婚約指輪の基礎知識
今や結婚目前のカップルに欠かせないものとなっている婚約指輪。まずは、そんな婚約指輪の歴史や意味、相場などを見ていきましょう。
婚約指輪の歴史
婚約指輪が用いられるようになったのは古代ローマからといわれています。古代ローマでは「円は永遠に途切れないものの象徴」と考えられていて、約束事があった際に鉄の和を指に着ける風習がありました。これが後の婚約指輪・結婚指輪です。
中世時代になると、ルビーやサファイアが指輪に使われるようになります。記録に残る世界初の婚約指輪は、15世紀にハプスブルグ家の王子マクシミリアンが、ブルゴーニュ公シャルルの娘マリーに贈ったダイヤモンドの指輪です。
日本では1960年代頃から結納品として贈られるようになりました。そして1970年代頃、ダイヤモンドの採掘や販売を行う宝石会社が流したCMをきっかけに、指輪がプロポーズの定番アイテムとなったのです。
婚約指輪の意味
意味 |
詳細 |
婚約を目に見える形で示す |
法的なルールがなく契約書などもない婚約において信用性を高めるため、記念品として指輪を贈る。 |
生涯添い遂げる意志表明 |
渡す相手を生涯かけて守り、添い遂げるという意志を表す。 |
家族の宝 |
家族の絆や思い出を指輪という形で次の世代に引き継いでくれる役割を持つ。一般的に婚約指輪にはダイヤモンドやプラチナ、ゴールドが使われるため資産価値が高く財産にもなる。 |
最近の婚約指輪の相場
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」によると、婚約指輪にかかった金額の平均(首都圏)は43.3万円。年齢別の金額は以下のとおりです。
24歳以下:45.6万円
25~29歳:38.8万円
30~34歳:52.4万円
35歳以上:47.5万円
過去に婚約指輪の価格は「給料の3カ月分」という言葉もありましたが、現在は給料の1.5カ月分程度が相場となっています。個人差はあるものの、2023年は40万円台が主流となり昨年よりも金額が上がっているようです。
婚約指輪を決定した人
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」によると、婚約指輪を決めたのは男性が多い結果となりました。
<婚約指輪を決定した人の割合>
夫:47.1%
妻:16.9%
ふたりで:35.7%
婚約指輪は男性が贈るシチュエーションが多い影響もあり、男性が決めたという割合が多いようです。次いで「ふたりで決めたかった」「彼女の好みがわからなかった」などの理由から、ふたりで選ぶ人も増えています。
プロポーズの際にサプライズで贈ろうとすると男性が選ぶことになりますが、一生に一度のものなので身に着ける女性自身が好みのものを選びたいというニーズも大きくなっているようです。また、女性の希望を事前にリサーチした上で男性が婚約指輪を決定することもあります。
婚約指輪を身に着ける期間
婚約指輪は婚約の期間だけ身に着けるという決まりはありません。一般的には、受け取った瞬間から入籍または結婚式までの婚約期間に着けるケースが多いようですが、結婚後も身に着けて問題はありません。ただし、結納や両家の顔合わせとなる食事会などで婚約指輪をお披露目する場合には、一度男性が預かり、結納や食事会で改めて贈る形にすると良いでしょう。
一生に一度の記念となる婚約指輪ですが、結婚後は婚約指輪を身に着けることなくしまっている人も多いようです。友人・知人の結婚式や、特別なお出かけの時などフォーマルなシーンや日常使いをしても問題はありません。また現在では、日常使いしやすいデザインや結婚指輪との重ね着けができるタイプもあるので、しまい込まずにおしゃれを楽しみましょう。
婚約指輪100年のトレンド変遷
歴史の古い婚約指輪は、この100年でトレンドが大きく変化してきました。婚約指輪のトレンドの変遷をたどっていきましょう。
1910~1930年代:婚約指輪の一般化、多様なデザインの登場
・1910年頃
婚約指輪が一般の人々に受け入れられるようになってきたものの、指輪は宝石のついていないシンプルなものが主流でした。次第に一粒石の婚約指輪がトレンドとなります。当時は台座がゴールドのものが多かったようです。
・1920~30年代
幾何学的なデザインや、大きなダイヤモンドを小さなダイヤモンドが囲むデザインの指輪が多く見られた時代です。30年代になると豪華な細工を施したデザインが主流に。当時流行していたウェディングドレスに合わせたアールデコ調の指輪も人気になりました。
