婚約指輪のサイズの測り方は?基礎知識や選び方を紹介
婚約指輪は、新郎の想いを託し、結婚を決めた愛の証として新婦に贈られるもの。プロポーズという夫婦になるふたりの1ページ目を飾る婚約指輪だからこそ、指にぴったりとはまるものを選びたいですよね。今回は、指輪のサイズの測り方をはじめ、婚約指輪についての基礎知識や女性の左薬指の平均サイズなどをご紹介していきます。
婚約指輪を選ぶ前に知っておきたいサイズの基礎知識
婚約指輪を選ぶ時に大切になる、指輪のサイズ。洋服や靴と同じように、指輪にもサイズを表す単位があります。まず初めに指輪のサイズについての基礎知識と、女性の左薬指の平均サイズについてみていきましょう。
指輪のサイズを表す単位「号」
昭和初期から日本では、指輪のサイズは「号」という単位で表記されています。「号」は指輪の内周を基準として、内周40.8㎜、内径13㎜を一番小さい「1号」として定めており、号数が1つ大きくなる毎に(1サイズ大きくなる毎に)、約1㎜ずつ内径が大きくなります。
日本の多くの宝石店では、この号数を用いたサイズ表記「JCS規格(ジャパンカスタムサイズ)」が採用されています。
女性の左薬指の平均サイズとは?
「女性の指輪の平均サイズは9号」と耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?女性の左薬指の平均サイズは9号~11号とされており、日本のジュエリー店には9~11号の指輪が見本として置かれることが多くあります。
一般的に小柄な人ほど指輪のサイズが小さい傾向がありますが、身長や体重など身体的サイズと薬指のサイズにはっきりとした関係があるわけではありません。
身長や体重と同じく、指輪のサイズにも個人差があります。また同じ人でも、季節や体調、年齢によっても指のサイズは変化することがあり、平均サイズはあくまで目安として捉えましょう。
女性の左薬指の年代別・平均サイズは?
指輪のサイズは、身長・体重という身体的特徴においてだけでなく、年齢でも変化していきます。10~20代の平均は最近では5~7号、30~40代は9~11号、50代以降は10号~15号といわれています。
長年に渡って愛用する婚約指輪は、年齢や季節による指のサイズ変化を見越した選び方をする場合も。あえて1~2サイズ大き目のサイズを選ぶという人もいます。
自宅でできる指輪サイズの測り方とポイント
ジュエリー店では、「リングケージ」という専用の道具を用いて指輪のサイズを測りますが、自宅にあるものを活用して簡単に測ることもできます。サプライズで婚約指輪を渡したいという人におすすめの、自分でできるリングサイズの測り方をご紹介していきます。
指輪サイズの測り方①紙や糸を使う
婚約指輪のサイズを自分で測る方法に、紙を使う方法があります。
まず細長く切った紙を薬指に一周させ、重なった所に印をつけます。紙を開いて印までを測ることで、指輪の内径の長さがわかります。測った内径と指輪のサイズ表を見比べ、一番近い号数が指輪のサイズです。
使用する紙は、なるべく指輪の幅と同じくらいにするのがポイント。紙の代わりに糸を代用してもOKです。紙や糸を指に巻くときにセロハンテープなどで固定すると、印をつけやすくなりますよ。
指輪サイズの測り方②手持ちの指輪を測る
もし普段使っている指輪がすでにあるなら、お手持ちの指輪を測ることで指輪のサイズを知ることもできます。
指輪の内径(内側の直径)を定規などで測り、紙を用いた時と同様に、指輪のサイズ表と見比べてサイズを調べます。リングサイズを測れる便利なアプリを使うもおすすめです。お手持ちの指輪を画面に映すことで、サイズを測ってくれますよ。
彼女に婚約指輪をサプライズしたい時に、さり気なく指輪のサイズを測りやすい方法です。
婚約指輪のサイズを測る時のポイント
婚約指輪のサイズを自分で測る時には、指輪のサイズは自分で正確に測るのは難しいということに留意しましょう。
