェーンの通し方で異なる表情を楽しめます。

ダイヤモンドは限られた場所でしか発掘できない希少価値の高い石

ダイヤモンドの指輪
ダイヤモンドが発掘できるのは、地球上のごく限られた場所であり、発掘方法には手間と危険が伴います。現在はロシアが発掘量No.1ですが、新しい採掘場所が発見されれば、産出量ランキングは大きく変わることもあるでしょう。ダイヤモンドを選ぶ時は、発掘された場所や背景などにも着目してみると新たな発見があるかもしれません。

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