1940年代:プラチナ・ダイヤモンドの主流化
・1940年前半
指輪の台座としてプラチナが使われるようになった時代です。1930年に世界恐慌の影響か、トレンドのウェディングドレスは保守的なパンツスタイルに。一時は花モチーフの婚約指輪が流行しました。
・1940年代後半頃
宝石メーカーがダイヤモンドを婚約・結婚指輪の理想とするキャンペーンを始めた頃です。中央の宝石はより大きくなり、それを取り囲む小さなダイヤモンドも数が増え、アームは太く凝ったデザインがおしゃれとされていました。
1950~1960年代:彫刻装飾、カラーストーンの採用
・1950年頃
指輪やドレスなど、結婚に関するものが全体的に華やかになる時代。ホワイトゴールドに彫り物をしたデザインの婚約指輪が登場します。
・1960年頃
この時代にはカラーストーンの指輪が流行しました。故・ダイアナ妃がチャールズ皇太子から贈られたサファイアの指輪は有名です。これまでのような豪華なデザインの指輪より、シンプルなデザインが好まれるようになりました。
1970~1980年代:あらゆるカット方法の採用
・1970年頃
ホワイトゴールドのリングにエメラルドカットのダイヤモンドがついた指輪がトレンドに。ウェディングドレスは女性的でボリューム感のあるデザインが人気で、この頃から女性が二の腕を見せるようになりました。
・1980年頃
さらに豪華なドレスが人気を博した時代です。ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが絶大な人気を誇り、涙型のダイヤモンドにイエローゴールドという個性的なリングも注目を集めました。
1990~2000年代:3連ダイヤモンドの需要が増加
・1990年頃
スクエアカットのダイヤモンドがじわじわと人気に。楕円形の両端をとがらせたマーキスカットの指輪も高い支持を得ていました。ドレスはボディコンシャスがトレンドでした。
・2000年頃
2000年代の指輪は現在トレンドのデザインとほぼ同じです。ふたりの「過去・現在・未来」を表現した3つのダイヤモンドが並ぶ指輪が話題になりました。ドレスはベアトップタイプのデザインが主流。
2010年代以降:ブラッジリングの誕生
・2010年以降
シンプルな王道デザインに加え、スクエアカットのダイヤモンド、メインの石がふたつ並ぶツーストーン、メインの石の両脇に小さな石が並ぶサイドストーンの指輪が人気です。また新しい婚約指輪の形として、婚約指輪と結婚指輪を兼ねた「ブラッジリング」も登場しました。
【2024】トレンドの婚約指輪
昨年に引き続き2024年もシンプルな王道デザインの婚約指輪がトレンドです。特に注目されているデザインを紹介します。
シンプルで洗練されたデザイン
いつまでも飽きのこないシンプルな王道デザインの婚約指輪は、2024年も不動の人気です。婚約指輪の代名詞とも言える一粒ダイヤモンドを掲げたソリティア、センターのダイヤモンドに小粒のストーンを添えたメレ、小さなダイヤモンドを敷き詰めたパヴェ、リングの全周もしくは半周にダイヤモンドをセッティングしたエタニティが人気を集めています。メインのダイヤモンドの大きさは、0.2~0.4カラットがスタンダードです。
エレガントなウェーブライン
リングラインは王道のストレートだけではなく、自然な華やかさを加えてくれるウェーブラインの支持も熱いです。指になじみやすいので、気取らずエレガントな印象を与えられます。一粒デザインのソリティアに個性を出したい人にもおすすめです。
【2024】フェスタリアのおすすめ婚約指輪
ここからは、2024年のトレンドを押さえたフェスタリアおすすめの婚約指輪を紹介します。人気があるのは、大小ふたつの星が映し出される “Wish upon a star®” ダイヤモンドをセッティングした指輪です。小さな星は現在のふたり、大きな星は幸せに輝く未来のふたりを象徴しています。
シンプル&エレガントをきわめたソリティアタイプ
フェスタリアのDiamond Fairy ダイヤモンド フェアリー
¥220,000~(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