紙や糸を使う場合、紙の厚みや、指に巻き付ける力加減に左右されることがあり、また指輪のサイズはミリ単位(1号変わるごとに内周は約1㎜、内径では約0.3㎜)で変化します。家庭用の定規でミリ単位まで測るのは難しく、多少のずれがでてしまうことを頭に置いておきましょう。
自分で測るサイズはあくまで目安として、正確な指輪のサイズを知るためには、専門のお店で測ってもらうのをおすすめします。
ぴったりの婚約指輪を選ぶために。サイズ選びのポイント
婚約指輪のサイズを正しく測ることができても、指の形はそれぞれで異なり指輪との相性はさまざまです。着け心地のよい婚約指輪をプレゼントするために知っておきたい、婚約指輪のサイズ選びのポイントを紹介します。
婚約指輪のサイズ選びのポイント①デザイン
婚約指輪のサイズ選びでまず気を付けたいのは、婚約指輪のデザインです。婚約指輪のデザインによって、フィットするサイズ感が違ってくることもあるためです。
例えばダイヤモンドなどの大きめのジュエリーが付いたもの。このデザインの婚約指輪は、宝石の重みで回ってしまうことがあり、緩めよりはジャストフィットするサイズを選んだ方が良いとされています。
また、幅のあるデザインも注意が必要です。幅のある指輪はほっそりとしたデザインのものよりも圧迫感があるため、ぴったりのサイズよりも多少ゆとりのあるものの方が、着け心地が良いケースが多いと言われています。
婚約指輪のサイズ選びのポイント②身に着け方
毎日着けていることが多い結婚指輪と違い、婚約指輪の着け方はさまざま。結婚指輪と一緒に長く重ね着けしたいという人もいれば、特別な時だけ重ね着けしたい人、結婚指輪をするまではずっと着けていたいという人まで、好みは異なってきます。
もし結婚指輪と重ね着けしたいなら、サイズを測る位置をすこしだけ第二関節よりにするのがおすすめ。結婚指輪と一緒に長く身に着けたいのなら、年齢とともにサイズ変化することを考えて、ゆとりがあるサイズを選ぶのがおすすめです。
サイズが合わない時は? 婚約指輪のサイズ直しと調整について
ぴったりの婚約指輪を贈ろうとサイズを正しく測っても、体調や季節によって、もしくはデザインによって、しっくりと来ないことも。また、長く身に着けるうちにサイズ感が変わってくることもあります。婚約指輪のサイズが合わなかった時のために、婚約指輪のサイズ直しについてしっかり確認をしておきましょう。
サイズ直しができるか購入前に確認を
婚約指輪のサイズが合わない時は、購入したお店でサイズ直しをしてもらうのがおすすめです。婚約指輪を扱っている専門店は、サイズ直しなどのアフターサービスを行ってくれるお店が大半ですが、サービス内容に違いがあるので購入前にしっかり確認しておきましょう。
サイズ直しは無料で行ってもらえる場合がほとんど。ですが、保証期間や回数などについて必ず確認しておきましょう。
サイズ直しにかかる期間は3~6週間ほど。結納など婚約指輪を着けたい大事な日がある場合は、前もってお店に聞いておきましょう。
サイズ直しができる材質やデザインを選ぶ
婚約指輪の中には、材質やデザインによって、サイズ直しが難しいものも。
プラチナやゴールドは加工がしやすく、サイズ直しがしやすい材質と言われています。結婚指輪と同じく長く愛用したい場合は、サイズ直しがしやすい材質のアームを選ぶようにしましょう。
アーム部分に刻印が施されている指輪や、メレダイヤが敷き詰められたパヴェリングやフルエタニティリングなど、凝った装飾が施されている指輪は、サイズ直しが難しいとされています。サイズ直しを見込んで購入するなら、宝石など装飾が少ないデザインの物を選ぶのがおすすめです。
ふたりの未来を祝福する適切なサイズの婚約指輪でプロポーズを
プロポーズの言葉と共に贈られる婚約指輪は、ふたりのこれからを祝福し、幸せを願う大切なもの。指にはめた時、ぴったりと指に納まる婚約指輪なら、プロポーズの瞬間をより思い出深いものにしてくれるはずです。指輪のサイズの測り方やサイズについての基礎知識をしっかり身に付け、プロポーズと共に素敵な指輪を贈りましょう。