“Wish upon a star®” ダイヤモンドを中央に掲げるように配したソリティアタイプの婚約指輪です。側面から見たラインにまでこだわっていて、シンプルながらもエレガントさが漂います。リングラインはウェーブがかかりつつもストレートなフォルムで、結婚指輪との重ね着けも楽しみやすいデザインです。
特徴的なウェーブラインのメレタイプ
フェスタリアのGemini ジェミニ
¥264,000~(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
中央の “Wish upon a star®” ダイヤモンドの横に、これからともに歩んでいくふたりの愛を象徴するふたつのメレダイヤモンドが添えられた婚約指輪です。3つ並んだダイヤモンドに加え、トレンドでもあるウェーブラインが薬指を美しく見せます。
優雅なラインを描くスターセッティングの婚約指輪
フェスタリアのLumiere リュミエール
¥286,000~(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
“Wish upon a star®” ダイヤモンドをスターセッティングで掲げた個性光る婚約指輪です。スターセッティングとは、ストーンを5本爪で星形に見えるように包み込むこと。流れるような美しいラインは、これからふたりが手を取り合い、愛を育んでいく様子をイメージしています。
オーダーメイドできるエタニティリング
フェスタリアのエタニティリング
¥88,000~(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
リングの全周に途切れることなくダイヤモンドが並ぶ様子から「永遠の愛」を意味するエタニティリング。フェスタリアのエタニティリングシリーズは、ダイヤモンドの留め方や幅、素材の組み合わせ、全周・半周などを選んでオーダーできるので、好みのデザインで作れます。強度にこだわり、エタニティリングにはめずらしい鍛造製法で仕立てているのも嬉しいポイントです。
新しい婚約指輪のトレンド「ブラッジリング」
婚約指輪と結婚指輪を兼ねた新しいトレンド、ブラッジリング。婚約指輪のようにふたりの想いを込めたダイヤモンドを、結婚指輪のように普段使いできるデザインにセッティングした指輪です。メインのダイヤモンドには、ふたつの星がきらめくフェスタリアのオリジナルカット "Wish upon a star®" ダイヤモンドが使用されています。
ウェーブラインが美しいシンプルリング
フェスタリアのInfinity Star インフィニティスター
左:¥143,000(税込)
右:¥187,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
無限を表すインフィニティをイメージしたリングは、指の傾斜に沿うようにデザインされています。いつでも身に着けていられるよう 、ダイヤモンドは引っかかりのないセッティングに。右のリングはサイドのダイヤモンドを有・無の2種類から選べます。
星の軌道が美しく輝くリング
フェスタリアのAnnulus アニュラス
左:¥165,000(税込)
右:¥242,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
ミルグレインとエタニティダイヤモンドで作られた「星の軌道」は、ふたりの歩む道と時を超えてつながるふたりの愛を表しています。アームの内側には守り石「曜日石」をセッティング。右のリングの中央では “Wish upon a star®” ダイヤモンドが輝きます。
「ハートの鼓動」をモチーフにしたボリュームリング
フェスタリアのWavelet ウェーブレット
左:¥187,000(税込)
右:¥275,000(税込)
※価格は予告なく変更する場合がございます。
ゆるやかなウェーブラインで「心臓(ハート)の鼓動」を表現しています。「血管が心臓につながる薬指におそろいの指輪を着けることで、ふたりのハートが結びつけられる」という説をヒントに誕生した指輪です。ボリューム感のあるアーム、指輪のふち部分に丸みのある内甲丸の仕立てが着け心地の良さを叶えます。
永く愛せるお気に入りの婚約指輪を選ぼう
婚約指輪は何十年も使い、さらに子や孫へ受け継ぐこともあります。そのため、いつまでも色あせない価値を持ち、永く愛せる指輪を選びたいですよね。ふたりでじっくりと検討して、お気に入りの指輪を見つけてください。